ニスタット条約
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ニスタット条約は、大北方戦争の後、1721年9月10日(旧暦で8月30日)にロシアとスウェーデンのあいだで結ばれた講和条約。現在のフィンランドのウウシカウプンキ Uusikaupunki (スウェーデン語でニスタット Nystad)において結ばれた。前年の1720年には、ストックホルム条約も結ばれている。スウェーデンの1世紀に渡るバルト帝国に終止符を打つ条約となった。
スウェーデンはエストニア、リヴォニア(ラトヴィア)、イングリア(インゲルマンラント、イジョール)、カレリアの大部分をロシアに割譲した。フィンランドも事実上領有していたが、これは返還された(ただしカレリア地方を分割割譲する)。これにより、ロシアがスウェーデンに代わってバルト海の覇権を握った。