パンツァーファウスト3
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パンツァーファウスト3(独:Panzerfaust 3)とは、ドイツのダイナマイト·ノーベル社(Dynamit Nobel AG)が開発したロケットブースター付き弾頭使用の無反動砲の一種である。1969年代半ばから使用されていたPzF-44(パンツァーファウスト44)の後継として1970年代より開発が開始され、1992年よりドイツ連邦陸軍へ配備が開始された。弾薬部と射撃装置部に2分割でき、使い捨て式で(ただし射撃装置部は再利用可能)訓練不十分な兵士でも扱えるように操作要領は単純となっている。名称は、第二次世界大戦中のドイツの対戦車兵器パンツァーファウストに由来しているが、PzF-44共々、構造的にはむしろ旧ソ連が発展させたRPG-7に近い。スイス陸軍もPzF84の名で採用し、陸上自衛隊でも110mm個人携帯対戦車弾(LAM)として、配備が進められており、IHI エアロスペースがライセンス生産している。
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[編集] 概要
普通の無反動砲では発射薬の半分を反動を相殺する発射ガスのために消費し、強烈なバックブラストが発生し後方に障害物がある所では発射できないが、鉄粉製のカウンターマス(後方に発射されるバラスト)の採用でブラストが減衰され、室内からの発射も可能である。無反動砲の原理で発射された弾頭は直後にロケットモーターに点火して飛行する。この弾頭には成形炸薬弾(HEAT)のほか、堅牢な固定目標を破壊するための弾頭(ブンカーファウスト)や照明弾なども発射可能であるが、陸上自衛隊では訓練用のものを除けば成型炸薬弾のみを装備している。陸上自衛隊の部隊に支給されるセットの中には、射手の顔面を保護するため照準具に取り付けるプラスチック製のシールドと左手を保護するための皮手袋が同梱されるが、つけてもつけなくてもたいした違いはなく、安全管理を意識するあまり実戦と費用を考慮していないともされている。
陸上自衛隊では火器扱いではなく弾薬扱いとされおり、1コ小銃班に数本が装備され、小銃手が運用する。(この小銃手を「LAM手」、あるいは「擲弾手」と呼ぶ)一部において84mm無反動砲(カールグスタフ)の後継であるとも言われているが、それは間違いであり、84mm無反動砲と共に運用されている。
[編集] 要目(標準モデル)
- 弾頭口径:110mm
- ロケット弾重量:4.2kg
- 全重量:13.9kg
- 全長(ロケット弾装着時):1,400mm
- 貫通力:(表面硬化処理均一圧延鋼板)700mm(ただし、自衛隊においては非公表)
- 有効射程:固定目標400m 移動目標300m
[編集] 登場作品
- 『WXIII機動警察パトレイバー』
- 『ガメラ3 邪神-イリス-覚醒』
- WarRock(FPSゲーム)
- 『SOLDNER SECRET WARS』
- 『GUNSLINGER GIRL』
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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