ドリームキャスト
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ドリームキャスト | |
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メーカー | セガ・エンタープライゼス |
種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第6世代 |
発売日 | ![]() ![]() ![]() |
CPU | 200MHz Hitachi SH4 RISC |
GPU | PowerVR2 CLX2 |
対応メディア | GD-ROM CD |
対応ストレージ | ビジュアルメモリ |
売上台数 | 日本:約225万台 海外:約820万台 合計:約1,045万台 |
最高売上ソフト | ![]() ![]() |
前世代ハードウェア | セガサターン |
ドリームキャスト(Dreamcast)は、セガ・エンタープライゼス(現:セガ)が発売したコンシューマ用ビデオゲーム機である。一般には「DC」や「ドリキャス」の略称で呼ばれる。日本の出荷台数は約225万台、海外は約820万台、全世界累計出荷台数は約1045万台である。
目次 |
[編集] ハードウェア
1994年に発売されたセガサターンが同時期に発売されたプレイステーションに劣勢を強いられており、社運を賭けた次世代機として投入された。設計が複雑でコスト高に悩まされたセガサターンに対する反省とライバルのプレイステーションを研究した結果、日立製作所が新開発したCPU SH-4と、NECのグラフィック描画エンジンPower VR2を採用し、3DCG処理に特化したシンプルな設計になっている。
ソフトウェア供給媒体は、ヤマハと共同開発した1GBの容量を持つ独自規格GD-ROM。
他機種にはない機能として、対応したゲームに限られるもののオプションのVGAボックスを使用してパソコン用のディスプレイに接続することで、31KHzの高解像度画面でゲームを楽しむことができる。
また最大の特徴として、メガドライブやセガサターンでは別売であった通信用のアナログモデムを標準搭載した点が挙げられる。モデムの最高通信速度は33.6Kbpsで、本体からの着脱が可能だった。その後、モデムと交換して使えるブロードバンドアダプタ[1]も通販専用品ながら発売された。
コントローラポートは前面に4つあり、コントローラやキーボード、マウスなどを挿す。また背面にはシリアルコネクタが1つある。
これらがコンパクトな筐体に実装されている。
[編集] コントローラ
付属の標準コントローラはセガサターンのマルチコントローラを基とした大き目のもので、2つの拡張スロットを装備しているのが特徴。アナログ入力のスティックと、アナログ入力のNoelトリガー、十字キー、X・Y・A・Bの4個の丸型のボタンと、三角形のスタートボタンが採用されている。十字キーは任天堂が特許を持ち自社製ハードで使ってきたものと見た目が似ていたため「正式に任天堂と契約し、許可を取ったもの」だという噂もたったが、事実はそうではない。十字であることが特許なのではなく構造に特許性があり、それは任天堂のものと異なっている。
拡張スロットには液晶表示付メモリカード「ビジュアルメモリ」、振動パック「ぷるぷるパック」、音声入力機器「マイクデバイス」などが装着された。これらの組合せで、ビジュアルメモリの液晶画面にキャラクターを表示させながら、ぷるぷるパックで振動させるなどの表現ができた。
『利用者に引っ張られている感じを与えない』という理由でケーブルはコントローラの下側から繋がっている。
発売されていないが、当初は画面に向かってダイレクトに座標指示するライトガンの機能を追加する「ポインティングデバイス」、コントローラ自体の動きを検出して操作を行う「Gセンサーデバイス」も企画されていた。そのときに操作しやすいよう、ケーブルは後ろ側から出ている。任天堂の次世代ゲーム機Wiiのゲームリモコンのような使われ方を想定していた。
ソフトリセットはXYAB同時押し+スタートボタンで行う。
