マーク・ウッドフォード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーク・ウッドフォード |
|
---|---|
基本情報 |
|
英語名 | Mark Woodforde |
愛称 | ウッディーズ |
国籍 | ![]() |
出身地 | 同・アデレード |
生年月日 | 1965年9月23日 |
身長 | 187cm |
体重 | 88kg |
利き手 | 左 |
バックハンド | 片手打ち |
ツアー経歴 |
|
デビュー年 | 1984年 |
引退年 | 2000年 |
ツアー通算 | 71勝 |
シングルス | 4勝 |
ダブルス | 67勝 |
生涯通算成績 | 966勝560敗 |
シングルス | 319勝312敗 |
ダブルス | 647勝248敗 |
4大大会最高成績 |
|
全豪 | ベスト4(1996) |
全仏 | 4回戦(1997) |
全英 | 4回戦(1988・90・97) |
全米 | 4回戦(1987・88) |
キャリア自己最高ランキング |
|
シングルス | 19位 |
ダブルス | 1位 |
Template |
男子 テニス | ||
金 | 1996 | ダブルス |
銀 | 2000 | ダブルス |
マーク・ウッドフォード(Mark Woodforde, 1965年9月23日 - )は、オーストラリア・アデレード出身の男子プロテニス選手。長年にわたり、ダブルスの名手として活躍した。とりわけ、同じオーストラリアのトッド・ウッドブリッジとのペアで無敵の強さを発揮したが、この2人は姓がよく似ていることから「ウッディーズ」(Woodies)と呼ばれた。自己最高ランキングはシングルス19位、ダブルス1位。ATPツアーでシングルス4勝、ダブルス67勝(うち4大大会男子ダブルス部門12勝)を挙げた。身長187cm、体重88kg、左利きの選手。
1984年にプロ入り。1986年1月にニュージーランド・オークランドの大会でシングルス初優勝を挙げたが、ツアー大会のダブルス初優勝は1988年9月のアメリカ・ロサンゼルス大会とサンフランシスコ大会の2週連続優勝であった。最初期のウッドフォードはジョン・マッケンローとペアを組むことが多く、1988年の2週連続優勝と、4大大会男子ダブルス初優勝となった1989年全米オープンではマッケンローがパートナーであった。
1991年から、ウッドフォードは6歳年下のトッド・ウッドブリッジとペアを組んで世界に君臨し始める。1992年にウッドブリッジとのペアで全豪オープン男子ダブルスに初優勝を飾り、1993年から1997年までウィンブルドン男子ダブルス5連覇を達成した。この頃から、2人のペアは「ウッディーズ」と呼ばれるようになる。ウッドフォードのシングルス優勝は、ウィンブルドン・ダブルス5連覇が始まった1993年2月のアメリカ・フィラデルフィア大会が最後で、通算4勝となった。
2人はウィンブルドン5連覇の期間中に、1995年と1996年の全米オープン男子ダブルスで2連覇を飾り、1997年には地元の全豪オープンで5年ぶり2度目の優勝を果たす。また、1996年アトランタ五輪のオーストラリア代表選手として、ウッドブリッジとのペアで金メダルを獲得したが、この決勝ではイギリス代表のティム・ヘンマンとニール・ブロードの組を圧倒している。しかし、1998年のウィンブルドン・ダブルス決勝ではオランダの強豪ペア、ヤッコ・エルティンとポール・ハーフースの組に「4時間5分」の激戦の末 6-2, 4-6, 6-7, 7-5, 8-10 で敗れ、6連覇はならなかった。
2000年に入り、ウッドフォードとウッドブリッジの組は全仏オープン男子ダブルスで初優勝を飾り、これで男子ダブルスの同一ペアとして「キャリア・グランドスラム」を達成した。2人は全仏オープンはあまり得意ではなく、初めての決勝戦は1997年でエフゲニー・カフェルニコフとダニエル・バチェク(チェコ)の組に敗れていた。この全仏優勝で、2人はペアとして通算「58勝目」に到達し、それまでジョン・マッケンロー&ピーター・フレミング組(ともにアメリカ)が持っていた「57勝」の歴代1位記録を更新した。続いてウィンブルドンでも3年ぶり2度目の優勝を果たし、オランダのハーフースとオーストラリアのサンドン・ストール(往年の名選手フレッド・ストールの息子)の組を破った。しかし、この年に地元で開催されたシドニー五輪の男子ダブルス決勝戦で、2人はカナダ代表のダニエル・ネスターとセバスチャン・ラルーの組に 7-5, 3-6, 4-6, 6-7 で敗れ、2大会連続の金メダルを逃した。35歳になったウッドフォードは2000年のシーズンを最後に現役を引退したが、最後の年にも全仏オープンとウィンブルドンを含めて、ダブルスで年間8勝を記録している。
「ウッディーズ」のダブルスは、ほぼ10年間に及んだ活動期間中に男子ツアー大会のダブルスで「61勝」を挙げ、同一ペアによる男子ダブルス優勝の歴代1位記録を樹立した。男子テニス国別対抗戦・デビスカップでも、2人はデ杯オーストラリア・チームの「ダブルス最多勝利ペア」(Best Doubles Team)の記録を残している。
[編集] 4大大会ダブルス優勝
- 全豪オープン:2勝(1992年、1997年)
- 全仏オープン:1勝(2000年)
- ウィンブルドン:6勝(1993年-1997年、2000年) [大会5連覇を含む]
- 全米オープン:3勝(1989年/1995年、1996年)
[編集] 男子ダブルスの4冠達成ペア
- フランク・セッジマン&ケン・マグレガー (ともにオーストラリア、1951年に唯一の「年間グランドスラム」)
- ケン・ローズウォール&ルー・ホード (ともにオーストラリア、1953年 → 1956年)
- ロイ・エマーソン&ニール・フレーザー (ともにオーストラリア、1959年 → 1962年)
- ジョン・ニューカム&トニー・ローチ (ともにオーストラリア、1965年 → 1967年)
- マーク・ウッドフォード&トッド・ウッドブリッジ (ともにオーストラリア、1992年 → 2000年)
- ヤッコ・エルティン&ポール・ハーフース (ともにオランダ、1994年 → 1998年)
- ボブ・ブライアン&マイク・ブライアン (ともにアメリカ、2003年 → 2006年)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- マーク・ウッドフォード - ATPツアーのプロフィール(英語)
- デビスカップ成績表 (参考:オーストラリア・チームの歴史)