ブレス オブ ファイアII 使命の子
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ジャンル | RPG |
対応機種 | スーパーファミコン (SFC) ゲームボーイアドバンス (GBA) |
開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | SFC:1994年12月2日 GBA:2001年12月21日 |
価格 | SFC:9,980円(税別) SFC(NP):1,000円(税別) GBA:4,800円(税別) |
その他 | GBA版は専用通信ケーブル対応 |
『ブレス オブ ファイアII 使命の子』(-ツー しめいのこ)はカプコンから発売されたRPGである。スーパーファミコン用ソフトとして1994年12月2日に発売され、後にニンテンドウパワーの書き換えソフトとして再登場。2001年12月21日にはゲームボーイアドバンスに移植された。ブレス オブ ファイアシリーズの2作目。
目次 |
[編集] 概要
前作『ブレス オブ ファイア 竜の戦士』の続編にあたり、前作から約500年後の世界を舞台としている。
プレイヤーキャラクターは一新され、登場キャラクターも種族も変わっている。主人公は前作と同じ「リュウ」という名の少年だが、もちろん別人である。「ニーナ」というキャラも登場するが、やはり前作のニーナとは別人(子孫)。前作から引き続き登場しているプレイヤーキャラで仲間になるのはディースのみ。
前作と同じく、各プレイヤーキャラクターはそれぞれ独自の特技を持っており、フィールドや戦闘で各々の能力を使用する事で冒険を有利に進めることができる。
童話や文学のパロディが多いのが特徴で、分かる人にだけ分かるマニアックなネタを各所に散りばめている。それらを探す事も本作の楽しみの一つである。
作曲者が4人であった前作と異なり、竹原裕子1人が作曲を担当している。
[編集] ストーリー
ゲイト村に住んでいた少年リュウは、とある不可解な事件から天涯孤独の身となり、同じく孤児のボッシュと二人で生きていく事になる。何でも屋的な仕事で生計を立てていた二人だったが、ある日、ボッシュが泥棒の嫌疑をかけられてしまう。ボッシュの濡れ衣をはらすため、リュウは真犯人を探す旅に出る事になるが、旅先で様々な事件に巻き込まれ、世界に異変が起こっている事を感じ取る。真犯人を捕まえ、ボッシュの嫌疑を晴らした後、リュウと仲間たちは、その異変の正体を探るための新たな旅に出る。
[編集] プレイヤーキャラクター
- リュウ
- レンジャー(何でも屋)で生計を立てる16歳の少年。父親と妹の三人で暮らしていたが、ある日突然父と妹が失踪し、村人が自分の事を忘れてしまうという怪奇事件に見舞われる。以降、村の教会で出会ったボッシュとコンビを組み、二人で協力して生きてきた。ボッシュの嫌疑を晴らすための犯人追跡の旅で、世界に危機が迫っている事を感じ取る。
- 剣での戦いがメインだが、多少の回復魔法も使う事ができる。混血児。あるイベントでドラゴンの力に目覚め、APを全て消費する事で敵に絶大なダメージを与える「竜変身」を身に付ける。
- 戦闘中の特技は「気合」で、これを使うとHPが回復する。調子が良い時は全HPの2/3ほどを回復する事ができるが、失敗した場合は全く回復しない。
- フィールド上の特技は「釣り」。フィールド上で魚が跳ねている場所で決定ボタンを押すと、釣りのミニゲームができる。ここで手に入れた魚は回復アイテムとして使う事ができる。
- ボッシュ
- リュウの親友で、出会って以来苦楽を共にしてきた仲間でもある。リュウとは違い、こちらは親の顔も知らない正真正銘の孤児。リュウよりも世慣れており、清濁併せ呑むタフさを持っているが、実はおっちょこちょい。その性質が災いして、泥棒の濡れ衣を着せられ、リュウが真犯人を見つけてくるまで、長らく戦列を離れることになる。一見犬の種類に見えるが正確には野駆(のばせり)族という種族。小太りに見えるが、意外と運動神経は良い。