[編集] 内蔵ソフト
ビジュアルメモリのデータ管理、内蔵時計の管理、CDプレーヤーがある。なおCDプレーヤーで対応ソフトを再生すると、画面にそのCDに関連する絵が表示される。
[編集] インターネット機能
モデムにより本格的なインターネット対戦ゲームが楽しめるほか、アクセスのNetFrontをベースとしたWebブラウザ「ドリームパスポート」を本体に同梱したことでWebサイトの閲覧も可能であるなど、次世代のマルチメディア機として優秀な性能を備えていた。なお専用に用意された「セガプロバイダ」は当初、無料で使用できた(2000年4月に有料化、「ISAOネット」に名称変更)。「ドリームパスポート」はバージョンアップごとに登録ユーザに無料配布され、最終的に「ドリームパスポートプレミア」となった。ちなみに、ブラウザソフトがなくてもネット対応のゲームソフトがあればブラウザとしても使用できる。
なお、前述のブロードバンドアダプタには専用の「ブロードバンドパスポート」が付属し、ブロードバンド接続の場合ドリームパスポートの代わりにこれを使用する必要があったが、ドリームパスポートプレミアではブロードバンド接続にも対応している。また、マイクロソフト社とウェブティービーネットワークスによって開発されたWebTVをベースにしたインターネット閲覧ソフト「マイクロソフト ウェブティービー接続キット」が希望者のみに配布されたが、「ドリームパスポート」との互換性はない。
通信機能を有したゲームとして代表的なものにファンタシースターオンライン、ぐるぐる温泉等がある。
[編集] ビジュアルメモリ
その他目新しい点としては、ゲームのプレイデータを記録する媒体に、液晶画面・ボタンなどを搭載した「ビジュアルメモリ」という小型ゲーム機を採用したということが挙げられる。
ミニゲームをダウンロードして外出先で遊んだり、コントローラにセットすることで手元の画面にゲームと連動した映像を表示させることができる。また、上部のコネクタを利用して、2台のビジュアルメモリを向かい合わせに直接接続して通信できるようになっている。
ボタン電池を2個使用する上に電池の消耗が早い(改善はされていたようで、初期製品と後期製品では電池消耗具合が異なる。当然後期の方が長持ち)が、記憶媒体はフラッシュメモリであるためボタン電池が切れてもセーブデータなどが消えることはない。ただ保存容量に対する不満の声は少なくなかった。そういった事情を背景に、携帯ゲーム機としての機能を削除し、バンク切り替え方式によりビジュアルメモリの4倍の容量を持った純粋なセーブ用媒体である「メモリーカード4X」が発売されることとなったが、投入時期が遅すぎた感は否めない。
ドリームキャストと互換性のあるアーケード基板NAOMIにもビジュアルメモリ差込口が存在するタイプが登場し、ゲームの個人的なデータをビジュアルメモリにセーブしたり、NAOMI版とドリームキャスト版でデータを連動したプレイをすることが可能となるゲームも存在した。筐体によっては、ドリームキャストのコントローラそのものを使用してプレイすることのできるものもあった。
[編集] 仕様
- CPU : SH-4 (206MHz/360MIPS)
- 浮動小数点演算能力 : 1.4GFLOPS
- RAM : 16MB
- VRAM : 8MB
- グラフィックスエンジン : Power VR2
- ポリゴン描画能力 : 300万~500万/秒
- 同時表示色数 : 1677万色同時表示 (24bit)
- サウンドRAM : 2MB
- ジョイパッド接続端子4個、パッド1個付属
- GD-ROMドライブ 1基(最大12倍速)
- モデム : V.34 (33600bps) 、V.42 MNP5までフルサポート(ブロードバンドアダプタなどへの付け替えが可能)
- OS : Windows CE(カスタムバージョン) - OSを利用するかどうかはソフトベンダー次第。Windows CEを利用したソフトの場合、起動時にWindowsロゴマークが表示される
- シリアル端子 1個(対戦ケーブル・ネオジオポケット等の接続に使用)
