テレビ東京
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株式会社テレビ東京(テレビとうきょう、英称: TV TOKYO Corporation、東証: 9411)は、関東広域圏を放送対象地域とする放送局である。通称はテレ東(テレとう)。コールサインJOTX-TVから、TXと略称することもある。旧局名・アナログ放送のチャンネルから12チャンネルなどと略する場合もある。尚、同じ略称を使用するつくばエクスプレスは関係無い。但し、同線の運行エリアは、テレビ東京の放送エリア内にある。
親局(アナログ放送波)の周波数帯がVHFの放送局としては、日本で最後に開局した放送局である。これ以降に開局した国内の民放テレビ局は、すべて親局がUHF帯で放送している。
テレビ東京のデータ | ||
英名 | TV TOKYO Corporation | |
放送対象地域 | ||
ニュース系列 | TXN | |
番組供給系列 | TXN | |
略称 | TX | |
愛称 | TX,テレ東 | |
呼出符号 | JOTX-(D)TV | |
呼出名称 | テレビとうきょう (デジタルテレビジョン) |
|
開局日 | 1964年4月12日 | |
本社 | 〒105-8012 | 東京都 |
港区虎ノ門四丁目3番12号 | ||
演奏所 | スタジオを参照 | |
アナログ親局 | 東京 12ch | |
ガイドチャンネル | 12ch | |
リモコンキーID | 7 | |
デジタル親局 | 東京 23ch | |
主なアナログ中継局 | アナログ中継局参照 | |
主なデジタル中継局 | デジタル中継局参照 | |
公式ホームページ | 公式サイト |
[編集] 会社概要
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | TX |
本社所在地 | 105-8012 東京都港区虎ノ門4-3-12 |
電話番号 | 03-3432-1212 |
設立 | 1968年7月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 放送法に基づくテレビジョン放送 |
代表者 | 一木豊(代表取締役会長) 菅谷定彦(代表取締役社長) |
資本金 | 89億10百万円 |
売上高 | 1,083億円(2006年度:単独) 1,197億円(2006年度:連結) |
従業員数 | 669人(2006年4月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 日本経済新聞社、糸山英太郎など |
主要子会社 | テレビ東京ミュージック他 |
外部リンク | www.tv-tokyo.co.jp/ |
- 社名
- 和文社名 - 株式会社テレビ東京
- 英文社名 - TV TOKYO Corporation
- 代表取締役社長
- 本社・支社所在地
[編集] 略史
- 財団法人日本科学技術振興財団(以下「財団」と略)テレビ事業本部の番組制作を目的として設立された「株式会社東京12チャンネルプロダクション」(以下「東京12チャンネルプロダクション」)が、同財団から放送事業を譲り受けて発足したものである。
- 先に開局した教育番組専門局である日本教育テレビ(=NET;エヌ・イー・ティ→全国朝日放送→現・テレビ朝日)と異なり、旧東京12チャンネルは1964年、財団が母体となって設立した科学技術学園工業高等学校(現・科学技術学園高等学校)の授業放送をメインとして行う教育専門局(科学テレビ)として開局し、民放ながら広告を流さない放送局として運営された。しかし、慢性的な赤字経営から1966年4月に規模を大幅縮小し、放送時間も午前10時~11時30分と夕方5時~夜9時のゴールデンタイムといわれる時間帯4時間の計5時間半(日曜日は夕方~夜間の4時間のみ)に短縮された。その後「科学テレビ協力会」を母体とした「東京12チャンネルプロダクション」が設立され、1967年に日中・深夜の放送を再開した。
- この時水面下では「財団のテレビ部門をNHKに譲渡する」「毎日放送が東京12チャンネルプロダクションを買収する」といった話が進められていたといわれるが、いずれも頓挫した。結局、1969年12月には再三にわたる財界からの要請を受ける形で、日本経済新聞社(日経)が東京12チャンネルプロダクションの経営に乗り出した。当時日経は日本教育テレビにも出資していたが、この時にこの出資分を朝日新聞社が買い取り、日経はその売却益を利用して東京12チャンネルプロダクションに出資するという形態を取った。
- 1973年10月に東京12チャンネルプロダクションの商号を変更した株式会社東京12チャンネルが放送事業を譲り受け、11月1日に総合放送局に移行した。この後、他のキー局のように地方系列局をもっていないハンディを克服するため、近畿・中京の独立UHF放送局(兵庫県・サンテレビジョン、滋賀県・びわ湖放送、京都府・KBS京都、岐阜県・岐阜放送など)への番組販売(番販)を展開するようになる。
- 東京12チャンネル時代は、他局が午前6時台から放送開始している中、番組ソフトが不足していた事もあり、開局当初から1974年頃までは午前10時前(その後1977年9月頃までは9時からに繰り上げ)からと、比較的遅い時間から放送開始していた。そのため、一部の新聞のテレビ欄には午前中の部分を広告欄に差し替えられていた(1966年の放送時間縮小時はハーフ又はそれに準じるサイズに縮小されていた)。
- 1983年にテレビ大阪・テレビ愛知と「メガTONネットワーク」を形成。1989年より名称をTX Network(TXN)に改め、現在では全国6局の系列局とネットワークを形成。6局で日本の総世帯数の約7割(13都道府県とその周辺地域)をカバーしている(テレビ大阪とテレビ愛知は府・県域局であるため、在阪・在名の広域局と比較して親局の出力も低く抑えられており、視聴可能エリアが狭いほか、テレビ北海道・テレビせとうち・TVQ九州放送では放送エリア内でも一部で難視聴又は受信不可能な地域がある)。
