ハイパービルディング
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ハイパービルディング (Hyper-building) は、1990年代からハイパービルディング研究会(事務局:財団法人日本建築センター、建築技術研究所)が継続してきた研究で、地球環境に調和した高さ1,000m、面積1,000ha、寿命1,000年の縦型都市を実現することを研究目的としている。超超高層ビルもしくは超々高層ビルともいう。
[編集] ハイパービルディング計画
ハイパービルディング特別法という法律を新たに制定し、「民設公営」方式でハイパービルディングプロジェクトを進行させる事が構想されている。20世紀末には首都機能移転の案としてハイパー首都(高さ1,125 mのハイパービルディングに首都機能を移転する構想)がハイパービルディング研究会から提案された。現在は新宿のハイパービルディングプロジェクト(老朽化した新宿副都心を再生する構想)と築地のハイパービルディングプロジェクト(築地市場移転後の跡地にグリーンスパイラルシティーというハイパービルディングを新築する構想)がそれぞれ進行中である。また、ハイパービルディング研究会の計画とは別に建築家・古谷誠章氏によるハイパースパイラル(東京駅上空にハイパービルディングを建設)や、究極のハイパービルディング計画として早稲田大学理工学部建築学科尾島俊雄研究室による東京バベルタワー(高さ1万メートル、敷地は山手線の内側全て、首都圏の人口・3,000万人を収容する)というハイパービルディング計画がある。
[編集] 書籍
- HYPER首都(ハイパービルディング研究会著 財団法人 日本建築センター 1999年)
- 千メートルビルを建てる 超超高層のハードとソフト(尾島俊雄著 講談社 1997年)
- 縦型都市構想 自然との共存をめざす近未来立体都市(グループV1000著 海文堂出版 1989年)