ネソ (衛星)
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ネソ Neso |
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仮符号・別名 | S/2002 N 4 |
発見 | |
発見日 | 2002年8月14日 |
発見者 | M・Jホーマン B・Jグラッドマン |
軌道の性質 | |
平均公転半径 | 48,387,000km以上 |
離心率 (e) | 0.4945 |
公転周期 (P) | 9374.0日(25.7年) |
軌道傾斜角 (i) | 132° |
海王星の衛星 | |
物理的性質 | |
直径 | 60km? |
質量 | 1.6 x 1017kg? |
平均密度 | 1.5 g/cm3? |
アルベド(反射能) | 0.04 |
大気圧 | 不明 |
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ネソ(英.Neso)は海王星の衛星。海王星第13衛星。
[編集] 発見
ネソは2002年8月14日、M・JホーマンとB・Jグラッドマンによって発見された。 発見時の仮名称はS/ 2002 N 4。
[編集] 概要
ネソは不規則衛星でありネソの平均軌道半径は海王星から4800万km以上離れており、既知のすべての惑星に属する衛星の中で一番軌道半径が大きい。このような広大な距離はむしろ太陽と内惑星との軌道距離に近い。例えばネソの遠海点は約7200万kmであり、水星の遠日点は約7000万kmである。
これは左図のような軌道傾斜角と離心率を示した図表で他の不規則衛星との関係づけて表される。中央の線分より高い位置にあるものは巡行しており、低い位置にあるものは逆行している。黄色の線分はその衛星の近点から遠点に延びており、線分の長さが離心率をあらわしている。
ネソは直径60キロメートルほどと考えられる。平均密度を1.5 g/cm3と考えた場合、全重量は概算で1.6×1017kgほどであると想定されている。プサマテとよく似た軌道を持っており、これはプサマテとこの衛星がもともと一つの大きな衛星が壊れた際にできたのではないかと考えられている。
[編集] 名前の由来
ネソは、ギリシャ神話のネレイデスの一人ネソにちなんで名づけられている。2007年2月29日まではS/ 2002 N 4という仮名称で知られていた。
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