- また、独立UHF放送局を始めとする系列外の放送局への番組販売(番販)も行われているが、最近はケーブルテレビ局でのTXN系区域外再送信の増加や、BSジャパンの開局により番販取引が減少傾向である。このため、番販取引を少しでも増やそうとTXN系列局が34府県のケーブルテレビ局に対して区域外再送信を許可しないケースも出て来ている。しかし、日本シリーズなど生放送番組は番販購入している系列外では生放送をネットできずに録画放送となるが、日本シリーズの場合はNHK-BSでも同時に中継されており、地上波で生中継を視聴できない地域にも配慮されている。
- ケーブルテレビ局が直接TXN系列の番組を購入し、自主放送chで番組を流している場合もあるが、こういったケースは極めて稀である。
- 1991年にTXN九州(現・TVQ九州放送)が開局してからは、テレビ東京の業績が低迷したため系列放送局の新規開局は行われていない。これは敢えて自前で系列新局を開局させるよりも、既存の地方局への番販で収入を得た方が適当との判断による。
- また衛星放送を行うBSジャパンやエー・ティ・エックス、日経CNBCといった関連局が開局した事により、全国展開は完了したとの判断があるとされ、地上波による系列局の新規開局予定は今のところない(但し、プロ野球やJリーグ取材のために宮城県・静岡県・広島県に常駐取材拠点を置きたいと言う希望を表明しており、これが将来的に地上波新局の母体となる可能性も否定できない)。
- 2004年8月5日に東京証券取引所市場第一部に、在京キー局のテレビ局としては最後(5番目)の上場を果たした(証券コード:9411)。初値は公開価格2,900円を上回る3,350円だった。
- 他局に比べ、全体の視聴率が振るわない割には扱う分野が明確であり、ターゲットを絞った(60代以上の主婦層、アニメファン、個人投資家、ファッション好き、レース好きなど)番組編成から「視聴率は最下位で、固定客数は最上位」と評されている。
- このような特定層に向けた番組編成は、スポンサーにとって広告波及効果が高いと評価され、1990年代後半からは他局も追随するようになった(TBS系「王様のブランチ」など)。また、「視聴率無関係」の編成傾向や経済番組の多さ(後述)から、時折「民放のNHK」と称される事もある(過去にはNHKの番組を購入して放送した事もある。1970~90年代には、多少意味合いは異なるもののTBSがこう呼ばれていた)。現在は年4回の改編期における番組の改編率が高く、大幅に変更される。
- 最近では「いい旅・夢気分」や「土曜スペシャル」など、サラリーマンや中高年齢層を主力とする番組で他の民放キー局と遜色のない視聴率を上げる番組が増えており、他の民放キー局のOL・若年層を主力とした裏番組を放送時間帯の移動や打ち切りに追い込む番組もあるが、主軸コンテンツのアニメ番組は全般に低落傾向にあり(他局も同様)、その他の番組でもリニューアルや枠移転などを繰り返し全体平均視聴率の向上に努めているが、目立った実績はあげていない。なお、番組の打ち切りは契約上の関係から不祥事などを除き行っていない。
[編集] 沿革
[編集] 設立前
- 1964年(昭和39年)
- 4月12日 午前11時30分より、テストパターンにベートーベンの交響曲第9番「合唱」の第4楽章全曲の音声を流す。局名が「東京12チャンネル」という事もあって、正午(午後12時)に放送開始した。同時に科学技術学園工業高等学校が開校し、授業放送(科学テレビ)を開始した。当初は朝日新聞ニュースも放送していた。
- 1968年(昭和43年)
- 3月28日 カラー放送を開始(東京地区では5番目)。
[編集] 設立後
- 1968年(昭和43年)
- 7月1日 株式会社東京12チャンネルプロダクション設立(この年月日が株式会社としての創立日とされている)。
- 1969年(昭和44年)
- 1973年(昭和48年)
- 10月 商号を株式会社東京12チャンネルに変更。
- 財団法人日本科学技術振興財団から放送事業を譲り受ける。
- 11月1日 総合放送局に移行。
- 1978年(昭和53年)
- 1981年(昭和56年)
- 10月1日 商号を株式会社テレビ東京に変更。
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)
- 1985年(昭和60年)
- 10月1日 テレビせとうちが開局。
- 1985年(昭和60年)
- 12月12日 虎ノ門の現社屋に移転。同時に芝公園の旧社屋はテレビ東京スタジオセンター(後の東京タワー芝公園スタジオ)となる。
- 1989年(平成元年)
- 1991年(平成3年)
- 4月1日 ティー・エックス・エヌ九州(現・TVQ九州放送)が開局、TXNの日本縦貫ネットワークが完成。
- 1996年(平成8年)
- 10月1日 標準テレビジョンデータ多重放送(ITビジョン)を開始(~2003年12月26日)。
- 1997年(平成9年)
- 12月 CS有料放送「アニメシアター・エックス(AT-X)」放送開始。
- 1998年(平成10年)
- 10月 開局35周年を機にロゴマークを一新。
- 1999年(平成11年)
- 12月12日 天王洲スタジオの運用開始。
- 2000年(平成12年)
- 6月 子会社エー・ティ・エックスを設立し、AT-X事業を譲渡。
- 12月 BSデジタル放送「BSジャパン」開局。地上波放送番組のうち、ニュースなどの生放送番組、一部のバラエティ番組などがハイビジョンで放送。
- 2003年(平成15年)
- 6月25日 英文社名をTelevision Tokyo Channel 12,Ltd.からTV TOKYO Corporationに変更。
- 12月1日 地上デジタルテレビジョン放送の本放送を開始。
- 2004年(平成16年)
- 3月22日 デジタル・アナログ統合マスターの運用開始。
- これにより地上デジタルテレビジョン放送もハイビジョンで放送される様になった。それ以前はほぼすべての時間帯が4:3標準画面のアップコンバートによる放送で、ハイビジョン映像はBSジャパンでしか視聴できなかった。提供クレジットの文字フォントもBSジャパンと同じ仕様に変更。
- 3月22日 デジタル・アナログ統合マスターの運用開始。
- 2005年(平成17年)
- 12月12日 公式アニメサイトを「アニメエクスプレス」から「あにてれ」へリニューアル。ドメインも分け総合アニメサイトを目指す。
- 2006年(平成18年)
[編集] 特色
基本的に緊急放送(報道特別番組)を流さない事が多い。
社会的な大事件が起きても、ほとんど報道特別番組を組んでいない。これは他のTXN系列局でも同様であり、他局に比べてスタッフが少ないため(他キー局の半分以下)であると言われている。 参照
