フィーダー
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フィーダー(Feeder)はイギリスのロックバンド。1994年ロンドンにて結成。
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[編集] 来歴
岐阜県穂積町出身、岐阜県立岐阜北高校卒業の日本人で、中日新聞のロンドン支局で働く傍らグラフィックデザインを学んでいたタカ・ヒロセ(本名:広瀬 隆)が1994年に雑誌「Loot」に出したバンドメンバー募集の告知に南ウェールズ出身のグラント・ニコラスとジョン・リーが反応したのがバンド結成の契機である。
タカ自身はもともとプロのミュージシャンになるつもりは無かったらしいが、プロミュージシャンになるためにロンドンに出てきたグラントとジョンの熱意に釣られるかのようにバンド活動にのめりこんで行ったと後にタカ本人が語っている。
ロンドンのライブハウスで精力的にライブ活動をこなし、1997年にデビューアルバム「ポリシーン」を発表後はレディングやフジ・ロック・フェスティバルなどロック・フェスティバルでも活躍し、ライブバンドとしての地位を固めたが、2002年にドラムのジョン・リーがマイアミの自宅で自殺。残ったメンバーはこの事件にショックを受け、「メロディよりもジョンの不在が寂しい」とグラントは語ったものの、バンド活動を継続することを表明。この決断にはジョンの家族からの説得もあったといわれる。
ジョンの自殺後に発表された4枚目のアルバム「コンフォート・イン・サウンド」はイギリスで大ヒットとなり、その時点での彼等のキャリア最高のヒットとなる。 また、このアルバムからの楽曲「ファインド・ザ・カラー」は日産・エルグランドのCM曲にも使われ、日産のCMソングのコンピレート盤、「SHIFT CM tracks」にも収録されている。
そして、5枚目のアルバム「プッシング・ザ・センシズ」から、ジョン死去後にサポートのドラマーとして協力していたマーク・リチャードソンを正式なメンバーとして迎えた。
初期は美しいメロディにハードな演奏を乗せる、というスマッシング・パンプキンズのUK版といった趣きのサウンドで、「スマッシング・パンプキンズに対するイギリスからの回答」ともいわれたが、キャリアが進むに連れ、そうしたハードな側面を持ちつつも、よりメロディの美しさを際立たせるサウンドに深化を遂げている。
最近U2とツアーをした。
3rdアルバムの「Echo Park」には、PS2のゲームソフト「グランツーリスモ3」に使用された曲「Buck Rogers」「Seven Days In The Sun」が収録されているほか、同アルバムの日本盤には、同じくゲーム内で使用された「Just A Day」がボーナストラックとして収録されている。尚、このゲームソフトがきっかけでシングルの「Just A Day」が大ヒットとなった。
また、「オメガブースト」や「グランツーリスモ4」でも楽曲が使用された。
[編集] メンバー
- グラント・ニコラス (Grant Nicholas 1967-) ボーカル、ギター
- タカ・ヒロセ (広瀬 隆/Taka Hirose 1967-) ベース
- マーク・リチャードソン (Mark Richardson 1970-) ドラム
[編集] 過去のメンバー
- ジョン・ヘンリー・リー (John Henry Lee 1968-2002) ドラム
[編集] ディスコグラフィ
[編集] アルバム
- スイム(Swim)/1996年(ミニアルバム)
- ポリシーン (Polythene)/1997年
- イエスタディ・ウェント・トゥー・スーン (Yesterday Went Too Soon)/1999年
- エコー・パーク (Echo Park)/2001年
- コンフォート・イン・サウンド (Comfort In Sound)/2003年
- ピクチャー・オブ・パーフェクト・ユース(Picture of perfect youth)/2004年(B面集:日本盤未発売)
- プッシング・ザ・センシズ (Pushing The Senses)/2005年
- シングルズ (Singles)/2006年(ベストアルバム)
[編集] 日本編集盤
- ハイ(High)/1997年
- アナザー・イエスタデイ(Another Yerserday)/2000年
- セヴン・デイズ・イン・ザ・サン(Seven Days In The Sun)/2001年
- ファインド・ザ・カラー(Find The Colour)/2003年
- フィール・イット・アゲイン(Feel It Again)/2005年
[編集] 外部リンク
- Feeder公式サイト(英語)