[編集] 歴史
[編集] 発売前
開発中のコードネームは「KATANA」。「ドリームキャスト」の命名者は飯野賢治。夢(Dream)を散布(Broadcast)するという意味の造語である。ユーザの間では「ドキャ」、「ムキャ」、「DC」、ロゴマークの渦巻きから「なると」など、様々な略称が提案されたが、セガ自身が「dricas.com」というドメイン名を取得したこともありドリキャスが公式の略称となった。
「セガは倒れたままなのか」のコピーで始まった、新聞での1ページ全部を使った連載広告をはじめ、当時セガの専務だった湯川英一(「湯川専務」の名でシングルCD『Dreamcast』をリリースしている)やジャニーズJr.(当時)の滝沢秀明が出演したCMや、「セガなんてだっせーよな。プレステのほうが面白いよな」というフレーズを使った自虐的なCMが話題になった。セガの自虐CMはソニーの商標であるプレステという言葉を用いる際に、ソニーから許諾を得ている。この宣伝戦略プロデューサーは秋元康が担当し、後に秋元はセガの社外取締役に就任した。また、発売直前から2000年にかけてセガ提供のテレビ番組のクレジットは「SEGA」ではなく「Dreamcast」だった。
- 本体の起動音には坂本龍一が作成し、アルバム『CM/TV』に収録されている。
- グラフィックスエンジンは3Dに特化したものであったが、この頃になると、ゲーム機はハードウェアによる実装をせずとも十分な2D機能処理能力を有するようになっていたため、2Dゲームも多くリリースされた。
- 当初は『128bitのゲーム機』という触れ込みで紹介されていたが、実際には32bitマシンである。本機のCPUであるSH-4は、内蔵している32bitのグラフィックスエンジン(ベクトル計算機とも)が、一度に演算を4本同時に行えるため、「32bit×4 = 128bit」相当ということにされてしまったのが真相である[2]。
[編集] 発売
広告においてある程度の知名度を得ることには成功したが、グラフィックスチップの開発が予定よりも遅れたこと、またその影響でチップの歩留まりが向上せず十分な量を確保できなかったことから、初回出荷量は予定より大幅に少なくなり、予約キャンペーンも急遽取りやめることとなった(歩留まりとは、この場合コンピューターチップの製造工程において製品に搭載できる品質のチップが採れる割合を意味し、テストされ品質基準を満たさなかったチップは、一般的に、低い性能でもかまわない製品に転用されるか破棄される)。
グラフィックスチップの遅れはソフトウェア開発にも影響を及ぼし、キラーソフトとして本体と同時期に投入予定だったソフトの多くが発売延期となった。セガの看板タイトル「バーチャファイター」の最新作「バーチャファイター3tb」をぎりぎりで間に合わせ初回出荷分を即日で売り切ることには成功したが、上記のソフト不足に悩まされ初期の市場形成期に販売台数を思うように伸ばせない結果に終わった。
この立ち上がりのつまづきによりサードパーティはソフト供給に消極的になっていった。1999年6月に価格を29,800円から19,900円へ値下げして再立ち上げを図ったりTSUTAYAと提携してソフトのレンタルを実施するなどのテコ入れ策を図るが、ソフト不足に悩まされる状況は変わらなかった。
また、販売方法ではプレイステーションのそれを徹底的に模倣し、子会社のセガ・ミューズを通じて「再販価格維持」、「中古品売買禁止」、「同業者間の在庫転売禁止」の3点を小売店に強制した。当時、ソニー・コンピュータエンタテインメントが採用したこの販売方法は独占禁止法違反で公正取引委員会と係争中であったがメーカーの圧倒的支持を受けており、ソニー・コンピュータエンタテインメントが独占禁止法違反の是非を争っている間にその販売方法を模倣すればスクウェアを始めとする有力メーカーの支持を一気に奪えるという計算が働いたからである。
