ブルシン
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ブルシン | |
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IUPAC名 | 2,3-ジメトキシストリキニジン-10-オン |
分子式 | C23H26N2O4 |
分子量 | 394.46 g/mol |
CAS登録番号 | [357-57-3] |
形状 | 無色結晶 |
融点 | 178 °C |
沸点 | 470 °C |
出典 | ICSC |
ブルシン (brucine) はマチンなどの種子に含まれるアルカロイド。IUPAC許容慣用名は2,3-ジメトキシストリキニジン-10-オン 2,3-dimethoxystrychnidin-10-one。苦味があり、水には難溶。分子式 C23H26N2O4 で、ストリキニーネのベンゼン環に2個のメトキシ基が置換した構造を持つ。CAS登録番号 [357-57-3]。毒性を持つが、ストリキニーネよりは弱い。
ブルシンはカルボン酸の光学分割に用いられる。カルボン酸のラセミ体にブルシンを作用させると2種類の塩を与え、それらはジアステレオマーの関係にある。そこで生じる溶解性の差を利用して再結晶、あるいは再沈殿により片方のジアステレオマーを取り出し、酸で中和するとキラルなカルボン酸の一方のエナンチオマーのみが得られる。
カテゴリ: 毒 | アルカロイド | 化学関連のスタブ項目