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最近の結果: |
大会名 |
ポイント |
順位 |
年 |
世界ジュニア選手権 |
163.84 |
2位 |
2007 |
全米ジュニア選手権 |
155.46 |
1位 |
2007 |
ミライ・ナガス(Mirai Nagasu、漢字表記:長洲未来、1993年4月16日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市出身のフィギュアスケート選手。
両親が日本人のため日本国籍も持つ(現在はアメリカと日本の二重国籍)。全米スケート協会から派遣されているため、ISUにおける表記はアメリカ代表となっている。
[編集] 技術
- ジャンプは5種類全てのトリプルジャンプをマスターしており、プログラムにも5種類全てのトリプルジャンプを導入している。
- 高い柔軟性を活かしたスピンとスパイラルは、ジュニアレベルとは思えない安定度と完成度を誇る。Y字スパイラルからの手離しやレイバック・イナバウアーなど多彩な技を持つ。
[編集] 人物
- 両親は共に日本人で寿司店を営んでおり、家庭では日本語で会話している。
- 資金不足に悩まされているらしく、先の全米選手権に参加するため所属クラブがエキシビション大会を開いてナガスの渡航費を稼いだという逸話もある。
- 2007年現在、シニア女子シングルにおいて低迷しているアメリカではナガスと、さらに同世代で同じく米国の新星キャロライン・ジャン双方への期待が非常に高まっている。一方ナガスは日本国籍を持つことから、ジュニアの選手育成に満足のいく結果が残せていない日本スケート連盟もナガスの存在には注目しているようである。[1]
- 好きな選手は欧米で「アジアの妖精」「21世紀のソニア・ヘニー」と称えられているキム・ヨナを挙げている。キム・ヨナ自身も世界ジュニア選手権とGPファイナルで2連勝した浅田真央は全く眼中にはないとしており、バンクーバーオリンピックに向けナガスとジャンの存在を最も警戒していると報道された。また、AP通信やロイター通信、日本の共同通信などではナガスのずば抜けた才能に対し「キム・ヨナ二世」と紹介している。
[編集] 経歴
[編集] 2006~2007
- 2006-07シーズン、ジャンがジュニアの大会において文字通り敵無しの状態で次々とタイトルを獲得していく中、ナガス自身はISUジュニアグランプリシリーズに参加することができなかった為、あまり大きな注目を浴びることはなく殆ど無名に近い状態であった。しかしながら2007年1月に行われた全米ジュニア選手権にて、優勝を確実視されていたジャンをショートプログラム、フリースケーティングともに抑えて見事に優勝を果たしたため一気に注目を浴びることとなった。
- 初の国際大会(世界ジュニア選手権)で銀メダルを獲得(優勝はキャロライン・ジャン)。
[編集] 外部リンク