- ボウガンを武器として使い、これで狩りをすることもできる。また、全ての回復魔法を覚える事ができるが、攻撃魔法は一切覚えない。
- 戦闘中の特技は「狙う」。成功すれば敵一体を一撃で倒す事ができる。ボス以外の全ての敵に効く可能性があるが、失敗した場合は1しかダメージを与えられない。
- フィールド上の特技は「狩り」。フィールドに時折現れる草むらのようなものに触れて決定ボタンを押すと、狩りのミニゲームができる。
- ランド
- 甲殻族の青年。種族の中では変わり者で、農業で生計をたてる生活に退屈し、故郷の村を飛び出して放浪の旅を続けてきた。面倒見の良い性格で、成り行きのままにリュウに同行することになる。パーティー随一の屈強な体を持つが、母親には頭が上がらない。
- 拳に装備するナックルが主武器。その巨体のため、ほとんどの防具を装備できない(兜に至っては、パーティーに加わった直後に購入できる「青銅の兜」が最強装備である)が、もともとの防御力が高いため、それほどの不利にはならない。覚える魔法はボッシュと同じく回復系だが、攻撃魔法も少しだけ覚える。
- 戦闘中の特技は「気付け」。戦闘不能状態の味方を叩き起こす事で、戦闘不能から回復させるが、失敗する事もある。成功した時はHP1の状態から復活する。
- フィールド上の特技は「スピンダッシュ」で、体を丸めて転がる事で、敵に遭わず、かつ普通に歩くより早く移動できる。しかし、コントロールがしにくい上に、どこかにぶつかるまで止められない。その上、ぶつかって停まった後は、かなりの高確率で敵とエンカウントする。
- リンプー
- 希少種族、虎人(フーレン)の少女。自分の力以外は信じない性格だったが、コロシアムでリュウに救われて以来、彼を慕って行動を共にするようになる。もともとは明るく素直な性格である。下半身が殆どすっぽんぽん状態。
- 武器は棒で、これで狩りをしたり、特定の岩を砕いたりできる。攻撃力と素早さはパーティー中トップを誇るが、反面防御力が貧弱。早い段階で強力な魔法を覚えるが、APが低いため、究極合体で最大APを上げないと使えない。
- 戦闘中の特技は「さそう」。敵の攻撃を自分に向けさせる効果があるが、リンプーは防御力が非常に低いので、活用する場面は少ない。
- フィールド上の特技は「狩り」と「棒殴り」。ボッシュと同じく狩りができる。リーチが短いが、連続攻撃が可能なので、一度攻撃が当たれば、まず確実に仕留める事ができる。また、特定の岩を殴る事で破壊できる。
- ニーナ
- 背中に翼を持つ、飛翼族の少女。飛翼族は皆白い翼を持つはずだが、彼女の翼は突然変異で黒く変色している(混血児である為らしいが作中では言及されていない)。本来はウインディア王国の第一王女だったが、黒い翼が不吉であるとして追放され(公には死亡したことになっている)、モトの町の魔法学校で勉強している。不良にさらわれた妹のミィナを助けてもらった事が縁で、リュウ一行に加わる。
- 武器は魔力を増幅する指輪。これによりエネルギー弾を発射して敵を攻撃するが、魔法使いキャラのご多分に漏れず、攻撃力は低い。一通りの攻撃魔法と、いくつかの補助魔法を覚える。また、列の先頭に立たせていると、落とし穴に落ちてもすぐ元に戻るようになる。
- 戦闘中の特技は「気力」。リュウの「気合」がHPを回復するのに対し、こちらはAPを回復する。やはり、失敗すると全くAPは回復しない。
- フィールド上の特技は「落とし穴回避」と「大鳥」。ダンジョンの中で落とし穴に落ちた場合でも、ニーナを先頭にしていると自動的に引っ張り上げてくれる。また、ある程度ストーリーが進むと、「大鳥」を呼び、フィールド上を自由に行き来できるようになる。クジラやタペタでは行けない場所にも行けるようになる。
