フライス (工具)
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フライス (Milling cutter ) は、回転を与えて切削加工に使用される工具(切削工具)。おもにフライス盤やマシニングセンタで使われる。外周や端面に切刃を持ち、通常は回転の中心軸と垂直の方向に切削を行う。主に高速度鋼(ハイス)や超硬合金で作られ、また、切刃部分にcBNや焼結ダイヤモンドを使用したものもある。日本語の「フライス」は、ドイツ語のFräse や、フランス語のFraise に由来する。
[編集] おもなフライス
- エンドミル (Endmill、End milling cutter )
- 外周および端面に切刃を持ったフライスで、非直線など複雑に描かれた溝や、盆や皿の内側の様な形状の加工も可能である。
- 正面フライス (Facemill、Face milling cutter )
- 「フェイスミル」とも呼ばれ、工具の回転中心軸と直角な面の切削に用いられる。
- 平フライス
- 外周に切刃を持ったフライスであり、平面を切削するために使われる。
- 側フライス (Side milling cutter )
- 円盤の様な形のフライスで、外周と両側面に切刃を持つ。溝やスリ割の加工に用いられる。
- 溝フライス (Slotting cutter )
- 溝の加工に用いられるフライスで、外周にのみ切刃を持つ。
- 角フライス
- 側フライスと同じように横側から切削するが、90度以下の角ができるような切削跡になる。
- ダブルテールカッター(double tail cutter )
- 刃先から刃元まで角度がついているフライスで、主にアリ溝切削する為に使われる。
- 歯切用フライス
- 歯車の歯を作成するためのフライス。
- 総形フライス
- 特殊な形状の切刃を予め成形したフライスであり、通常のフライスでは困難な形状の加工などに用いられる。
- 外丸フライス
- 円柱形ではなく、円柱の角の部分が丸くなったフライス。
- スレッドミル (Threadmill )
- マシニング・センターでのネジ切りに用いられるフライスで、総形フライスの一種と考えることができる。側面にネジの溝が成形されており、回転する工具を螺旋状に動かすことでネジを切る。