- 沖縄返還協定調印式やあさま山荘事件、湾岸戦争や地下鉄サリン事件の際も、きっちり定時から通常番組を放送した。
- 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の際は、他局が1日中特番を放送し続ける中、テレビ東京は昼間は特番を放送したものの、夜になると『開運!なんでも鑑定団』を通常通り放送し高視聴率を獲得した(但しその後は再び報道特番の放送に戻している)。
- 2001年の皇太子妃雅子のご懐妊報道でも他局が関連特番を11月30日の夜から断続的に続けたためか、視聴者のほうで食傷気味になり、翌12月1日の19~20時台にキー4局が特番を流した中で「土曜スペシャル」を通常放送したテレビ東京が民放視聴率トップになるという現象が起こった(テレビ東京では16:00~17:15の枠で特別番組を放送したのみ)。
- 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の際は引き続き「土曜スペシャル」も通常通り放送したが、番組中に新潟県を扱った部分があり、その部分だけを報道特番(気象庁からの中継)に差し替えられた。(新潟県に系列局が無いことも理由にあると思われる)
- 2005年8月16日正午前、宮城県南部沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生、震度6弱が記録された際も、緊急態勢を取った他局を横目に時代劇と海外ドラマの再放送を送出した(ニュースは速報テロップで表示する程度である)(宮城県に系列局が無いことも理由にあると思われる)。
- 2006年8月15日の小泉純一郎(当時内閣総理大臣)の靖国神社参拝で、他局が特集を組み首相の靖国神社参拝を大きく取り上げる中、通常通りの放送を行った。
- L字画面でニュース速報を行う際も番組途中での挿入は避け、CM明けや次番組まで待ってから挿入することが多い。
- 大きな自然災害や事件が起きた場合、発生した時と同じ週の土曜12:30~14:00か日曜10:30~11:25の枠を報道特別番組にする場合がある(新潟県中越地震、JR福知山線脱線事故など)。
- また、国政選挙の選挙特別番組でも他局は投票が終わる20時前後から放送開始するのに対して、テレビ東京は2時間遅れて22時前後からスタートすることが多く、実際にその前に放送される「日曜ビッグバラエティ」でも高視聴率を獲得したことがある(但し同番組でも随時L字画面で開票速報を流す)。
この様に、特別編成を組まないことが多いため一時期「昭和天皇崩御の際、テレビ東京だけ追悼番組を放送しなかった」という風説が巷に流れたこともあるが、実際には他局と同様に追悼番組を放送している(この時、通常放送をしていたのはNHK教育テレビである)。
- 1989年1月7日に昭和天皇が崩御した時は民放連の取り決め事項で、他の放送局と同様に昭和天皇追悼の特別番組(コマーシャル抜き)が翌8日に掛けて終日行われた。またこの時は中京・近畿の独立UHF放送局(異例だが、通常はテレビ東京の番組をネットしないサンテレビやKBS京都を含む。)へも番組供給を行った。これは、独立UHF局単独では特別番組を構成する素材が揃わないことがまず挙げられ、次に在京局との編成上の付き合いが一番多いことから、テレビ東京系の特別番組をネット受けすることとなったようである。ちなみに関東地方の独立UHF放送局での放送についてはNNSへのオブザーバー参加をしていることもあってか、日本テレビ制作の番組がネットされた。
- しかしこの特番開始に際し、技術スタッフのスタンバイが整わず、他局に比べ、特番の放送開始が大幅に遅れたという未確認情報もある。
- 2006年9月6日に秋篠宮妃紀子が男児を出産した際は、朝は楽しく!内のテレビショッピングの放送を途中で打ち切って特別番組に差し替え、約10分弱宮内庁で行われた記者会見を中継した(記者会見終了後は通常放送に戻った)。その日、テレビ大阪では「ハロー!モーニング」を遅れネットで放送中であり、放送が中断になったことで、視聴者から苦情が寄せられた。また、速ホゥ!を30分拡大し、水曜日のアニメ530が18:00~となり、その日のスキバラは中止となった。なお同日、この件に関する街頭インタビュー内で偶然高橋名人が登場し、一部視聴者を騒然とさせた。9月6日に午後のロードショーで放送を予定していたアダムス・ファミリー2(序盤でアダムス家に赤ん坊が誕生する)は翌日放送予定だったキャスパーと放送日を入れ替え放送された。
[編集] テレビ東京の人気コンテンツ
他局が手を付けていない、特定の視聴層を狙い撃ちする様な番組編成を得意とする。
[編集] 【報道】経済・企業情勢
- 日本経済新聞との資本関係を活かし、経済・企業情勢に関する番組が全国ネット・ローカル番組を問わず多い。「ワールドビジネスサテライト」は、経済ニュース番組の大御所として、長く君臨している。
- 早朝の「ニュースモーニングサテライト」は、米国の各証券取引所の取引が終了した直後の状況を生中継で放送している。他局も一般ニュースとして伝えてはいるが、各取引所の個別の銘柄(NASDAQのマイクロソフトやニューヨーク証券取引所のコカ・コーラなど)についてコメントするのは他局も含めてこの番組だけであり、解説は日本語の堪能な現地証券会社アナリストや、日本の証券系企業の現地法人アナリストなどである。
米国の市場動性に敏感な機関投資家(の運用担当)・個人投資家を視聴層にしている。
- 日中の8:45~(Opening Bell)と11:00~(NEWS MARKET 11)と15:30~(Closing Bell)には株式ニュースを流している(これらの番組はBSジャパンでも同時放送を行っている)。又、ドキュメンタリー番組も、社会や企業の上層部の視座に立った番組が多い(例:「ガイアの夜明け」、「ソロモンの王宮」)。また、これらの番組は日経CNBCにもネットしている。
- テレビ東京のアナウンサーはこうした番組で鍛えられているせいか経済・企業情勢で一家言持つ者も多い。
[編集] アニメ
[編集] 概要
テレビ東京は古くからアニメを重視する局として認知されている。現在もキー局中でアニメの放送本数が最も多い。首都圏民放キー局で放送されるアニメ全作品のうち、半数以上が同局の放送というデータもある。