- ステン
- 高地種族ハイランダーの青年。手品師として各地を回っている。ウインディアでリュウ一行と出会い、ニーナとリンプーにセクハラまがいの発言をして、リンプーにしばき倒された。以降、リンプーを姉御と慕い、リュウたちに同行する。実は、ハイランダーの国でもトップクラスのエリート兵士だったが、ある戦争をきっかけに軍人に嫌気が差して軍を脱走した。
- 戦闘中の特技は「死にまね」。戦闘不能になったときと同じポーズで倒れ、敵の攻撃が自分に来ないようにする。
- フィールド上の特技は「腕伸ばし」。小さな崖があり、その両端に杭が打ってある場所なら、ステンを先頭にする事で渡る事ができる。
- タペタ
- 本名エカル・ホッパ・ド・ペ・タペタ。スイマー城に住む匍匐族の王子。何があっても怒らない、温厚と言うよりのんびりした性格で、偽者に王子の座を奪われても、全く気に留めない。(本人曰く、「わたくし、タペタ王子からただのタペタになるだけ。わたくしに本物も偽者もありません」)魔女の呪いを解いてもらったことと、偽者騒動を解決してもらった礼として、パーティーに加わる。一族の食文化はまさにカエルのそれ。
- 武器はレイピア。一部リュウと扱える武器が重なる事がある。最初のうちはステータスはきわめて低く、魔法も大したものを持っていないが、成長すると一線で戦える戦士タイプに成長する。
- 戦闘中の特技は「つきつき」。敵全体に攻撃する事ができるが、敵の数が増えるほど一体あたりのダメージは少なくなる。弱い敵を複数相手にするときに便利。
- フィールド上の特技は「カエル変身」で、タペタを先頭にして決定ボタンを押すと、巨大なカエルに変身し、フィールド上を移動できる。川や池などの淡水を移動でき、また小さな崖や段差なら飛び越える事ができる。
- アスパー
- 「草の人」という種族の若者。成長すると「賢樹」となり行動不可能になる。年齢は128歳で、人間の年齢にすると16歳程度。常に冷静沈着で無表情。感情らしきものを全く見せず、分析的な物言いをする。
- 武器はムチ。攻撃力は低く、攻撃魔法もほとんど持たないが、サポート魔法を多く覚える。
- 戦闘中の特技は「緑魔法」。周囲の緑に呼びかける事でさまざまな効果が現れるが、緑がない場所では使えず、また効果があっても微々たるものなので、あまり使いようが無い。
- 列の先頭に立たせていると、森を通過する事ができる。また賢樹と会話ができる。
- ディース
- 前作に登場したディースその人。とある条件を満たす事で仲間になる。
- キャラとしてはニーナと同じ魔法使いタイプで、装備できる武器防具も全く同じ。仲間に入った時点でレベル35というかなり高いレベルであることに加え、成長スピードが非常に早く、レベル50辺りで全てのステータスがカウンタストップしてしまう。
- 戦闘中の特技は「脱皮」。何も消費せず、100%の確率でHPを全回復できる。その上、毒やゾンビなどのステータス異常まで治ってしまうが、一度の戦闘であまり使いすぎると、防御力が下がってしまうこともある。
- ボッシュやリンプーと同じく、一応狩りができるが、その方法は魔法で画面上の獲物を全て焼き尽くしてしまうというもので、獲物は全て使い道のない「おこげ」になってしまう。
[編集] 共同体
モトの町の南、フタビ山を越えたところにできる町。もとはただの廃墟の一軒家だったが、とあるイベントを経て修理され、リュウたちの本拠地となる。
ある程度ストーリーが進むと、町にまで発展する。この町には、世界中にいる「家を探している人」を連れてくる事ができ、この人たちは、武器屋として珍しい武器を売ってくれたり、魔法を教えてくれたりと、様々な形でプレーヤーに恩恵を与えてくれる。しかし、中には何もしなかったり、金を騙し取ったりする「連れてくるだけ損」な人もおり、住人を選ぶには注意が必要である。
