フィクシング・ア・ホール
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フィクシング・ア・ホール(Fixing a Hole)は、1967年に発表されたビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収録された曲。作者はポール・マッカートニーだが、ポールには珍しいメッセージ性の強い作品である。
この曲は直訳すると「穴を修理する」となるが、スラング読みだと「(覚せい剤などの)液体の麻薬を注射した跡」となってしまうためBBCでは放送禁止に指定されてしまったというエピソードを持つ。
比喩的・哲学的な文体の歌詞で、ポール作品の中でも異彩を放っている。上記の通りポールとしては珍しいメッセージ性の強い作品で、現実と空想の二面性を描いたような秀逸な内容である。また、歌詞構成も非常に巧みである。ジョン・レノンは「ポールだってやろうと思えばできるじゃないか」と、ポールの作詞家としての技量を称えたという。
ハープシーコードはポールが弾いている。一方、リードギターはジョージが、ベースは何とジョンが担当している。