ドンパッパ
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ドンパッパ(どんぱっぱ)は、じゃんけんから派生した遊び。二人で遊ぶ。軍艦じゃんけんと似ているが、違う遊びである。主に西日本で広まっているが、ドンセッセ(どんせっせ、主に四国地方)、ドンチッチ(どんちっち)、ドンパと呼ばれている地域もある。
ドンパッパは、1983年に天美西小学校(大阪府松原市)で発案された。「ドンパッパ」の名称は、盆踊りで流れている『ドンパン節(秋田民謡)』から由来している。 手の種類で「グー」は、『ビームフラッシュ(当時、この地域ではグリンピースと呼ばれていた)』と童謡『グリーングリーン』から「グリン」と名付けられ、それに伴い「チョキ」は「チリン」、「パー」は「パリン」と名付けられた。
「軍艦(軍艦じゃんけん)」では、手の構成が「軍艦」「沈没」「破裂」と呼ばれ、多少間の伸びた掛け声となっていたが、ドンパッパの場合、手の構成が「グリン」「チリン」「パリン」と置き換わり、呼びやすい語呂でスピーディーなゲーム展開となったため、瞬く間に子供達に遊ばれるようになった。
軍艦じゃんけんの派生とも考えられるが、戦争というイメージを払拭するために発案された遊びではない。あくまで子供の発想によって生まれた遊びである。
[編集] ルール
手の形はじゃんけんと同じだが、グーは「グリン」、チョキは「チリン(チョリン)」、パーは「パリン」と呼ぶ。
まずは「ドンパッパ」の掛け声でじゃんけんを行う。(「グリンピース」の掛け声の地域あり・・・関西) この掛け声のとき、「ドン」で両手を打ち、「パッ」で互いの右手を打ち合い(これらはやる地域とやらない地域がある)、「パ」でグーかチョキかパーを出す。 勝った方が次の掛け声を行うが、その掛け声は「現在の自分の手、現在の自分の手、次の自分の手!」となる。例えば自分の手が「グリン」で勝ちなら、「グリン、グリン、次の手」となる。ちなみに、連続で同じ手でもOK。
アイコになったとき、先に「ドン!」と言ったほうが勝ちとなる。
言い間違えて、アイコでもないのに「ドン!」と言ったり、掛け声の手と実際に出している手がチグハグになってしまったら、負けとなる。
なお、チョキがチリンではなく、チョリンといったように掛け声も様々である。
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