ペーパー・ムーン
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ペーパー・ムーン | |
監督 | ピーター・ボグダノヴィッチ |
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製作 | ピーター・ボグダノヴィッチ |
脚本 | アルヴィン・サージェント |
出演者 | ライアン・オニール テイタム・オニール マデリーン・カーン ジョン・ヒラーマン ランディ・クエイド |
撮影 | ラズロ・コヴァックス |
編集 | ヴァーナ・フィールズ |
配給 | パラマウント映画 |
公開 | 日本公開:1974年3月 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
allcinema | |
IMDb | |
ペーパー・ムーン(原題:Paper Moon)は1973年制作のアメリカ映画。
聖書を売りつける詐欺師の男と、母親を交通事故で亡くした9歳の少女との、互いの絆を深めていく物語を描いたロード・ムービー。
監督はピーター・ボグダノヴィッチ。
1973年のアカデミー賞では、テイタム・オニールが史上最年少で助演女優賞を受賞した。
目次 |
[編集] あらすじ
1930年代の大恐慌期のアメリカ中西部。聖書を売り付けては人をだまし、小金を稼ぐ詐欺師のモーゼが、亡くなった知り合いの娘アディと出会う。彼は嫌々ながら彼女を親戚の家まで送り届ける事になったが、相棒としてアディと旅を続けるうち、いつしかふたりの間に本物の親子のような愛情が芽生えていく……。
[編集] スタッフ
- 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
- 製作:ピーター・ボグダノヴィッチ
- 原作:ジョー・デヴィッド・ブラウン
- 脚本:アルヴィン・サージェント
- 撮影:ラズロ・コヴァックス
- 編集:ヴァーナ・フィールズ
[編集] キャスト
- モーゼ:ライアン・オニール
- アディ:テイタム・オニール
- トリクシー:マデリーン・カーン
- デプティ・ハーディン/ジェス・ハーディン(二役):ジョン・ヒラーマン
[編集] 主な受賞歴
- ゴールデン・グローブ賞(1973年)
- 有望若手女優賞:テイタム・オニール
[編集] 豆知識
- テイタム・オニールは当時わずか10才でアカデミー助演女優賞を手にした。この最年少受賞記録は未だにやぶられてはいない。
- モーゼとアディを演じたライアン・オニールとテイタム・オニールが本当の親子ということもあってか、映画の中でも本当の親子かもしれないとの解釈もできるところがミソである。
- 映画のタイトルの「ペーパームーン」とは、劇中挿入歌として使われている"It's Only a Paper Moon"(歌:ビリー・ローズ、イップ・ハーバーグ、ハロルド・アーレン)から取られている。
- 当時まだ無名だったランディ・クエイドが、劇中モーゼと車を交換するため一緒に取っ組み合いをする男役で顔を出している
- 映画のヒットを受けてTVシリーズ化(1974年9月にABCテレビにて放映)もされた。当時まだ子役だったジョディ・フォスターがアディに扮したが、人気は振るわず1975年1月に放送は終了してしまった。
- 同年製作・公開のドイツ映画「都会のアリス」と設定がよく似ている。そのため「都会のアリス」のヴィム・ヴェンダース監督は本作の試写を見て一時製作中止も考えたという。しかし、監督は「2人の関係が最後まで変わっていない」という不満点に注目し、脚本の後半部分を書き直し映画を完成させた。