局を代表する作品でもある『ポケットモンスター』を筆頭に低年齢児童・少年少女向けのアニメから『新世紀エヴァンゲリオン』のようなアニメファン向けのものまで幅広い視聴者層に対応出来る様に編成され、これら作品群の放送にまつわる話題も事欠かない。(主に子供向けアニメが放送される夕方・休日の朝等にネギま!?やギャラクシーエンジェル等のような所謂『萌えアニメ』が編成されることもたびたびある)これらアニメ作品は最盛期である1990年代前半は視聴率10%台の番組も多数存在し、テレ東の土台を支え、また著作権を盾にした功績もあって収益の増加にも繋がった。
また、かつてはテレビアニメとして『マンガ日本経済入門』『ラブひな』を午後10時台に放送したことがあったが、共に確たる実績を挙げられなかった。
然し21世紀に入ってからは部活や塾、録画視聴習慣の定着、更には少子化の影響等によりアニメ全体の平均視聴率も低迷の傾向を見せ始め、特に子供向けアニメのゴールデンタイムと言える月~金18時台のアニメ番組の視聴率へ与える影響は大きく、以前程には高いものでは無くなってきた。
テレ東はこれらの要素を受け、2006年4月より従来の月~金18時台のアニメ枠を30分ずつ前倒し、17:30~18:30に変更(通称「アニメ530」)、空いた18:30~19:00枠には近年関係を強めている吉本興業製作のバラエティ番組(通称“スキバラ”枠)を新設するという大改編を行い、今後の変化に注目が集まったが、同枠全体の視聴率低下に歯止めがかから無い状態が続いている。
又、2000年代に入って学校週5日制の導入に伴い、土曜・日曜の午前帯のアニメ枠も強化されている。先述の『530』枠の苦戦とは対照的にこちらは堅調であり、特に土曜朝8時(テレビ愛知制作)枠が版権会社各社による枠争奪戦が勃発するにまで至っている。
尚、テレビ東京で放送したアニメ番組の個々の詳細については「テレビ東京系アニメ一覧」あるいは「Category:テレビ東京系アニメ」を参照の事。
[編集] 深夜アニメ
テレ東アニメもう一つの側面として、深夜に放送される数々の作品群(いわゆる“深夜アニメ”)が豊富である事が挙げられる。
キー局の深夜アニメ隆盛を促すきっかけとなったアニメ『エルフを狩るモノたち』を放送してから約10年、テレ東の深夜アニメは常に話題作を放送し続け、現在でもテレ東深夜枠の中核を担っている。その影響は大きく、通常放送開始時間が変動するのが通例である深夜枠でも、アニメは原則として放送開始時間が固定されている(※1)。また選挙・災害報道などで特別編成が行われる場合でも、アニメの放送時間だけは出来るだけ変更しない等、アニメに対して手厚い配慮を行っている。この理由として、アニメーションの製作者(近年ではTV局も含めた製作委員会)がTV放映のためにTV局に広告料を支払っているからである。なお、個々の深夜アニメの概要についてはそれぞれの作品の項を参照されたい。
- (※1)2005年頃から、テレビ東京系列全局を挙げてスポーツ中継を取り組んだりバラエティ番組を拡大放送するようになり、放送時間を変更する事も多くなってきている。主に月曜日・土曜日が15~30分、火曜日・日曜日が6~12分、水曜日が6~30分程度繰り下げて放送するときがある。(3時間繰り下がったことが1度だけあった)
[編集] 【バラエティ】モーニング娘。
- モーニング娘。は同局の番組「ASAYAN」から誕生した。同番組は2002年3月24日の放送を以て終了したが、その後5・6・7・8期メンバーのオーディションを自ら主催している他、同局系アニメ(きらりん☆レボリューション(→久住小春)や「劇場版とっとこハム太郎」(→一部のメンバー))との絡みなど、番組終了後も関係は深い。但し、6期の募集告知はフジテレビジョンの「情報プレゼンター とくダネ!」に於いて先行して発表され、オーディションの模様も同番組で扱われた。また、8期の地方選考10ヶ所のうち4ヶ所(札幌・広島・鹿児島・那覇)は他系列のテレビ局(札幌テレビ・広島ホームテレビ・鹿児島讀賣テレビ・沖縄テレビ)のスタジオで行われた。
- しかし、NHKや他民放キー4局での娘。の出演番組は比較的高視聴率(最もここ最近は高視聴率を取れているとは言い難いものがあるが)であるのに対し、TXでの娘。の出演番組はあまり視聴率が良くない事や、娘。の曲の1つである「THE マンパワー!!!」が東北楽天ゴールデンイーグルスの応援歌になるものの、同球団の本拠地である宮城県にはTX系列局がないなど、TXとモーニング娘。の関係には問題点が多い(過去にミヤギテレビで「ハロー!モーニング。」を放送していたが2006年4月に打ち切られた)。
- また、モーニング娘。出演のテレビ東京系レギュラー番組は、権利の問題上、BSジャパンで放送されていない(過去に同局で放送されたのは同局との共同制作だった「MUSIX!」と単発番組の一部など少数)。
- 最近は元メンバーであるが準キー局・TVOへのレギュラー出演も出始めている(感涙!時空タイムス→矢口真里・ロビーとケロビー→辻希美)。
[編集] 【バラエティ】旅・グルメ
テレビ東京は旅番組やグルメ番組が多いのも特色のひとつである。
- 殊に旅番組はテレビ東京の根幹を成す分野で、定番の温泉旅行から珍道中もの、さらにはクイズやゲームなどの企画を織り交ぜたものまで多様に有り、「テレビ東京=旅番組」と真先に思いつく視聴者は多い。しかし、他局の番組では見ることのないようなマイナーなタレントばかりを起用したキャスティングは嘲笑の対象にされることもある。関西のあるテレビ番組では準レギュラー出演しているタレントが母親と共に出演したある旅番組でのスタッフの対応が良いと評価している。
- 旅行だけでなくドライブ、釣りなどアウトドア番組も他民放キー4局と比べて多い。
[編集] 【バラエティ】「マニア向け」番組
- TVチャンピオン~TVチャンピオン2、開運!なんでも鑑定団、出没!アド街ック天国のような長期人気番組の共通点として今までに誰も注目しなかった、もしくは注目が集まったとしても価値があるかどうか不確かなものに対してスポットをあてて番組を成り立たせたことがある。この部分については東京12チャンネルとしての総合編成を開始した時期からの伝統とも言える。
- 番組予算、セットなど全体的に小ぶりなものが多くなる為アイディア勝負にならざるを得ないテレビ東京の得意技と言ってよい。TVチャンピオンにおける「大食い」、なんでも鑑定団における「お宝」はどちらも全国的ブームを呼び起こした。しかし、ブームになった後で他の局により豪華な仕様で後追いされてしまい、結局コンセプトを奪われがちになることも多い。
