フェラーリ・F430
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フェラーリ・F430 | |
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製造期間 | 2004年- |
ボディタイプ | 2ドア クーペ 2ドア スパイダー |
エンジン | TipoF136E型 4.3L V8 DOHC 490ps/47.4kgm |
トランスミッション | 6速MT 6速セミAT(F1マチック) |
駆動方式 | MR |
全長 | 4515mm |
全幅 | 1923mm |
全高 | 1215mm |
ホイールベース | 2600mm |
車両重量 | 1450kg |
乗車定員 | 2名 |
先代 | フェラーリ・360 |
同クラスの車種 | 997型ポルシェ・911 ランボルギーニ・ガヤルド アストンマーチン・DB9 |
フェラーリ・F430は、イタリアの自動車メーカーフェラーリ社が製造、販売する乗用車。
目次 |
[編集] 解説
2004年に発表され、日本では翌2005年に発売された。360の後継車種である。
V8エンジンは4.3リッターとなり(車名はこの排気量に由来する)、F355と360に採用されていた1気筒5バルブは廃され4バルブとなる。360と比べて出力は90馬力、トルクは9.4kgm高められ、490馬力と47.4kgmを発生する。
トランスミッションはMTとF1マチック(パドルシフトを備えたセミAT)から選ぶことができ、いずれも6速である。左/右ハンドルが選べる。
[編集] スタイリング
1961年のF1を制したシャークノーズと呼ばれるレースカーをモチーフとし、ライトは1つのプロジェクターランプでハイ/ロービームを切り替えるバイキセノンヘッドライトを採用した。
リアコンビランプは上面が露出した造形となり同社の限定モデル、エンツォフェラーリを髣髴とさせるものにするなど、デザイン上でもスポーツカーとしての資質を主張している。
リアエンド下部には大型のディフューザーが装着され走行時のダウンフォース発生に大きく寄与している。
また、タイヤサイズも360モデナよりもサイズアップされフロント225/35ZR19インチ、リア285/30ZR19インチ 490馬力のビックパワーをロス無く地面に伝える
[編集] メカニズム
F430で新しく取り入れられた技術として以下のものがある。いずれもF1参戦で培われた技術をフィードバックしたものである。
- Launchcontrol
- ローンチコントロールの採用。CSTを解除しLCボタンで設定、左足でブレーキを踏み回転数を上げた所でブレーキを離すとクラッチが繋がり発進するシステム。
- E-Diff
- エレクトリック・ディファレンシャルの略で、電子制御のデファレンシャル。従来のデファレンシャルに比べると、駆動力の損失が少ないと謳われている。
この他にも、(既にチャレンジストラダーレ、エンツォ・フェラーリで採用済みの)カーボンブレーキも採用されている。このブレーキは、冷間時の制動性は甘いが耐フェード性が高く、スポーツ走行に適している。