結局、セガも1999年11月にソニー・コンピュータエンタテインメントと同様の独占禁止法違反容疑が表面化。事件の処理に困ったあげく2000年8月にはセガ・ミューズの業務を本社に丸投げしてペーパー会社化するという「脱法行為」との謗りを免れない方法で摘発を逃れ、結果的にゲーム業界の遵法精神の低さを象徴する事件として後世に汚点を残すこととなった。
[編集] 末期、撤退
『シーマン』ブームなど単発的なヒットはあったものの、ハードの売り上げを牽引するキラーソフトの供給が続かなかったことで、既に確固たる利用者層を積み上げていたプレイステーション、2000年3月4日に発売された後継機プレイステーション2の前に再び苦戦を強いられ、市場において一度も優位に立つことなく2001年3月に製造が終了し、また同時に9,900円という破格の値段に改定され、TVニュースにもなった。このドリームキャストを最後に、セガは家庭用ゲーム機の製造・販売事業から撤退し、その後、家庭用ゲーム市場においては、他社のゲーム機向けソフトの開発と販売に専念することとなる。
[編集] 最末期
家庭用ゲーム機としての役目をほぼ終えたドリームキャストだが、そのアーキテクチャ自体は評価が高く、同時期に発売されたドリームキャストとほぼ同設計の業務用基板「NAOMI」がいまだ現役であるほか、サミーの業務用基板「ATOMISWAVE」としても活躍している。
また、本体や周辺機器の製造が終了してからも2004年くらいまでは恋愛ゲーム中心にリリースが続いた。これは、大容量のメモリと高速なCPUの恩恵を受けられるPCゲームが、プロセッサ能力があまり高くなく、それ以上に搭載メモリの少ないプレイステーション、プレイステーション2への移植が困難であったためである。移植されたゲームの中にはKeyの『Kanon』やアクアプラス (Leaf) の『こみっくパーティー』等、ハードの牽引役足り得るタイトルも含まれたが、これらのタイトルが発売予定に入った段階で、セガは既に撤退を決定してしまっていた。その為、後者は後に救済策としてPCに逆移植されている。
恋愛ゲームが発売されなくなって以降も、NAOMI基板で出たアーケード用シューティングゲームの移植を中心に年2本程度のペースで新規ソフトが発売されており、新規タイトルが発表になるたびに「ドリームキャスト最後のソフト登場」と話題となっている(2007年現在)。しかしながら、PSEマークの無い中古家電機器の流通を禁止するPSE問題の影響により中古品市場での本体の入手はかなり困難となりつつある。また、2007年9月28日佐倉事業所CSサービスセンター到着受付分を以て、セガによる本体ならびに本体付属周辺部品の有償修理が終了することが発表されている。
[編集] 市場での敗因
プレイステーション2との勝敗を分けた要因として、ソフトの上位互換性が挙げられる。PS2がPS用ソフトのほとんどをプレイできるのに対し、DCではセガサターン用のソフトで遊べなかった。ドリームキャストに上位互換性を持たせなかったのは、セガサターンがマルチプロセッサ機能を持っていたため、上位互換性を持たせようとすると処理チップ数を増やさなければならないため、コスト面で不利になるという、難しい面があったことによる。既に多くのサターンのソフトがPSへ移植されていたが、DCに魅力的なソフトが少なく、その一方でまだ市場が残っていたサターンへのソフト供給が突然なくなってしまったことから、これを転機としたユーザ離れを引き起こすことになってしまった。
セガサターン→ドリームキャストの変更によるメーカー側の開発難航が、供給低下の原因にあることも見逃すことができない。PS2が商業的に成功した要因として、PS用ソフトのほとんどがそのままプレイできる上位互換性を有するうえ、コントローラのボタン数やデザインも従来どおりであったため、PSから親しんできたユーザにとっても何の抵抗もなくプレイすることができたことにある。特に、サターン純正コントローラであるセガサターンコントローラパッド、通称「サターンパッド」は、一部ユーザの間で定評があり、それに慣れ親しんだユーザにとって、ドリームキャストの純正コントローラは非常に使いにくいものであった。 ただし、ドリームキャストでは従来のコントローラーとは逆にコードが下部からついているので腕に対する負担が少なく、その見た目よりは軽い。
