ヘレン・クラーク
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ヘレン・クラーク(Helen Elisabeth Clark、1950年2月26日 - )は、ニュージーランドの首相(1999年11月27日 - )、政治家。オークランド大学政治学部卒業 、ニュージーランド労働党党首。
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[編集] 経歴
1950年オークランド郊外ワイカト郡ハミルトン生まれ。父は農民、母は学校教師であった。オークランド大学にて政治学を学び、修士号を取得。1973年から1981年まで同大学助手、講師を勤めた。この間1971年にニュージーランド労働党に入党している。オークランド大学教授の社会学者ピーター・デイヴィスと5年間同棲した後、1981年に結婚した。 1981年に労働党から下院議員に初当選。住宅大臣兼環境保全大臣(1987年 - 1989年)、副首相兼保健大臣(1989年 - 1990年)、労働大臣を勤め、野党・労働党党首(1993年 - 1999年)として活躍した。1999年11月の総選挙で勝利し、ニュージーランド国民党より政権を奪回。現在3期連続して政権運営を担当している。ニュージーランドの女性首相としては、ニュージーランド国民党のジェニー・シップリー(在任1997年 - 1999年)に継いで二人目である。
[編集] 政治活動・政策
- 2007年現在、アメリカ合衆国との自由貿易協定締結を政権の最重要政策としている。(※1)
- 緑の党 が閣外協力していることもあり、環境保護政策を重視している。
- 中国との経済的な関係を重視している。
- 日本との、人的、経済的関係を重視しているが、日本による南極近郊での捕鯨には反対している。
※1:2007年3月22日、アメリカ ワシントンD.C.で、ブッシュ大統領と首脳会談を行ったが、安全保障において、クラーク首相が「ニュージーランドはいかなり事情があっても核兵器及び原子力技術を保有しない」と述べたため、ブッシュ大統領が「ニュージーランドとアメリカとの自由貿易協定」について難色を示した。