- かつては国鉄→後のJR東日本提供の『レール7』といった、鉄道ファン向けに特化したマニア向け番組を流していた。この番組はテレビ朝日が放送していた「みどりの窓口」が終了したことによる、代替企画がそもそもの出発点と言われている。しかしながら、他局が視聴率などを理由に早期に撤退する中で、「大食い」「お宝」ともに定着化、長寿番組化していることは、現在の視聴率至上主義に対するアンチテーゼとして注目できる。
[編集] 【バラエティ】隅田川花火大会
- テレビ東京では毎年7月に隅田川花火大会の模様を生中継(関東ローカル)しているのも特色。東京都内で行われる花火大会はこれまで大江戸花火まつり(フジテレビ)や東京湾大華火祭(テレビ朝日)なども中継していたが、各局が視聴率低迷や予算コストの関係で撤退していく中、隅田川だけは現在も唯一テレビ中継されており、好評を得ている。
[編集] 【バラエティ】アダルト系番組
- テレビ東京は、近年アダルト(いわゆる”お色気”系)番組をあまり放送していない。しかし、歴史的にはこのジャンルと縁が深かった。
- このジャンルとの縁は1969年の「プレイガール」と1970年の「ハレンチ学園」にはじまる。前者は女性(美女)だけの探偵事務所を扱ったアクションドラマ、後者は永井豪の同名の漫画を基にした学園ドラマ(ただし内容は原作と異なるところが多い)であるが、両者も当時としてはセクシーな内容が多かった。前者は月曜夜、後者は木曜夜で裏番組との競合が激しかったが、視聴率的にも健闘した。
- その後、1975年~1985年には土曜深夜のお色気情報番組「独占!おとなの時間」があった。日本テレビの11PMなど他局の同ジャンル番組より過激な内容で人気を集めた。他にも若干、深夜にお色気番組や風俗系のCMを放送したり、映画「エマニエル夫人」の放映や「金曜スペシャル」枠で時々お色気ネタを扱うなどの例もある。
- これらとは別の流れと見られるが、お色気を交えた学園ものアニメ「まいっちんぐマチコ先生」の放映も1980年代前半になされた。
- しかし、1985年頃から当時の郵政省(現・総務省)が低俗な番組に対してクレームを入れ始め、また当時日本民間放送連盟の会長をつとめていた中川順社長への批判も相次いだ。そのこともあってか、80年代後半になるとお色気番組は一掃された。
- 1990年代に入り、深夜放送が充実してくると「平成女学園」「ギルガメッシュないと」など過激なお色気番組を深夜に放映するようになった。しかし、深夜以外の時間帯にお色気系の番組がない傾向は続き(例外はさまざまなサブカルチャーを扱う一環として、性的にきわどいトピックスも取り上げた「浅草橋ヤング洋品店」程度)、また深夜を含めて風俗系のCMはない状態が続いた。
- 2000年代には不況などで深夜のお色気番組が一掃され、お色気番組は絶滅したかに思われていた。
- だが、2002年より、第1回M-1グランプリで優勝した中川家を起用した「人妻温泉」がGパラダイス枠でスタートし、高視聴率を獲得。
ファッションヘルス、デリバリーヘルス、アダルトビデオなどでも、「人妻温泉」のタイトルを模した店や冠した作品が続出し、現代につながる熟女ブームの先駆けとなったが、惜しまれつつ終了した。
[編集] 【バラエティ】その他
1970年代後半〜1980年代半ばには、意欲的なバラエティ番組もいくつか制作された。主な番組名と簡単な内容を列記する。
- 「三波伸介の凸凹大学校」1977年〜1982年の水曜夜に放送、三波伸介が司会。イラストを描いて、それが何かを当てる「エスチャー」というコーナーで元ずうとるびの江藤博利が「画風の奇抜さ」で(今風に言えば)ブレークした。
- 「タモリの突撃ナマ放送」日曜正午から1時間生放送。タモリが「笑っていいとも!」を始める直前に担当していた。スタジオメインの番組で、現在の「アッコにおまかせ!」(TBS)の構成に近い。
- 「ザ・買物ゲーム」日曜正午から1時間生放送。「突撃ナマ放送」に替わってスタートした番組。新宿スタジオアルタからフジテレビ以外で初めてレギュラー生放送された番組。複数のタレントチームが、品物の値段を当てるクイズなどに挑戦する。「目方でドン」(日本テレビ)、「100万円クイズハンター」(テレビ朝日)に番組コンセプトは近い内容。
- 「もんもんドラエティ」木曜夜に放送。ドラマとバラエティをひとつの番組枠に収めたもの。山田邦子など出演。手塚眞のショートホラードラマが注目を集めた。
- 「所ジョージのドバドバ大爆弾」木曜夜に放送。いわゆる視聴者参加番組。関東各地のホールを毎週点々としながらの公開生放送。
- 「E子のランチタイム」1986年〜1989年の土曜昼に生放送。大島さと子ら司会。「OH!エルくらぶ」(テレビ朝日)「王様のブランチ」(TBS)の源流となったとも言える。週休2日制が定着し始めた頃の週末情報番組。
- 「テレビあっとランダム」土曜夜に放送。関口宏司会。軽い話題をVTRにまとめ、それを見ながらゲストとトークの生番組。
- 「徳光のTVコロンブス」土曜夜に放送。「あっとランダム」の後継番組。
[編集] テレビ東京のプロ野球中継
[編集] 全日放送再開時→戦国ナイター
東京12ch時代からテレビ東京は東京オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)の主催ゲームを中心に率先的に放送していた(なお1990年代後半には日本ハムファイターズ(現・北海道日本ハムファイターズ)の東京ドームホームゲームも主として週末に放送し、関連番組も放送)が、1967年に全日放送が再開された当初は自社製作の中継とは別にフジテレビとの提携(裏送り放送)によってサンケイアトムズ(現・東京ヤクルトスワローズ)の明治神宮野球場での主催ゲームを実況中継し、フジテレビから派遣されたアナウンサー・解説者を出演させていたこともあった。
その後独立UHF局が東名阪の3大都市近郊に続々開局していくとフジテレビとの提携が解消される代わりに(後年は「戦国ナイター」という表題であった)サンテレビ(サンテレビボックス席)、KBS京都(KBS京都エキサイトナイター)、三重テレビ放送(三重テレビナイター)を同時ネットワークして読売ジャイアンツ以外の在京球団が絡んだ試合も放送するようになる。