[編集] 竜変身
リュウがあるイベントを経て取得する特殊能力。残りAPを全て使ってドラゴンに変身し、防御力無視の大ダメージを与える。しかし、与えるダメージは残りAPの量に比例するため、AP残量が少ない場合は、ダメージも微々たるものになる。
- パピー
- 最初に会得する能力。敵単体に最大256のダメージを与える。炎・氷・雷の三属性がある。
- ドラゴン
- ある隠しイベントを通らなければ会得できない。敵全体に最大512のダメージを与える。パピーと同じく炎・氷・雷の三種類があるが、実はエフェクトが違うだけで、属性によるダメージの差は無い。炎属性の敵にファイアドラゴンを使ってもアイスドラゴンを使っても、全くダメージは同じである。
- カイザードラゴン
- ある強制イベントで手に入る。敵全体に最大999のダメージを与える。
- アンフィニ
- ラストダンジョン突入前に強制イベントで手に入れる。これを使わないとラスボスは倒せない。
[編集] 合体
仲間同士で合体した前作とは異なり、今回はシャーマンと呼ばれる女性と合体する。合体できるシャーマンは火・水・風・土・聖・魔の六人で、一度に二人までのシャーマンと合体できる。キャラクターとシャーマンには相性があり、相性が悪い場合は合体ができないが、相性が良い場合は体の色が変わる事もある。
さらに、外見が大きく変わる場合もある。これは「究極合体」といい、ステータスが大幅に上昇する他、戦闘中の特技が変わる事もある一方、フィールド上の特技(リンプーの棒殴りなど)が使えなくなる事もある。究極合体はキャラクター一人あたり一つだけが原則だが、アスパーだけは究極合体が三種類もある。なお、リュウとディースは合体ができない。
合体は「解除玉」というアイテムを使う(回数無制限)事で解除できる。またHPが大幅に減る(瀕死になる)と強制的に解除される。
[編集] シャーマン
- サナモ
- 火のシャーマン。最初に仲間になる。色気過剰のお姉さんで、合体について誤解を招くような説明をする。
- セソ
- 水のシャーマン。魔女ニムフにケンカを売って負け、彼女の塔のどこかで石像にされている。ニムフを倒すと元に戻るので、その時に話しかけると仲間になる。
- スプーナ
- 風のシャーマン。天の塔の力を利用して、暇潰しに霧の谷に濃霧を発生させていた。イベントで必ず仲間になる。
- ソロ
- 土のシャーマン。他のシャーマンが痩身の美人なのに対し、彼女だけフトッチョでコミカルな顔をしており、喋り方も落ち着いている。仲間にするには少し条件があり、イベントでナマンダ寺院に行く際に、一定額以上お布施をしないと仲間にならない。
- セイニィ
- 聖のシャーマン。バンドオ教会の隠し部屋にいる。設定画では清楚で大人しげな雰囲気の女性だが、とんでもなくガラが悪く、ヤンキーのような口調で話す。
- シン
- 魔のシャーマン。ゲイト村裏山、向かって左の扉の中にいる。設定画では妖艶な微笑みをたたえた女性だが、やけにオドオドした喋り方をする。そのギャップから、セイニィと性格設定を取り違えたのではないか?と言われていたが、ゲームボーイアドバンス版でも修正されなかったので、事故ではなく意図されたものだったらしい。彼女と合体していると、1ターンにつき10ポイントAPが回復する効果がつくが、ボッシュの究極合体ではこの効果はなくなる(聖のシャーマンが一緒に合体しているためか)
[編集] 究極合体
- ボッシュ
- 聖&魔のシャーマンとの合体で成立。全身を鎧に覆われ、腹部に顔がついたデザインに変身する。右腕に装備された大砲を撃って攻撃する。戦闘中の特技は「乱射」になり、敵全体にダメージを与える。タペタの「つきつき」と違うのは、敵の数が増えてもダメージが減らない点。フィールド上の特技である「狩り」は変身前と同じように出来る。