PS2はDVDプレーヤーとしても機能することがPS2のシェア拡大に少なからず貢献し、結果としてDVD視聴環境の普及にも大きく貢献することとなったが、DCでは独自のGD-ROMドライブを搭載していたためにDVDソフトの視聴は不可能であった。そのためシェアが伸び悩んだとも言われている。ドリームキャスト開発当時はDVDドライブがまだ高価で、コストの面で不利となるので搭載を見送った、という面もある。末期には外付けのDVDドライブが検討されたこともあったが、製造中止に伴って立ち消えとなっている。 1ギガバイトもの容量を持つGD-ROMは、ドリームキャスト発売当時としては画期的なものだったが、DVDが普及するにつれて、ドライブの製造コスト、ディスク単価、市場でのシェアなど、どれをとってもDVDに対し劣るものとなっていた。
PS2やニンテンドウ64に対し優位に立つかに思えたインターネット機能の標準搭載も、対応ゲームの少なさや発売の遅さ、ブロードバンド環境の未整備故に、優位性が発揮されないまま終わってしまった。 今でこそブロードバンド環境が整備されて定額料金での常時接続も可能になったが、ドリームキャスト発売当時は電話回線を使用したダイヤルアップ接続が主流であり、通信にかかる費用は、ユーザにとって決して軽いものではなかった。 しかし、一方では家庭でパソコンが普及していない時代に、ネット対戦の楽しさを通じて、その後のインターネット利用者(特にゲームユーザー層)の拡大に貢献したと評価する物も多い。
[編集] 本体のバリエーション
- サクラ大戦 Dreamcast for Internet
- 『サクラ大戦シリーズ』をイメージした限定モデル。
- Hello Kitty ドリームキャストセット
- 『ハローキティ』のロゴが入ったスケルトンモデル。色はピンクとブルーの2種類。
- ドリームキャストR7
- パチンコ店向けの端末として販売されていたものと同じ外観の限定モデル。黒地にR-7(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律における7号営業を表すRegulation 7の略)と書かれている。
- セガカラ@ホーム
- カラオケ用周辺機器「ドリームキャスト・カラオケ」を装着したモデル。
- バイオハザード CODE:Veronica リミテッドボックス
- レッドスケルトン、ブルースケルトンの2種類。特別仕様VM、ベロニカ初回限定版ソフト同梱。2000台限定。
[編集] MIL-CD対応品と非対応品
出荷当初のドリームキャストには、MIL-CD再生機能が搭載されていた。MIL-CDメディアは、通常のCDプレーヤーでは音楽CDとして再生できるが、ドリームキャストで再生した場合には、独自のコンテンツを視聴することができるというものである。ただし、MIL-CD対応メディア製品は数種類しか発売されなかった。
MIL-CDの実装原理はCD EXTRAと同一で、マルチセッションディスクとなっており、1番目のセッションに音楽が、2番目のセッションにデータが入っている。ドリームキャストは、この2番目のセッションを読み取って独自のコンテンツを実現していた。しかし、一部ユーザがこのデータ部分に注目し、これを利用することでゲームデータをCD-Rにコピーしたディスクを動作させることに成功した。これはコピーディスクを違法に流通させるきっかけとなった。
また海外のユーザを中心に、自作ソフトをMIL-CD機能を使用し動作させる試みが存在した。自作のソフトにはDivXプレーヤーやメガドライブソフトのゲームエミュレーターなどがあり、これらは実際に実用的なレベルでの動作に成功していた。
セガはMIL-CD機能の悪用による違法コピー対策として、2000年夏頃~秋頃(時期は定かではないが、11月1日の社名変更のタイミングと重なる模様である)から出荷された製品をMIL-CD非対応とした。いわゆる湯川専務バージョンはMIL-CD対応品であるし、末期に製造されたロットは外箱に「MIL-CD非対応」と明記されている。しかし、特に中古品販売で入手するしかない現状では、本当に対応品かそうでないかを見分けるのは難しい。外箱と中身が一致しているとは限らないためである。また、非対応品を対応品に改造する方法が、ゲーム改造専門誌に掲載された。販売店によっては、対応品かどうかを独自にチェックし、その旨を表示して販売しているところも存在する。
