ノウアスフィア
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ノウアスフィア(noosphere)は、「人間の思考の圏域」を示す言葉であり、近年に及んでインターネットにおける「知識集積」の比喩として用いられることが多いが、もともとは古生学者であり思想家でもあるテイヤール・ド・シャルダンが提唱した用語である。
テイヤールの用いた意味においては、人類は生物進化のステージであるバイオスフィア(生物圏)を超えてさらにノウアスフィア(叡智圏)というステージへ進化するという、キリスト教と科学的進化論を折衷した理論であった。もちろん、今日ではその理論は科学的には否定されており、実証すらされていない。 ただ、近年インターネットの利用が普及して様々な情報がウェブという形で集積され始めると、「この集積された情報が何らかの知的進化を遂げるのでは」という予測や希望を表現した比喩として用いられ始めた。
オープンソースの活動家であるエリック・レイモンドは、「ノウアスフィアの開墾」("Homesteading the Noosphere")という著作を公開している。
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