フィリップ・ドゥクフレ
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フィリップ・ドゥクフレ(Philippe Decouflé)はフランスのダンサー、振付家(コレオグラファー)。1961年パリ生まれ。
サーカス学校でサーカスの理論や実践を学び、マルセル・マルソーからパントマイムを学ぶ。その後、アンジェの国立コンテンポラリー・ダンス・センターでアメリカ人振付家アルウィン・ニコライ(Alwin Nikolais)に師事し、ニューヨークのマース・カニングハム(Merce Cunningham)のダンスカンパニーなどで活躍した。フランスに戻り、彼は1983年、自分のダンスカンパニー「DCA」(Diversité, Camaraderie, Agilité)を結成した。
1989年、彼はパリでフランス革命200周年を記念したイベントを指揮、1992年のアルベールヴィルオリンピックでは弱冠31歳で開会式・閉会式の演出担当となり、サーカスとダンスを融合させた幻想的な演出で一躍世界に名を知られるようになった。
以後、CMや映画、ミュージカル、セレモニー(カンヌ映画祭セレモニーや、2006年ワールドカップの開会式など)の演出で引っ張りだことなったほか、自身の演出するダンス・パフォーマンスを世界各国で公演している。サーカスのダイナミックな身体技法に、コンテンポラリー・ダンス、映像、光と影、音、衣装などを融合し、見る者を引き込む幾何学的で詩的な演出に定評がある。
[編集] 主な作品
- コーデックス(Codex) 1986年
- デコーデックス(Decodex) 1990年
- トリトン(Triton) 1990年
- シャザム!(SHAZAM!) 1997年
- イリス(Iris) 2004年
[編集] 外部リンク
- カンパニー DCA のサイト
- 「フィリップ・ドゥクフレ 新作 IRIS(イリス)を語る」 - 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科 第2回特別講座
- ダンス・フロンティア――身体のテクノロジー/フィリップ・ドゥクフレ - NTTインターコミュニケーション・センター