フィンランディア
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フィンランディア(Finlandia )は、フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスによって作曲された交響詩。シベリウスの作品の中でもっとも知名度が高い作品である。猶Fin-land-iaとはフィン人を表すFinの後ろにゲルマニア語の土地を表す接尾語landを付け、更にその後ろにラテン語の同意語iaをつけたものであり、字義通りにすればフィン人の-国-国となり、言語学的には非論理的な造語である。フィンランドを正しくラテン語化した場合Finniaとなる。(但しフィンランディアでも意味は通じ、ラテン語版ウィキペディアではフィンランディアという形も許容されている。)シベリウスのラテン語知識のなさを暴露した形となる。
「フィンランディア」が作曲された1899年当時(1900年に改訂される)、フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられており、独立運動が起こっていた。当時の演奏曲名は今と違った呼び名で「フィンランドは目覚める」であり、新聞社主催の歴史劇の伴奏音楽を8曲からなる管弦楽組曲とし、その最終曲を改稿して独立させた物である。帝政ロシア政府はこの曲を演奏禁止処分にしたのは有名な話である。
曲自体は、重苦しい金管楽器のメロディーから始まり、ティンパニの銃の乱射を思わせるような緊迫感が漂う。だがしばらくすると曲調は一転し明るいメロディーとなる。そして、後に「フィンランディア賛歌」と名づけられた美しいメロディーが流れる。そして明るいメロディーの再現がされて、曲は幕を閉じる。
「フィンランディア賛歌」は詩人のコスケンニエミによる歌詞がつけられ、フィンランドでは第二の国歌として広く歌われている。ヘルシンキ放送交響楽団の演奏ではヘルシンキ放送合唱団による美しい歌声を聞くことができる。また、讃美歌としても、この旋律に詞をつけ、歌われている。
映画「ダイ・ハード2」にて、この曲が用いられた。