バトラコトキシン
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バトラコトキシン (batrachotoxin) は心毒性、神経毒性を持つステロイドアルカロイドの一種である。
南米コロンビアのある種のカエル(ヤドクガエル)から単離された。パリトキシンに次ぐ猛毒であり、現地人の間では古くから矢毒として用いられている。
1968年に構造が決定され[1]、1998年にハーバード大学の岸義人によって母体骨格であるバトラコトキシンAが全合成された[2]。
[編集] 参考文献
- ^ Tokuyama, T.; Daly, J.; Witkop, B.; Karle, I. L.; Karle, J. J. Am. Chem. Soc. 1968, 90, 1917–1918. DOI: 10.1021/ja01009a052
- ^ Kurosu, M.; Marcin, L. R.; Grinsteiner, T. J.; Kishi, Y. "Total Synthesis of (±)-Batrachotoxinin A". J. Am. Chem. Soc. 1998, 120, 6627–6628. DOI: 10.1021/ja981258g
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