ナヴァ・グラハ
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ナヴァ・グラハ(nava graha)は、インドの神話、天文学における9つの惑星(九曜)のこと(インド占星術参照)。繁栄や収穫、健康に大きな影響を与えるとされた。
それぞれ、
であり、中でもシャニ、ラーフ、ケートゥは凶兆の星とされ、南インドの寺院ではよく祀られた。多くがインド神話に登場する。スーリヤ、ソーマ、ブリハスパティは『リグ・ヴェーダ』をはじめ多くの聖典にみられる。またブダはイダー(イダが呪いで女性化した人物、イラ、イラーとも)との間に、ウルヴァシーとの恋愛物語で知られるプルーラヴァスをもうけた。ラーフ、ケートゥはもともとは1人のアスラで、乳海攪拌のさいにアムリタを盗み飲んで首を切られ、その首がラーフ、胴体がケートゥという悪星になった。ラーフは告げ口をした太陽と月を怨んで追い回し、日蝕や月蝕を起こすとされる。