トン・コープマン
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トン・コープマン(Ton Koopman, 1944年10月12日 オーファーアイセル州ズウォレ - )はオランダのオルガン奏者・チェンバロ奏者・指揮者。
古典学を修めた後、オルガン、チェンバロをアムステルダム音楽院でグスタフ・レオンハルト及びシモン・C・ヤンセンに師事し、音楽学をアムステルダム大学で学ぶ。オルガン演奏とチェンバロ演奏の奏法で優等(プリ・デクセランス)に輝く。
1979年にアムステルダム・バロック・オーケストラを設立し、1992年にはアムステルダム・バロック合唱団を併設。わけてもバッハの宗教曲やモーツァルトの交響曲の演奏・録音を通じて、オリジナル楽器演奏運動の雄となる。数々の古楽器オーケストラの指揮者が、ロマン派音楽にまで触手を伸ばしつつある中、コープマンはその流れに抗い、ベートーヴェン以降の音楽をオリジナル楽器アンサンブルで演奏することに関心を示しておらず、またハイドンやモーツァルトの作品もバロック・ピッチで演奏・録音を行なってきた。野心的な企画であった、バッハのカンタータ全曲録音は、2005年を以って完了した。ソリストや指揮者としての数々の傑出した録音によって、数多くの受賞歴を誇っている。オルガンとチェンバロの独奏者としての演奏では、装飾音の多用がその特徴の一つである。
2003年に、ワーナー傘下のエラート・レーベルから訣別して、独自のレーベル「アントワーヌ・マルシャン」を設立した。このレーベル名は、フラマン語の「トン・コープマン」をフランス語に訳したものにほかならない。また同年オランダ政府より叙勲されている。