- ランド
- 土と、火・水・聖いずれかのシャーマンとの合体で成立。ボールのような体型になり、見た目は小さくなるが守備力は大幅に上がっている。戦闘中の特技「きつけ」は合体前と同じだが、合体前の「きつけ」が成功するとHP1で復活するのに対し、変身後はHP20の状態で復活する。フィールド上の特技「スピンダッシュ」は使えなくなる。
- リンプー
- 魔のシャーマンとの合体で成立。体色が青くなり、金色の髪が腰まで届く長さになる。水着のような具合に赤い模様が入っているだけで、一見すると裸にしか見えない。戦闘中の特技は「ため」になり、1ターン力をためる事で、次のターンに強烈な攻撃をする。元から高いリンプーの攻撃力が究極合体で更に高められているため、そのダメージは絶大になる。フィールド上での特技「棒殴り」「狩り」はできなくなる。
- ニーナ
- 風&聖のシャーマンとの合体で成立。四枚の羽を持つ姿に変身。戦闘中の特技は「おはらい」になり、敵を追い払う事ができる。フィールド上の特技「落とし穴回避」と「大鳥」は変身前と同じように使える。
- ステン
- 火&風のシャーマンとの合体で成立。腕や足が燃え盛る炎のような外見に変化する。戦闘中の特技は「すりかえ」になり、そのエリアで出現するいずれかの敵とすりかえる。(つまり、AとBの二種類の敵が出るエリアなら、Aが出たときに「すりかえ」を使うと、Bに変更する事ができる)。レアモンスターと戦いたい時などに重宝する。フィールド上の特技「腕伸ばし」は使えなくなる。
- タペタ
- 聖のシャーマンとの合体で成立。体色が青くなり、偽物に少し似たスマートな外見になる。戦闘中の特技は「切り裂く」になる。1ターン力をため、次のターンで敵全体を全滅させる大技を放つ。ボス以外の全ての敵に有効だが、失敗すると全くダメージは与えられず、2ターンが無駄になる。フィールド上の特技「カエル変身」は普通に使える。
- アスパー
- キャラクター中唯一、複数の究極合体パターンを有する。
- 水のシャーマンとの合体で、キノコの帽子をかぶった少女の姿に変身。戦闘中の特技は「胞子」になり、敵全体を眠らせる効果が期待できるが、失敗する事もある。のみならず、逆風が吹いて、味方が眠り込んでしまう場合もある。
- 土のシャーマンとの合体で、球根に足が生えたコミカルな姿に変身。戦闘中の特技は「花」になる。コマンド入力ができず、ひたすら敵を攻撃し続ける状態になる代わりに、攻撃力がアップする。
- 火&魔のシャーマンとの合体で、草のドラゴンのような姿に変身。戦闘中の特技は「自然」のままで、合体前と変化はない。
- なお、アスパーはどの究極合体をしても、フィールド上の特技「森林歩行」は失われない。
[編集] サブキャラクター
- ガナー
- リュウの父親。ゲイト村でエバ教の神父をしていたが、ある日リュウの前から忽然と姿を消したため、リュウは天涯孤独の身となった。
- ユア
- リュウの妹。「~のにー!」が口癖。ガナーと共にある日突然姿を消した。
- ミイナ
- ニーナの妹。ウインディアの第二王女。姉が追放されている事は知らず、ただの留学だと思っており、頻繁に会いに来ている。
- スージーというブタをペットとして飼っており、迷子になったこのスージーを探し出す事がリュウとボッシュの初仕事になった。
- ニロ
- 共同体の元になる廃墟に住んでいる老人。泥棒の疑いをかけられたボッシュを匿ってくれる。
- キルゴア
- モトの町の資産家。トラウトに盗まれた「聞き耳頭巾」を取り返すようにボッシュに依頼した事がきっかけで、ボッシュは泥棒の疑いをかけられることになった。
- トラウト
