ポール・サバティエ
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ポール・サバティエ(Paul Sabatier, 1854年11月5日-1941年8月14日)は、フランスカルカソンヌ出身の化学者。
1877年にエコール・ポリテクニークを卒業し、1880年にはコレージュ・ド・フランスに移っている。硫黄と金属硫酸塩の熱化学の研究を行い、この業績によって博士号を得た。 トゥールーズに移ってからは硫化物、塩化物、クロム酸塩や銅化合物について研究を行った。また、窒素酸化物やニトロソジスルホン酸の研究から、分配係数と吸収スペクトルの基礎を行った。他にもニッケル触媒によってアルケン等に水素が付加されることを見出した。これに代表される微細な金属粒子を用いる有機化合物の水素化法の開発によって1912年にノーベル化学賞を受賞している。トゥールーズにて死去。
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