ヘズ
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ヘズ (Höðr)は、北欧神話に登場する盲目の神。オーディンの息子。
ロキに騙され、兄弟で善神のバルドルを、その唯一の弱点のヤドリギ(ミスティルテイン)で貫く。のち、弟のヴァーリに復讐された。ラグナロクの後は、バルドルと共に復活して和解し、新たな世界を治める若い神の一人となる。
キリスト教の監督の下に書かれた歴史書『デンマーク人の事績』では人間の英雄として登場し、バルドルとは正邪が逆転する。許婚のナンナを狙う半神バルドルに憤った彼は、オーディンやトールといった邪神を相手に互角以上に戦い、ついにバルドルを殺す。しかし、オーディンとリンドの息子ボウスと相討ちとなる。