ヘンプ・オイル
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ヘンプ・オイルはヘンプ(麻)の種子からとれる必須脂肪酸である。重量にして種子の25%-30%がオイルとして抽出できる。精製されていないヘンプ・オイルは通常、よく熟れたイネ科植物のようなライトグリーン色をしているが、精製されるとほとんど透明色になる。
[編集] 用途
ヘンプ・オイルはボディーケア製品・潤滑油・塗料・工業用途など、非常に広範囲に使われている。また抗菌性の性質を持っている為、石鹸・シャンプー・洗剤などの成分としても使われている。オイルの高い栄養価は、人体に必要な栄養バランスにもよく適合するとされる。 バイオディーゼル(植物燃料)の原料として以前から研究されており、最近注目され始めている。以上のような製品原料としてヘンプ・オイル使用を促進させるための団体が現在数多く存在する。
なおヘンプ・オイルは種子から油成分のみを抽出したもので、元来麻に含まれているマリファナ成分THCはその抽出過程でほとんど失われている。その為マリファナなど嗜好品としては使用できない。