1979年の西武ライオンズ誕生時は主催ゲームを何試合か中継していたが、2006年9月18日に25年ぶりに西武主催ゲーム(vs福岡ソフトバンクホークス)を放送した(同球団の試合中継がTBSやフジテレビに移る1981年頃まで→1984年からはテレビ朝日がメイン中継局)。
[編集] 日本シリーズ中継
1970年、ロッテオリオンズが日本シリーズに出場したが、東京12chは第3戦と第4戦の放送権を獲得している。
これは、もともとプロレス放送を企画し、すでに日本テレビが押さえていた国内の試合ではなく、海外の試合を放送すべく、当時同社の運動部長だった白石剛達(後に千代田ビデオ社長)がアメリカまで試合フィルムの買付けに行っていたところ、たまたま現地でサッカー・ワールドカップの試合が放送されており、たちまちサッカーに魅せられ、急遽直接メキシコのテレビ局に掛け合い、既にオファーを出していたNHK・日本テレビを差し置いて放送権を獲得。
この試合フィルムを手土産にロッテオーナーの永田雅一と面談し、日本シリーズの放送権を要求。永田側はサッカーには興味がないが、折角直接来たのだから本来毎日新聞との関係で全てTBSへ渡すつもりだった放送権のうち、第3戦と第4戦(NHK、TBSも放送)を割譲することを確約。これを知ったTBS側の妨害工作に遭うも、永田側の救済策で乗り切り、無事第3戦は東京12chをキー局として全国ネットで放送された。(この事については、プロ野球中継のテレビ東京系列のシリーズ中継問題の項にも詳しく書かれている。)
なお、海外のプロレス中継はゴールデン枠で放送され好評となり、またサッカーワールドカップの試合も「三菱ダイヤモンド・サッカー」枠で1年間にかけて放送。結果として一挙三得を得た事となった。
この他、東京12ch時代に放送された日本シリーズの中継には、1974年のロッテVS中日第5戦がある。
[編集] 29年振りの日本シリーズ
2003年にプロ野球日本シリーズ、福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)対阪神タイガースの最終第7戦の放映権を系列局のTVQ九州放送が獲得した。
これは、TVQが南海ホークスの福岡移転以来、同チームの試合中継回数が最も多い局であったことに加え、BSアナログ放送の普及が進んでいるという日本野球機構の判断によるものである。なお、福岡ドームでの試合を最低1試合は中継すると目されていたフジテレビが、同年のバラエティ番組「水10!ワンナイR&R」内で、王貞治監督と福岡ダイエーホークス(当時)を侮辱する内容の放送を行った「王シュレット事件」により、中継を拒否されてしまったことが影響したといわれているが、関係はないとされている。
先にどちらかが4勝すれば日本一が決まるため放送できる可能性は低かったが、戦いがもつれ最終戦にまで突入。テレビ東京では29年ぶりとなる日本シリーズ中継が実現した。しかし同時ネット局が少なく、エリア内に系列局があっても送信所・中継局がないために見られなかった視聴者が多い事から「地上波テレビで生放送が見られない」という苦情が殺到してしまった。また、近畿地方ではテレビ大阪の他に本来テレビ東京の番組をネットしていないKBS京都とサンテレビでも同時中継が行われた。
翌2004年には日本シリーズ進出を賭けたパ・リーグプレーオフ第2ステージ最終戦(福岡ダイエーホークス対西武ライオンズ)の放映権をTVQ九州放送が獲得し、実際に放送されたため同様の苦情が出た。
2005年の同じくプレーオフ・ソフトバンクvs千葉ロッテの試合に関しては、それまでの第3戦まで地上波での全国放送がなかったため、BS・CSを視聴できないファンから、首都圏での地上波中継が行われることを歓迎する意見が多かった。しかしその反面、地元TVQの制作ではなくテレビ東京制作(TVQは制作協力のみ)であった事から、日ごろソフトバンクびいきの中継を見ている九州地方の視聴者には千葉ロッテに偏った中継であるようにみえたことやコマーシャルが多いなどといった苦情もあった。なお、テレビ東京系列で放送された第4戦・第5戦はテレ東系列のBSデジタル放送局・BSジャパンでも同時放送されており、事実上第4戦・第5戦は全国中継が出来た。ただ、系列局があるのに送信所・中継局がないため見られなかった地域からの苦情があったことはいうまでもない。
2005年のパ・リーグで千葉ロッテが優勝したことに伴って、日本シリーズの千葉ロッテ主催ゲームのうち第2戦、第7戦の中継をすることが確定した。テレビ東京系列で日本シリーズが2戦以上放送されるのは史上初めてだったが、千葉ロッテが4連勝を飾って日本一を決めたため第5戦以後の開催が消滅。中継も第2戦の1試合のみに留まった。なお、セ・リーグは阪神タイガースが優勝しているため、2003年同様に通常はテレビ東京の番組を同時ネットをしなかったり、時差ネットの番組が多い兵庫・京都・三重の独立UHF放送局でも同時生中継した。なお、系列局があるのに送信所・中継局がないためみられなかった地域からの苦情が出たことはいうまでもない。
2003年、2005年の日本シリーズ中継はともに系列BS衛星放送のBSジャパンではデジタルBSの普及が充分でないことなどを理由に中継は行わず、いずれもNHK衛星第1テレビジョンとNHK衛星ハイビジョンで生中継されている(BSジャパンで中継ができるのはBSアナログ放送終了の2011年以降となる模様)。
- 関係記事 プロ野球中継
[編集] 29年ぶりの巨人戦中継
2005年、プロ野球に交流試合が導入されたことに伴い、テレビ東京は巨人戦のプロ野球公式戦中継を1976年8月29日に放送した巨人対ヤクルト戦(明治神宮野球場)以来29年ぶりに放映することを発表し、これを同年から始まる野球中継枠「全力闘球」で放送することになった(BSジャパンでも同時放送 但し、試合開始から。これにより系列局のない地域でもBS受信機かケーブルテレビで視聴できる)。放送された巨人戦中継は、いずれもパ・リーグとの交流試合である。なおこれまでにも鹿児島県立鴨池野球場と千葉マリンスタジアムで行われたロッテ戦をはじめとして巨人戦のオープン戦中継を実施した事例が多数ある。尚、地方5局は経営基盤が弱いため、テレビ東京系全国ネットとなる場合はテレビ東京制作となり、実況及び解説を関東広域圏以外での開催であってもテレビ東京側が用意する(この為、関東球団に偏った放送で苦情が来ることもある)。
- 2005年にテレビ東京で放送された巨人戦中継
