ニューライト
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ニューライト(New-Right、韓国語:뉴라이트)とは、2004年前後に登場した、韓国における新しいタイプの右翼運動を指す。直訳すると新右翼。代表はソウル大学名誉教授の安秉直(アン・ビョンジク、안병직)。
盧武鉉政権与党の、開かれたウリ党を「プロレタリア民主主義」と切り捨てつつ、軍政の流れを汲むハンナラ党をもオールドライトと称して批判する。ニューライトは反共主義とは無縁で、韓国共産党の結成にも反対しないと述べている。オールドライトが資本育成を重視し、労働者の生活と権利を軽視したことにも批判的で、中産階級と市民運動の育成を目指す。
南北の統一にも冷淡である。南北交流は中止すべきだと主張しており、北朝鮮の体制が崩壊した後は、北朝鮮を韓米日による共同管理体制下に置くことも提唱している。北朝鮮民主化ネットワークが母体であることと無関係ではない。
日本統治時代のプラスの部分も評価しようとしている。市場経済の導入や社会資本の整備は日本統治時代なくしては実現しなかったと述べている。こちらも教科書フォーラムが母体であることとも無関係ではない。民主化以降の韓国の歴史教科書に左傾化傾向が目立つとし、韓国の近現代史を書き改めた「代案教科書」を提案したが、シンポジウム会場に民主活動家が押しかけて乱闘になるという騒ぎが起きた[1]。
現在、ニューライト団体は「社会運動」の面を強調しているが、2007年12月の次期大統領選挙も視野に入れており、政治団体として登場する日も遠くないと思われる。
[編集] 脚注
- ^ 『乱闘騒ぎで修羅場と化した「代案教科書」シンポジウム』、朝鮮日報/朝鮮日報JNS、2006年12月1日。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ポリズン(韓国語)
- ニューライト全国連合(韓国語)
- 教科書フォーラム(韓国語)
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