ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル
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『ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル』(Porto Paradiso Water Carnival)は、2001年9月4日から2006年5月7日まで東京ディズニーシーで開催されていた水上ショー。
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[編集] 概要
メディテレーニアンハーバーの「ポルト・パラディーゾ」に伝わる(架空の)伝説を再現するお祭り。
- 小さな美しい島の王国を治めるダニエラ姫は、海の彼方にあるというパラダイスを求めて船出する。ダニエラ姫に付き従うのは、冒険家、発明家、芸術家、シェフといった王国の勇者達。 船にはお姫様の高価な品々、そしてこの王国の海のお守りといわれる古びたコンパスが積み込まれた。
- 一年に及ぶ航海だったが、ダニエラ姫達はパラダイスを見つけることが出来ないでいた。そんな中、船は嵐に巻き込まれる。船は壊れ、高価な品々もダニエラ姫も海に投げ出される。
- 絶望の淵に沈んだダニエラ姫の目に、波間に浮かぶ古びたコンパスが映った。ダニエラ姫は最後の力を振り絞って泳ぎ、古びたコンパスを手にする。その時、ダニエラ姫の心に海の声が響いた。
- 「あなたにとって本当に大切なものは?」
- 姫は答えた。
- 「私の本当に大切なものは、今ここに居る仲間と王国の人々の未来です!」
- すると、嵐は静まり、やがて、美しい島が見えてきた。伝説のパラダイスと思えたその島こそ、懐かしい故郷の姿であった。
- ダニエラ姫は「この国こそ探し求めていたパラダイスだったのだ」と気づき、港をポルト・パラディーゾと名付けた。
そして、この日を「本当に大切なものは何か」を思い出す日として、港では毎年カーニバルが行わることになった。
[編集] 登場人物
[編集] ディズニーキャラクター
[編集] ダンサー
- 各上陸地点に登場する。
- ストーリーテラー … 緑バンダナに赤マント。帽子を被っていることもある。
- アドヴァイザー … 黄色帽子に青マスク。手品で花を出す男性。
- ジェスター … 三角帽子、仮面なし。ジャグリングをする男性。
- ハーレクイン … 白服白帽子に仮面の女性四人。一人だけ帽子がちがう。
- ヴェネツィアンレディ … 上広がりの帽子に仮面、赤緑青の色違いの女性三人
- シップホイール … 船型の頭飾りをした女性。
- フールズ … 仮面の男性三人。それぞれ赤、青、緑の服に帽子。
- 各キャラクターの船に同乗して登場する。
- トランペッター … ミッキーの船
- エクスプローラー … ドナルドの船
- アーティスト … チップとデールの船
- インヴェンター … グーフィーの船
- レディ・イン・ウェイティング … ミニーの船
- シェフ … プルートの船
- ドルフィンクラフト … イルカ型の水上バイク
[編集] 変遷
[編集] 前期版
1st.アニバーサリー版を境に、キャラクターの退場方法などに差異がある。
- キャラクターは、上陸地点からダンサーと共に歩いて退場する。
- キャラクターは、船に再乗船し、船で退場する。
[編集] 後期版
- 開演5分前に、ストーリーテラーが船で登場し、ダニエラ姫の伝説を物語るようになった。
- 歌詞の大部分が日本語に変更された。
- 中盤にゲストが参加する手拍子合戦が追加された。
- 仮面を付けていたダンサーの一部が、仮面を付けなくなった。
- ミニーがミッキーの船に同乗して退場する。
終盤のミニーの台詞が、途中で変更になっている。
- 「私のこの美しい港に」
- 「私たちのこの美しい港に」
[編集] 手話版
フォートレス・エクスプロレーションにあるガリオン船の船尾に、2人の手話パフォーマーが登場し、ストーリーや台詞や歌の内容を手話で行う。ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル'エテールノ'においても、実施された。
[編集] 特別版
[編集] プレビュー版
2001年9月4日のグランドオープン前である、2001年8月1日から行なわれたスニークプレビュー(プレオープン)時に上演されていたバージョン。アトモスフィアエンターテイメントの「メイヤー・オブ・ポルトパラディーゾ」がミッキーマウスの乗る船に同乗し、歌を歌うといった演出などがあり、終演直前のものより上演時間が長かった。しかし、「長くて中だるみしてしまう」という指摘により、上演内容を短縮。現在の長さになったという逸話がある。パークの運営母体であるオリエンタルランド社の代表取締役会長 兼 最高経営責任者(CEO)を勤める、加賀見俊夫がその著書『海を超える想像力』の中でこの事実についてふれている。
[編集] ハッピーニューイヤーズ・ウォーターカーニバル
2002年1月1日の午前1時30分から開催された特別版。歌詞が異なる。
[編集] 1st.アニバーサリー版
2002年9月4日から10月20日に開催された東京ディズニーシー1stアニバーサリー期間中のバージョン。ミッキーマウスが乗る船に、『東京ディズニーシー1stアニバーサリー』の飾り付けがされている。ショー内容は通常版(前期版2)と同じ。
[編集] 2005年1月1日午前2時
2005年1月1日午前2時から、ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバルが開催された。歌詞やセリフの中の「ブォンジョルノ」(Buongiorno=こんにちは)の部分が全て「ブォナセーラ」(Buonasera=こんばんは)に変更されている。
[編集] ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル'エテールノ'
終盤をミッキーマウスやディズニーの仲間たちの新たな旅立ちのシーンへと、大きく変更してある。
ミニーマウス、ドナルドダック、プルート、グーフィー、チップとデールがミッキーマウスの船に集まり、新たな夢を探しに旅立つ。各上陸地点から、ダンサーがハーバー全体に移動し、メディテレーニアンハーバー全体で、その旅立ちを見送った。
エテールノ(Eterno)とは、イタリア語で「永遠」という意味。
「エテールノ」開催中は昼間だけでなく夜間も実施された。
夜間のバージョンでは、歌詞やセリフの中の「ブォンジョルノ」(Buongiorno=こんにちは)の部分が全て「ブォナセーラ」(Buonasera=こんばんは)に変更されている。
追加されている歌を歌っているのは、岡幸二郎と伊東恵里。伊東恵理は、美女と野獣にて、ベルの吹き替えを行っている。
[編集] メディア
[編集] CD
前期版のサウンドトラックがCDとして発売されている。『東京ディズニーシー ポルトパラディーゾ/Tokyo DisneySea PORTO PARADISO WATER CARNIVAL』
台詞などは、前期版の最も初期の頃のものを収録している。
[編集] DVD
後期版のショーを収録したDVDが2006年3月17日に『東京ディズニーシーさよならポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル』というタイトルで発売された。
しかし、このDVDは、ショー冒頭のストーリーテラー(解説)の部分で、イルカ・コンパス・荷物についての部分が省略されている。
[編集] スポンサー
講談社がスポンサーについていた。
[編集] Trivia
[編集] 開催15分前からのBGM
ポルトパラディーゾ・ウォーターカーニバル開始15分前からメディテレーニアンハーバーに流れるBGMが通常のBGMから変更される。これらは映画のサントラから採られている。
- 『ニュー・シネマ・パラダイス』より「Toto And Alfredo」
- 『ショコラ』より「Vianne Sets Up Shop」
- 『ショコラ』より「Party Preparations」
- 『マレーナ』(en:Malèna)より「Passeggiata in Paese」
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