- 6月8日の試合は、19時台に人気のアニメーション枠があることや、テレビ朝日でサッカーW杯アジア最終予選北朝鮮×日本が放送されるため午後8時からの放送で、テレビ大阪に関してはオリックスVS阪神に差し替えた。
更に2006年は巨人の主催試合の実況中継にも参入した。巨人の主催試合をテレビ東京で放送するのはもちろん開局以来初の試みとなり、日テレ独占状態が完全に崩壊したこととなる。
- 巨人の主催試合は長年日本テレビが独占状態で中継していた。2002年以後、主として土曜日のナイターがNHK総合テレビで年間5-10試合ほど生中継され、独占状態こそ崩壊したものの、民放に関しては日テレ独占が続いていた。だが、2005年は巨人の成績不振などからテレビ中継の視聴率が悪化し、中継の延長オプションの縮小やシーズン末期には全国中継そのものが行われなかったり(ローカル放送降格)するなど、テレビ中継の見直しが懸念材料とされていた。
- 2006年、日テレは巨人戦の主催73試合のうち、63試合の中継にとどめ、残りの10試合中5試合はNHK総合で、更に残った5試合をテレビ朝日(3試合 なお2005年にも交流戦1試合のみが中継された)とテレビ東京(2試合)に割り当てて中継することになった。
そして2007年からは神宮球場にて行われる東京ヤクルトスワローズVS読売ジャイアンツ戦を放送する可能性がある。これは、ヤクルト球団主催試合の放送権を持つフジテレビ(CX)およびテレビ朝日(EX)が巨人戦中継に消極的でありテレビ東京がさらに増やしたい考えであるため、同局から数試合譲渡されるものと思われる。(実現すれば、31年ぶりの放送となる。)さらに、今後の視聴率の動向により日本テレビも巨人主催試合数をさらに減らすことを示唆しているため、場合によっては2008年以降、放送する数が増加する可能性もある。
[編集] テレビ東京とサッカー
かつて日本で初めてワールドカップを放送し、Jリーグがブームになる以前から実業団サッカーの中継を多く行うなど、サッカーに注力するテレビ局としても知られる。また、最近では人気声優をワールドカップのキャスターやイメージキャラクターとして若干名出演させる等、他局とは一線を画すイメージとなってきている。
サッカーとの縁は、三菱グループ提供の「三菱ダイヤモンド・サッカー」の放送開始が嚆矢である。まだマイナースポーツだったサッカーの魅力を紹介したこの番組の企画は、スポンサーサイドの三菱グループの篠島秀雄(当時三菱化成社長、日本サッカー協会副会長、東京12チャンネル番組審議委員)が提案したものだったと言われる(当時の東京12チャンネルは財界を中心とした再建途上にあり、番組の企画などは財界幹部などの意見が罷り通っていた)。この提案を受けて、三菱商事の諸橋晋六(当時同社ロンドン支店長、のち同社社長・会長)が試合のフィルムを買い付け、放送に利用した。
1970年、「プロ野球日本シリーズ中継」の項にも記されたとおり、成り行きではあるがワールドカップの試合フィルムとその放映権を獲得。1974年7月にはワールドカップ決勝戦の生放送を深夜枠ながら生中継した。いずれも日本初である。なお、この決勝戦の裏でNHKをはじめ民放各局は参議院選挙の開票速報を放送していた。
1993年10月28日には「ドーハの悲劇」と呼ばれるワールドカップアジア最終予選・日本vsイラク戦を放送し、テレビ東京史上最高視聴率となる48.1%の視聴率を挙げた(日本vsイラク戦の前の同局の最高視聴率番組は、東京12チャンネル時代の1971年に放送された、ボクシング世界フェザー級タイトルマッチ・西城正三対クロフォード戦であった。このとき記録した48.1%は、局別の最高視聴率としては長らくテレビ朝日を上回る在京民放4位であったが、2006年ワールドカップ独大会・日本対クロアチア戦での52.7%に抜かれてしまった)。
2003年8月5日には関連会社FC東京とスペインの強豪、レアル・マドリード戦を放送した。この試合の放送権は当初TBSが獲得したが、FC東京の試合を放送してもその時間帯のレギュラー番組(「学校へ行こう!」など)よりも視聴率が落ちると判断し、テレビ東京へ放送権を譲渡した。しかし譲渡後にデビッド・ベッカムがレアル・マドリードへ移籍したため一躍注目のカードとなり、16.9%の視聴率を獲得して、皮肉にもTBSを視聴率で上回る結果となった。
- また、この試合は当初テレビ大阪と関西圏の一部の独立UHF放送局に限って同じ時間に(この試合が行われた国立霞ヶ丘陸上競技場に隣接する明治神宮野球場から)プロ野球中継ヤクルトvs阪神戦が予定されていたため生中継はせず、サッカーは深夜に録画放送の予定だったが、野球中継が降雨中止のため関西圏でも結果的には同時放送となり、録画中継を予定していた深夜放送を早々と切り上げた。(ちなみにこの時は関西地区で深夜に地上デジタルの試験電波発射のためNHKを含め全ての局が3時以降全面的に放送休止になっていた。)
2006年9月3日のアジアカップ最終予選のサウジアラビア戦では中継がなかなか決まらない土壇場で放映権を獲得した。
テレビ東京のサッカーマニア向き番組には、前述の「三菱ダイヤモンド・サッカー」以外にも1990年代の「ナンバー12・熱血サッカー宣言」(金曜22時台)があったが、現在では放映されていない。
[編集] その他のスポーツ中継
伝統的にテレビ東京が得手とする三大スポーツは、モータースポーツ、ゴルフ、サッカー(別稿)である。ゴルフ番組は試合中継のほか、20年以上に渡って土曜12時からの枠が続いている。
- 2003年、ラグビー・ワールドカップを日本戦を中心に録画中継した(BSジャパンでは放送されず)。
- また世界卓球選手権を2005年から福原愛戦を中心に録画中継した(これもBSジャパンでは放送されず。ただスポーツニュースではBSジャパンでも放送された)。2006年は30分の延長オプションが設定され、延長になった場合(平日のとき)、世界卓球選手権終了以降の番組は開始時刻を繰り下げ。世界卓球選手権が放送されないBSジャパンでも「ワールドビジネスサテライト」以降の番組は開始時刻を繰り下げ。延長した分の時間はその穴埋めとして10分間の紀行番組が数本放送された。
