マイケル・ブレッカー
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マイケル・ブレッカー(Michael Brecker、1949年3月29日 - 2007年1月13日)は、ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれのアメリカ人ジャズ演奏者である。圧倒的なテクニックと多彩な表現力を兼ね備える、人気・実力ともに現代No.1のテナーサックスプレイヤーである。ジョン・コルトレーン以降、最もテナーサックスの演奏スタイルに影響を与えた。また、ウィンドシンセサイザー演奏の第一人者でもある。
1970年代からホレス・シルヴァーやジェイムス・テイラーらと共演し、過去マイケル・ブレッカー名義のリーダー作として、8枚のアルバムを制作している。また、後述のブレッカー・ブラザーズやステップス・アヘッドといったバンドにおいてコ・リーダーとして参加している。その他、ハービー・ハンコック、パット・メセニー、チャーリー・ヘイデン、クラウス・オガーマンら制作のアルバムに、サイドマン若しくはフィーチャード・ソロイストとして数多く参加している。 更に、いわゆるスタジオ・ミュージシャンやツアー・バンド・メンバーとしての活動も幅広く、特にスタジオ・ミュージシャンとしては、そのジャンルを問わない音楽性やテクニックから所謂ファースト・コール・ミュージシャンとして活躍。ポール・サイモン、アート・ガーファンクル、ジェームス・テイラーなど、関わった録音は多岐にわたり、その数は千枚を軽く上回るとされる。日本でも渡辺香津美、小曽根真 らジャズミュージシャンから野口五郎、SMAP、吉田美和など様々なアーティストのアルバムに参加している。
1990年代後半には、コルトレーン・グループで活躍したマッコイ・タイナー、エルビン・ジョーンズが自己アルバムに参加。(数年前まで邪道扱いしてきたジャズ評論家が、この頃から手の平を反してジャズジャイアンツ扱いをした事に対し、以前からのファンの中にはジャズ評論家の言動に疑問を抱く者も多い。)
2005年6月、血液ガンの一種である骨髄異型性症候群を患っていることを明らかにし、当時予定されていたコンサートツアーの予定を全てキャンセル。造血幹細胞移植のドナーを求め闘病生活に入る。部分適合による娘からの実験的な骨髄移植の結果が良好であったのか、一時的に容体は回復に向かい、2006年6月にはハービー・ハンコックのステージに飛び入りで参加するなどしていた。
2007年1月13日、白血病のため死去。享年57。亡くなる2週間ほど前まで新作をレコーディングを進めており、遺作となるその作品は今春にリリースが予定されている。
[編集] 来歴
- 1949年3月29日、フィラデルフィアで生まれる。
- 1970年、ニューヨークに進出。
- 1974年、兄ランディ (tp) らとブレッカー・ブラザーズを結成、翌年『ザ・ブレッカー・ブラザーズ("The Brecker Brothers")』でデビュー。
- 1979年、マイク・マイニエリ、ドン・グロルニック、エディ・ゴメス、スティーヴ・ガッドとステップスを結成。(後にステップス・アヘッドに改名)
- 1987年、初リーダー作『マイケル・ブレッカー("Michael Brecker")』(Impulse) を発表。
- 1988年、「Don't Try This At Home」(Impuls)
- 1990年、「Now You See It...」(MCA)
- 1992年、ブレッカー・ブラザーズを11年ぶりに再結成、"Return Of The Brecker Brothers"をリリース。
- 1996年、「Tales From the Hudson」(Impuls)
- 1997年、「Two Blocks From The Edge」(Impuls)
- 1999年、「Time Is Of The Essence」(Impuls)
- 2000年、「Nearness Of You : The Ballad Book」(Verve)
- 2003年、「Wide Angles」(Verve)
[編集] 外部リンク
- Michael Brecker
- Michael Brecker Fan Site
- Michael Brecker Live Recordings
- 骨髄異型性症候群(国立がんセンターがん対策情報センター)
カテゴリ: ジャズ・ミュージシャン | サクソフォーン奏者 | 1949年生 | 2007年没