例外的に、黒い外観のドリームキャストR7は末期の製造ながら、初期ロットの在庫処分であるためMIL-CD対応であり、箱にも明記されている。ただし流通量は少ない。
[編集] 周辺機器
[編集] セガ純正
- ドリームキャスト・コントローラ
- アーケードスティック
- レーシングコントローラ
- ドリームキャスト・ガン
- ツインスティック
- つりコントローラ
- ドリームキャスト・マラカスコントローラ
- ビジュアルメモリ
- メモリーカード4X
- ぷるぷるぱっく
- マイクデバイス
- ドリームアイ
- ドリームキャスト・キーボード
- ドリームキャスト・マウス
- インターネットスターターキット
- ドリームキャスト・カラオケ
- VGAボックス
- MIDIインターフェイスケーブル
- 対戦ケーブル
- S端子ケーブル
- ステレオAVケーブル
- モデムアダプタ
- ブロードバンドアダプタ
[編集] 他社発売
- アスキーパッドFT
- ネオジオポケット接続ケーブル
[編集] 代表的ソフト
- 斑鳩
- エアフォースデルタ
- エアロダンシング
- エターナルアルカディア
- グランディアII
- クレイジータクシー
- ゴルフしようよ
- サイキックフォース2012
- サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~
- サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~
- Jet Set Radio
- シェンムー
- シーマン
- スペースチャンネル5
- セガラリー2
- ソウルキャリバー
- ソニックアドベンチャー
- ダイナマイト刑事2
- Dの食卓2
- 東京バス案内
- バーチャファイター3tb
- バイオハザード CODE:Veronica
- パワーストーン
- パワーストーン2
- ファンタシースターオンライン
- ROOMMANIA#203
- Rez
[編集] 関連項目
- ゲームソフト
- Category:ドリームキャスト用ソフト - 日本語版ウィキペディアに記事の作成されているタイトルのリスト(タイトルでの五十音順)
- ドリームキャストのゲームタイトル一覧 - 日本で公式発売された全タイトルのリスト(発売日順)
- Category:ドリームキャスト用ソフト - 日本語版ウィキペディアに記事の作成されているタイトルのリスト(タイトルでの五十音順)
- 専門誌
- ファミ通DC - エンターブレイン刊。本誌刊行時、エンターブレインはCSK・セガグループ傘下であったため本誌がオフィシャル誌であった
- Dreamcast MAGAZINE - ソフトバンクパブリッシング(現ソフトバンククリエイティブ)刊。『ドリマガ』への誌名変更を経て、総合誌『ゲーマガ』にリニューアルし現存
- ドリームキャストFAN - 徳間書店インターメディア刊
- 電撃Dreamcast - メディアワークス刊
- Dreamcast PRESS - 毎日コミュニケーションズ刊
[編集] 外部リンク
- ドリームキャスト公式サイト
- 日本テヘヘ会 - PC-FXとドリームキャストのファンサイト
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据え置き型 | SG-1000(ソフト) - セガ・マークIII(ソフト) - メガドライブ(ソフト) - セガサターン(ソフト) - ドリームキャスト(ソフト) |
携帯型 | ゲームギア(ソフト) |
その他 | キッズコンピュータ・ピコ - Beena |
周辺機器 | メガCD - メガアダプタ - スーパー32X |