バンコク・スカイトレイン
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バンコク・スカイトレイン(Bangkok Skytrain)はタイの首都・バンコクの高架鉄道システムのことである。タイ語ではロットファイファー(ロット=車、ファイファー=電気)とよばれる。また運営会社のバンコク大衆輸送システム社(Bangkok (Mass) Transit System)の頭文字を取ってBTSとも呼ばれる。またスカイトレインの経営会社名前も同様にバンコク・スカイトレイン社である。親会社の名前をとってタナヨン電車とも呼ばれることもあった。在タイ日本人の間ではモノレールと呼ばれることもあるがスカイトレインはモノレールではない。
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[編集] 計画と建設
この計画が正式に持ち上がったときはカナダのバンクーバー・スカイトレインの技術を導入し建設する予定であった。後に計画を変更しドイツのラヴァリン・スカイトレインの技術を導入することに決め、1992年4月9日(タイ仏暦2535年)に正式に計画が成立した。
当時、バンコク都庁および政府に資金がなかったことからBOT方式によって建設を行った。建設は1995年(タイ仏暦2538年)に開始。サービス開始は1998年12月(タイ仏暦2541年)のアジア大会に間に合わせる予定であったが間に合わず、翌年12月のサービス開始となった。
[編集] 経営
経営主体はバンコク大量輸送システム社である。バスよりも割高なので、サービス開始当時から乗客数がのびず、負債を返済できない状態が続いている。割引回数券の導入でコミューターの乗客をつかむことが出来たが、それでも2002年に初めて黒字を記録したのみである。
[編集] 車体
車体はメルセデス・ベンツとシーメンス社が共同で開発した。3両編成で、デザインにはタイ国旗を思わせる白・赤・青が使われている。高架上にあり目によく付くため、最近では広告を貼った上の写真のようなデザインの車体が高架を走っている。
[編集] ルート
路線はスクムウィット(スクムヴィット)線とシーロム線に分かれる。両者はCENサヤーム駅(サイアム駅)で相互に乗り換えが可能である。
[編集] スクムウィット線
順序は北から
駅番号 | 駅名 | タイ語駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|
N8 | モーチット駅 | หมอชิต | -km | 0.0km | 地下鉄チャトゥチャック公園駅と接続 | |
N7 | サパーンクワーイ駅 | สะพานควาย | -km | km | ||
N6 | セーナールワン駅(予定駅) | -km | km | |||
N5 | アーリー駅 | อารีย์ | -km | km | ||
N4 | サナームパオ駅 | สนามเป้า | -km | km | ||
N3 | アヌサーワリーチャイサモーラプーム駅(戦勝記念塔駅) | อนุเสาวรีย์ชัยสมรภูมิ | -km | km | スワンナプーム国際空港連絡バス(No.551)と接続 | |
N2 | パヤータイ駅 | พญาไท | -km | km | スワンナプーム国際空港連絡鉄道と接続予定 | |
N1 | ラーチャテーウィー駅 | ราชเทวี | -km | km | ||
CEN | サヤーム駅(サイアム駅) | สยาม | -km | km | シーロム線と接続 | |
E1 | チットロム駅 | ชิดลม | -km | km | ||
E2 | プルーンチット駅 | เพลินจิต | -km | km | ||
E3 | ナーナー駅 | นานา | -km | km | ||
E4 | アソーク駅 | อโศก | -km | km | 地下鉄スクムウィット駅と接続 | |
E5 | プロームポン駅 | พร้อมพงษ์ | -km | km | ||
E6 | トーンロー駅 | ทองหล่อ | -km | km | ||
E7 | エーカマイ駅 | เอกมัย | -km | km | ||
E8 | プラカノーン駅 | พระขโนง | -km | km | ||
E9 | オーンヌット駅 | อ่อนนุช | -km | km | スワンナプーム国際空港連絡バス(No.552)と接続 |
[編集] シーロム線
順序は北から
駅番号 | 駅名 | タイ語駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|
W1 | サナームキラーヘンチャート駅 (国立競技場駅) |
สนามกีฬาแห่งชาติ | -km | 0.0km | ||
CEN | サヤーム駅 | สยาม | -km | km | スクムウィット線と接続 | |
S1 | ラーチャダムリ駅 | ราชดำริ | -km | km | ||
S2 | サーラーデーン駅 | ศาลาแดง | -km | km | 地下鉄シーロム駅と接続 | |
S3 | チョーンノンシー駅 | ช่องนนทรี | -km | km | ||
S4 | スックサーウィッタヤー駅(予定駅) | -km | km | |||
S5 | スラサック駅 | สุรศักดิ์ | -km | km | ||
S6 | サパーンタークシン駅 | สะพานตากสิน | -km | km | チャオプラヤエクスプレス(水上バス)と接続 |
[編集] 始発と最終便
始発は各始発駅(モーチット駅、オーヌット駅、国立競技場駅、サパーンタクシン駅)をAM6:00に発車と広報されているが、実際にはそれより多少早い場合もあるようである。 最終便は各始発駅24:00 (AM0:00) である。
[編集] 乗車券の種類と使用期限
- 30回乗車券:600baht(30日以内に30回距離に関係なく乗車できる)
- 20回乗車券:400baht(30日以内に20回距離に関係なく乗車できる)
- 1日乗車券:120baht(1日以内に距離に関係なく最終便まで利用できる)
購入はBTS各駅か、1日乗車券であれば、アジアホテル(Asia Hotel 、ラーチャテーウィー駅に通じている)Maliot Resort and Spaで購入できる。
[編集] 延伸計画
以下のファイルに詳しい。また、英語版wikipediaにも詳しい記述がある。
- the System Map of Bangkok Rail Transit Network (PDF,英語)
- the Master Plan of Bangkok Transport Network (PDF,英語)
[編集] 外部リンク
- Bangkok Mass Transit System Public Company Limited. オフィシャルサイト(タイ語/英語)
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