ムーミンママ
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ムーミンママとは、フィンランドの児童文学作家のトーベ・ヤンソン著作の小説「ムーミン」シリーズにキャラクターで、主人公ムーミン・トロールの母、夫はムーミンパパ。
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[編集] 人物
いつも賑やかなムーミン一家の支える人、常に赤と白の縦じまの腰巻エプロンを着用して、手には持ち手の付いた黒いハンドバッグを携帯している。 夫や子供達に分け隔て無く愛情を注ぎ、スノークのお嬢さんやミィに時折料理を教えている。
寛容で穏やかな性格だが、時折お転婆で無鉄砲な性格が垣間見える、アニメ「楽しいムーミン一家」ではモランがトフスランとビフスランに盗まれたルビーの王様を取り返しにムーミン屋敷に来訪した時はフライパンを片手に立ち向かったり、飛行オニの帽子でムーミン屋敷が植物に乗っ取られた時は生えた果物を物怖じないで食べてムーミンパパに薦めたりとムーミン一家の中では精神的に強い方。
自宅では主に台所に立ち料理を作っている、趣味は家事の合間にリビングでイスに座りながらする編み物、一家で海に出かけた時にも暇を潰すのにも編み物をしている事が多い。 その他には庭でバラを育てるなどガーデニングに勤しみ、ムーミン達が山で摘んできた木いちごを使ってジャムやジュースを拵えている。 また料理の知識の他に食用キノコと毒キノコの見分けるなど、山菜に対する知識も長けている。
また自宅の地下に彼女専用の薬剤室があり、自身の祖母が手帳に書き残した秘伝の薬の調合書持っており、家族の誰かが病気になった際は調合書で使用する薬の調合方を調べ薬剤室に篭り薬の調合をしている。
[編集] ムーミンパパとの馴れ初め
まだムーミンパパが冒険家の時に「海のオーケストラ号」にて航海していたところ、海上で遭難していた女性を見つけ救出、この遭難していた女性がムーミンママで、この事がきっかけで婚約。ムーミンママとの間にムーミンを授かる。
アニメ「楽しいムーミン一家」ではムーミンパパがムーミン達に自分の若い頃の話を聞かせた時に語っている。 若い頃のムーミンパパが「海のオーケストラ号」での冒険を終えムーミン谷に移住した数日後のある夜、海の方から溺れて助けを求める黒のハンドバッグを持ったスノークのお嬢さんそっくりの女性を見つけムーミンパパが救出したそれが若い頃のムーミンママで暫らく気を失う、気づいた時もハンドバックを心配し見つけたあと後バックからあわてて化粧の心配をし月夜の中、コンパクトで化粧を直しているママの姿をパパが一目ぼれしたのが馴れ初め。
このムーミンママが大事にするハンドバッグは出かける時はもちろん、家事をする際にも常に所持している、このハンドバッグは命の次に大事な物で、一度無くした時(この時はトフスランとビフスランが昼寝に使用するのに秘密の場所に隠した)はミムラやヘムレンさんなども参加し村中総出で捜索するなど、彼女にとっては大事な物。
バッグの中身は怪我した時に使うばんそう膏などの救急道具、靴下や手袋などの衣類の他、化粧用のコンパクトや、ムーミンパパに婚約の際に贈られたルビーの指輪や真珠のネックレスなど収められている。
[編集] アニメ
日本でアニメ化された際の声優は、フジテレビ系列で放送したムーミン (アニメ)では高村章子 、テレビ東京系列で放送した楽しいムーミン一家では谷育子が担当。