- モトの町の資産家。金の亡者で、泥棒を何人も雇っており、周囲の家から盗みを働かせることで資産を増やしてきた。あまりに金に対して貪欲すぎたために邪神につけこまれ、モンスターになってしまった。
- パティ
- 通称「怪盗パティ」。コウモリのような翼を持つ女泥棒。ボッシュ泥棒疑惑事件の真犯人であり、ボッシュの容疑を晴らすために、ストーリー前半は彼女を探して旅をすることになる。
- ばか丁寧なお嬢様口調で喋るが、慌てると、とある人物と同じ口癖が出る。
- アーガス
- コロシアムの支配人。バトルショーを盛り上げるためには手段を選ばず、選手に毒針を打ち込むという八百長もやってのける。その醜い心を邪神に利用され、モンスター化した。二つの頭を持つ狼男のような姿になり、二回攻撃を仕掛けてくる。
- 人事部長
- コロシアムの出場選手を面接するマッチョマン。面接方法はただの戦闘で、学歴や趣味などを尋ねながら攻撃を仕掛けてくる。
- ババデル
- タグジの森に住むきこり。バトルショーの出場選手でもある。「~ズラ」という口調が特徴。
- この作品以降、シリーズの常連になり、次回作、次々作でも同名の人物が登場する。
- なお、「ババ」とは大阪弁で大便を意味するので、「ババデル」とは…
- ジョーカーさま
- モトの町の東の洞窟を根城にする不良集団、ジョーカー団のボス。
- ニーナを自分のものにしようと狙っており、ミイナを誘拐して人質にしようとした。邪神の影響を受けてモンスター化してしまった人間の一人。
- レイ
- エバ教の幹部。金色の長髪を持つ美青年。世界中を歩きながら布教活動や人助けを行っており、リュウたちとも友好関係にあった。ストーリーが進むにつれ、立場上リュウたちと対立を深める事になるが、彼個人はリュウとの対決を望んでいなかった。
- ニムフ
- スイマー城北の塔に住む魔女。わがままで独占欲が強く、恋人はすべて自分の思い通りにならないと気がすまない性格。自分好みの美少年を魔法で石像に変えてコレクションしていた。タペタを巨大なカエルの姿に変えて戻れなくした張本人。
- 山猫
- スイマー城西にあるレストラン「山猫亭」のシェフ。やってきたお客を料理にしてしまうというとんでもないコック。もちろんこれは、宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』のパロディである。
- 曰く「強い奴にだけご馳走する。弱い奴はご馳走にする」。
- ある条件を満たすと、最大HPを上げてくれるか、もしくは「せんぎり」という技を教えてくれる。
- ペタペ
- スイマー城の王女で、タペタの妹。兄や城の人間があまりにものんびりしているため、自分がしっかりしなければならないという強迫観念で、かなりヒステリックな性格になっている。
- クワドラ
- タペタの偽物。本物が巨大ガエルに変えられている間にスイマー城に入り、タペタに成りすましていた。正体は邪神の手先で、スイマー城を手に入れようと企んでいた。
- 団長
- 世界中を旅している見世物テントの団長。モトの町の近くに来ていた時は、優しく陽気な性格だったが、いかなる経緯によってか、草の人をモンスターに食べさせる残酷ショーを企画する残忍な性格になってしまった。彼もまた、邪神に利用されモンスターになってしまった人間の一人である。
- 大賢樹ガンダルーフ
- 「草の人」の最長老。邪神に関する重要な情報を持っているはずだが、ある原因によってその記憶は失われつつある。ちなみに、アスパーはこのガンダルーフの根元で生まれた。
- アルハメル
- 邪神の手下。人間の記憶を破壊する能力を持った魔物。大賢樹ガンダルーフの精神にとりつき、邪神に関する記憶を破壊していた。リュウが幼い頃、ゲイト村の人々がリュウに関する記憶を失くしてしまった事件の張本人。
- デイジイ
- ランドの母親。豪放磊落な肝っ玉母ちゃんで、放蕩息子のランドを「ばか息子」呼ばわりする。
