ドナテッロ
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ドナテッロ(Donatello, 1386年 - 1466年12月13日)は、ルネサンス期のイタリアのフィレンツェ生まれの彫刻家で、本名はドナート・ディ・ニッコロ・ディ・ベット・バルディ(Donato di Niccolò di Betto Bardi)。ドナテルロと表する場合もある。写実的な表現を追求した。代表作「ガッタメラータ将軍騎馬像」(パドヴァ)は後世のミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどに多大な影響を与えた。
[編集] 作品
- 聖ヨハネ(1408年 - 1415年)大理石 215cm フィレンツェ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂付属美術館蔵
- 聖マルコ(1411年 - 1413年)大理石 236cm フィレンツェ、オルサンミケーレ教会
- ダビデ(1413年頃)大理石
- ダビデとは、割礼を神との契約とするアブラハムの子孫であり、ペリシテ人の陽の皮(割礼によって切除した包皮)を200も集めたユダヤ王である。しかし、ドナテッロ彼の彫像に割礼の痕はない。このことは、すなわち、ダビデがユダヤ人ではないことを意味する。ドナテッロや依頼主の旧約聖書に対する挑戦的な意図をかいまみることができる彫像と言える。なお、原作は、フィレンツェの国立バルジェロ美術館にある。
- 聖ゲオルギウス(1416年 - 1417年)大理石 209cm フィレンツェ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂付属美術館蔵
- ハバクク(1423年 - 1426年)大理石 フィレンツェ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂付属美術館蔵
- カントリア(1433年 - 1439年)フィレンツェ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
- ダビデ像(1444年 - 1446年)ブロンズ フィレンツェ、バルジェロ美術館蔵
- ガッタメラータ将軍騎馬像(1444年 - 1453年)ブロンズ パドヴァ、サント広場
- キリストの埋葬(1449年)
- マグダラのマリア(1453年 - 1455年)木像彩色 フィレンツェ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂付属美術館蔵
- ユーディットとホロフレネス(1460年)
- 聖ロレンツッオの説教壇(1466年)