ファンタ
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ファンタ(Fanta)はコカ・コーラ社の炭酸飲料。1940年に第二次世界大戦でコカ・コーラの原液を輸入できなくなったドイツで開発された。当初はリンゴジャムとチーズの副産物で作られた。「素晴らしい」という意味の「ファンタスティック (fantastic)」からファンタと名付けられた。1958年に日本で初めて販売された。1960年にコカ・コーラ社によって商標が買い取られた。セブンイレブン限定フレーバーを出すこともある。
そして2006年、500 mlペットボトルのデザインを一新し、ファンタ携帯サイトで世界学園バトルを開幕した。
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[編集] 日本で発売されたファンタの種類
- 1958年 - オレンジ、グレープ、クラブソーダ(炭酸水)
- 1974年 - アップル、レモン
- 1975年 - ゴールデングレープ
- 1984年 - フルーツパンチ
- 1987年 - パインフルーツ
- 1988年 - メロン(以前より紙コップ式の自動販売機で販売していた)、アップルミックス、ストロベリー、パイナップル
- 1989年 - ピーチ
- 1990年 - トロピカルパンチ
- 1991年 - 青りんご
- 1992年 - マスカット
- 1993年 - グレープフルーツ
- 1994年 - スカッシュパンチ
- 1996年 - クリアーパイン
- 1997年 - レモン (New)(以前は関西限定)
- 1998年 - ゴールデンパイナップル(中京限定)、グリーンマスカット(北陸限定)
- 1999年 - クリアピーチ、南の島ブレンド
- 2000年 - さっぱりリンゴ、すっきりライチ、あっさりベリー
- 2001年 - ファンキーレモンC、ラ・フランス
- 2002年 - フルーティーグレープフルーツ、フルーツパンチ (New)、ホワイトピーチ、ゴールデンアップル
- 2003年 - トロピカルフルーツ、すもも、マスカット (New)
- 2004年 - 青リンゴ (New)、スウィーティー、さっぱりピーチ、ゴールデングレープ(復刻版)、レモン(1974年のものの復刻版)、ライチ、ホワイトストロベリー、メロンソーダ、ウィンターアップル、アミノサイダー
- 2005年 - フルーティーメロン、スウィートグレープフルーツ、ビタミンCスカッシュ、みかん(7-11限定)、あんず(7-11限定)、パイナップル、ゆず(7-11限定)、キウィ、ウルトラレモン、超ウルトラレモン
- 2006年 - ハニーレモン、ゴールデンアップル(復刻版、7-11限定)、クリアアップル、メロンクリームソーダ、R18(アールジュウハチ)、アミノサイダー(2004年ものの復刻版)、ラブズベリー 、とれとれグレープフルーツ、ホワイトバナーナ、パーティーミックスマスカット&アップル、メロンソーダオリジナル(7-11限定)、グレープソーダ(紙コップ版)
- 2007年 - いちごクリームソーダ、シュワッとピーチ
- 発売時期不明 - 青りんご(紙コップ版)、レモン(紙コップ版、缶や現行品とは色と味が違う)、ルートビア、チェリー
- 実在したか不明 - ガラナ(北海道限定)、ブルーハワイ(紙コップ)、山ぶどう(紙コップ)
- カップベンダー用現行品 - メロンソーダ、グレープソーダ、オレンジ、レモン、青りんご、アップル
[編集] ファンタゴールデンアップル論争
ファンタはこれまでに多種類のフレーバーを発売している。そんな中、かつて「ゴールデンアップル」というフレーバーが存在したか否かという話題がネットを中心に2000年前後に巻き起こり、存在を肯定する側と否定する側に意見が分かれ論争となった。論争は長期に及び盛り上がりを見せた。やがてコカ・コーラ社は「過去に日本国内でそのような製品を販売したことはない。ゴールデングレープならあった」という公式見解を発表した。このような論争が起こった原因として一説には、「当時、着色料不使用のゴールデングレープが、同時期に発売されていたファンタアップルと色、香り共に似ていたため、混同して記憶していた人が多かったのではないか」というものがある。コカ・コーラ社の公式見解表明以後、論争は沈静化したが、ネットでは「ゴールデンアップル存在説」は半ば都市伝説化している。
この論争の後、コカ・コーラ社は、2002年10月にファンタゴールデンアップルというフレーバーを新発売した。さらに2006年に同商品をセブン-イレブン限定で「あの伝説の商品」「1970年代の復刻版デザイン」として1970年代のファンタに用いられたデザインで販売している。
[編集] 現在の変革
- 2000年代になると、ファンタのラインナップにはビタミンC・ビタミンB12やアミノ酸が入ったものが加わっている。
- 炭酸量も減らし(容器にも「微炭酸」と明記化)、より飲み易くしている。
- マカとガラナ、他、睡魔を抑える働きで知られるカフェインを配合した「ファンタR18」等が登場している
- 長年に渡り200mlサイズの瓶入り製品を販売してきたが、2006年にオレンジは製造を中止し、グレープを販売しているボトラーもわずかしか残っていない。
[編集] CM
- 1970年代から1980年代初頭まではタレントを使ったCM、1980年代中盤からは主要顧客層である子供を使ったCMを放映していた。後者の場合「ファンタはぼくらのヒーローだ!」というコピーになぜか猫の鳴き声をかぶせていたが意図は不明である。
- 1987年頃~93年まではディズニーのキャラを使ったCMを放映。マスカットの缶にミッキーマウスのイラストをプリントしてたのもこの時代の影響である。
- 現在、日本では「そうだったらいいのにな」のBGMでスチャダラパーのBOSEが替え歌を歌っている。
- ファンタ学園シリーズ(3年B組金八先生のパロディで展開されたシリーズ。3年B組が意図してスルーされていることにも留意されたい)。なお、このシリーズは、韓国において、韓国語に吹き替えて放送されていた。
- 3年A組 革ジャン先生(英語)
- 3年C組 ドラゴン先生(英語)… フルーティーグレープフルーツ新発売
- 3年D組 激安先生(数学)… ホワイトピーチ新発売
- 3年F組 DJ先生(数学)… スウィーティー新発売
- 3年G組 将軍先生(歴史)
- 3年H組 昼メロ先生(国語)… すもも新発売
- 3年J組 ツッパリ先生(国語)… トロピカルフルーツ新発売
- 3年S組 黒ヒゲ先生(地理)
- 夏休みだよ!校長先生 … さっぱりピーチ新発売
- 上記のような「面白いCM」は2000年頃から放映されている。
- ファンタの缶を砂浜で肌を焼いている人の背中に乗せて、缶が背中の熱で溶けていく。
- 虫捕りをしている親子が巨大なファンタの缶に襲われる
- 砂漠でファンタを見つけた男性が、缶をとろうと持ち上げたら無限に缶が伸びて取れない。
- 勉強をしている少年がくしゃみをしたら、鼻からファンタの缶が出てきた。
など、いくつも種類があった。