- ティガ
- エバ教に抵抗する組織のリーダー。虎人の青年で、リンプーを気に入り、求婚する。
- クラリス
- エバ教に抵抗する人物の一人。エバ教の総本山であるエブライで、エバ教の実態を探っている。
[編集] 用語
- エバ教
- 世界中に広まりつつある新興宗教。多くの町に教会があり、セーブをしたり、旅についてのアドバイスを受けたりできる。排他性や独善性が強く、反発を覚える人も少なからず存在する。
- ナマンダ教
- 大地と農業の神を祭る宗教。ファマ村の近くに寺院があり、多くの僧がここで厳しい修行に励んでいる。エバ教に対しては友好的で、「エバの教えは間違っていないけど、やっぱり修行がないとダメだよなあ」らしい。
- ゲイト村のドラゴン
- ゲイト村の裏山で眠っている巨大なドラゴン。この裏山には、謎の三つの扉があり、これを両手と顔で押さえ込むようにして守っている。
- ウパルパ
- 海に面した洞窟に住んでいる変な顔の生物。非常に数が少なく、珍獣として高値で取引される。
- 飛翼族
- ウインディアに住む有翼人。昔は、大きな鳥に変身する能力を持っていたのだが、とある経緯により、現在その能力は失われている。ある条件を満たす事によって変身できるのだが、一度変身すると、人間としての記憶と知性を失い、二度と元には戻れなくなるという。
- また、飛翼族の翼は全員白のはずなのだが、ごく稀に黒い翼を持つ者が生まれるという伝承がある。この黒い翼は不吉を運ぶとして忌み嫌われ、この翼を持つ者は幼いうちに殺すべきといわれている。
- 匍匐族
- クロウラーとも言う。カエルを擬人化した種族で、巨大なカエルに変身する能力を持っている。湖の真ん中にあるスイマー城に住み、ミミズ、ゴキブリ、ハエといった特異な食生活を送っている。
- マニーロ
- 魚を擬人化した種族。もとは「海人」と呼ばれていた種族だが、前作に登場したマニーロの功績が讃えられ、海人全体を指して「マニーロ」と呼ばれるようになった。商才に恵まれた種族で、世界中ありとあらゆるところに店舗を展開している。
- 稀に釣り場に現れる事もある。「コイン」をエサにする事で簡単に釣り上げられ、珍しい道具や装備品を売ってもらえる。
- 虎人(フーレン)
- 虎を擬人化した種族。強大なパワーとスピードを持ち、戦闘に長けている。非情に数が少なく、香具師に狙われる事もある。
- 草の人
- 植物を擬人化した種族。一生を知識の追求に捧げる。若いうちは世界中を旅して見聞を広め、ある程度の年齢に達すると「賢樹」と呼ばれる巨木に変身し、また新たな世代に知識を伝えるという。
- 賢樹
- 「草の人」が年老いて変身した姿。世界中に点在する巨大な樹木で、訪ねてくる草の人の若者に自分の知識を伝えている。賢樹の中でも最長老の大賢樹ガンダルーフは、一万年以上も生き続けているという。
- 音楽の国
- 前作から引き続き登場。住人は皆音楽でコミュニケーションを取っている。この国の人と話すためには、言葉を聞き取るための「聞き耳頭巾」と、言葉を話すための「名人の笛」が必要になる。
- 巨大生物の島
- ウインディアの北西にある孤島。この島には、めだまグミ、ガンヘッド、ツエツエバエが巨大化した敵が出現する。また、稀に「グミオウ」という珍しい敵も出現するが、非常に強いため、ある程度実力がつくまでは近づかないほうが良い。
- また、この島の一軒家には、前作に登場したダンクとギリアムにそっくりなキャラが住んでいるが、良く似た別人であり、ただのファンサービスである。
- レンジャー
- いわゆる何でも屋。リュウとボッシュはこれで生計を立てている。レンジャーはギルドに所属しており、ギルドに来る依頼が所属レンジャーの技能に合わせて斡旋されるようになっている。仕事内容はそれこそピンキリで、モンスターを倒す仕事から、ペット探しやドブ掃除まである。