なお同年には「世界卓球の延長により深夜番組の録画に失敗した」という抗議文と骨らしきものが入った小包が局に届けられるという事件が発生している(詳しくはいぬかみっ!#骨入り小包送付事件を参照)。さらに他のスポーツ中継が加わり、本来1時台に放送されるアニメが早朝の4時台に放送される事態が起こった。 - かつてはプロレス番組にも力を入れており、1960~1970年代には国際プロレス中継のほか、海外のプロレスを紹介する「プロレスアワー」「世界のプロレス」を放送していた。なお第一期UWFのテレビ中継は同番組枠内で放送を行っていた。また天龍源一郎が全日本プロレス退団後にメガネスーパーと組む形で1991年に設立し同氏を旗頭としたプロレス団体「SWS」中継も月1回の深夜枠で行っていた。近年ではWWEのダイジェスト番組「LIVE WIRE」「After Burn」や全日本プロレスの中継番組「プロレスLOVE」、ZERO-ONEの中継番組「破壊王プロレスZERO-ONE」、パンクラスの中継番組「格闘Xパンクラス」なども放送してきている。
- また、プロボクシング中継も定評があり、かつてはモハメド・アリやマイク・タイソンらのビッグマッチや、「世紀の死闘」と言われた金沢和良の世界挑戦、渡辺二郎の海外防衛戦、竹原慎二のミドル級王座挑戦など日本人の世界タイトルマッチも数多く中継してきた。海外の試合はWOWOWやJ SPORTS(旧スポーツ・アイ ESPN)に移ったが、現在も日本タイトル戦や中小ジム所属ボクサーの世界戦を中継している他、帝拳・協栄両プロモーションと提携する事もあり。
ボクシング判定を巡り議論が激しくなる中、2006年9月18日に行われた川嶋勝重vsクリスチャン・ミハレス戦では、ガッツ石松による独自採点が好評となり、JBCの採点公開に影響を与えた。2007年1月3日に行われた「ボクシング・グランプリ2007」も中継。 - 「12チャンネル」時代の1969年頃から、土曜日の関東地区の中央競馬中継(土曜競馬中継→現「ウイニング競馬」)を行っている。また、競輪・競艇の主要レースも中継している。
- モータースポーツ番組としては、RCカーブーム、ミニ四駆ブームの火付け役となった「タミヤRCカーグランプリ」やロードレース世界選手権中継(制作はテレビ大阪)、「モーターランド」(後にテレビ愛知制作の「モーターランド2」に移行)などを放送し、平成の今では「激走!GT」「AXEL」を始め、世界ラリー選手権や鈴鹿8耐(制作はテレビ大阪)のダイジェスト番組などを放送している。
- 1970年代、ローラーゲーム東京ボンバーズ対アメリカのチームの試合が「日米対抗ローラーゲーム」(実況:土居まさる、解説:ドクター宮本、ゲスト:児島みゆき(現児島美ゆき))で毎週、放送された。局内で表彰されるほど、高視聴率をとっていた。
[編集] テレビ東京の音楽番組
[編集] “演歌のテレ東”
- 演歌と言えばNHKという意見が今でも多いかもしれないが、実際にはテレビ東京のほうが番組数も多く、歴史ある番組も多い。
- 開局以来1989年(平成元年)3月までの25年間にわたって放送され、現在は夏祭り(7月)と年忘れ(大晦日)に放送している「にっぽんの歌」、そして1978年(昭和53年)10月から2000年(平成12年)9月までの22年間放送され、大正製薬の1社提供番組としてもおなじみだった「演歌の花道」は、「演歌といえばテレビ東京」という地位を確固たるものにした。この関連で東海林太郎や伊藤久男、霧島昇、小唄勝太郎ら往年の名歌手の貴重なカラー映像が多数残されることとなった。
- なお、現在では「夏祭りにっぽんの歌」・「年忘れにっぽんの歌」(BSジャパンでも同時放送)のほか、春・秋の番組改編期前後に放送される「昭和歌謡大全集」・「名曲ベストヒット歌謡」、テレビ東京だけでの放送となるが、不定期で放送されている「徳光和夫の歌謡スペシャル」、11月最終日曜日の「日曜ビッグバラエティ」枠で年末の賞取りレースの1つとして放送され、演歌の育成を目的としている「日本作詩大賞」がその役割を果たしており、どの番組も安定した人気を獲得している。
[編集] その他の音楽番組
- 社名が「東京12チャンネル」から「テレビ東京」へと移っていく時期に放送されていた音楽番組としては「ヤンヤン歌うスタジオ」(1977年-1987年)やシブがき隊と少年隊が司会をつとめた「ザ・ヤングベストテン」(1981年-1982年)この番組の後継となる「レッツGOアイドル!」などがあげられる。
- 駆け出しのジャニーズタレント応援番組の歴史が古くからあり「愛ラブSMAP」(1991年10月~1996年3月)、「愛LOVEジュニア」(1996年3月~1998年9月)などを放送。古くは当時のジャニーズ1グループが総出演しているドラマ等も放送している。
- 1990年代に一時的にテレビ東京からジャニーズ番組が消えたが、現在は「Ya-Ya-yah」(2003年1月~)、関ジャニ∞の「スカ☆J」を放送中。
- また、音楽については、「ASAYAN」を通じて、モーニング娘。、鈴木あみ(現・鈴木亜美)、CHEMISTRY、dosらを輩出。ゴールデンタイムに邦楽系番組は2006年4月現在皆無だが、土曜昼帯では「音遊人」、深夜枠ではロッキング・オン提供の「JAPAN COUNTDOWN」、ヒップホップ系アーティストを紹介する「流派-R」、ロック派の為の「ROCK FUJIYAMA」、月1で「月刊Melodix!」が放送されている。
- 他にも過去(1980年代)には他局があまり目を付けなかった「ニューミュージック」や「ロック」に視点を据えた番組として「TOKIOロックTV」なども存在した。
[編集] テレビ東京が弱い分野
[編集] ワイドショー
他局が手がける、いわゆる「ワイドショー」のような情報番組を苦手としている。
- 1970年~1975年には「奥さん2時です」を毎日放送と共同制作していたが(月・水・金は毎日放送制作、火・木は東京12チャンネル制作)、1975年に毎日放送のネットチェンジが行われたことに伴い同番組は終了した。
- 他にも、番組コンセプトや出演者をフジテレビからほぼまるごと移動させたような「レディス4」、現在の「朝はビタミン!」の流れの源流とも言える「土居まさるのハッピーTODAY!」「土居まさるの元気通信」「カルチャーワイド90」など「主婦向け生情報番組」といえるジャンルの番組はあるものの、「芸能ニュース」や「事件」を取り扱うことはない。なお、他局で放送されるような「ワイドショー」は、テレビ東京では「社是」として放送しないとされている。
- また、同局が他局と違い、日本経済新聞社が筆頭株主である関係から経済ニュースに重点を置いていることも理由にあげられるが、「他局と伍する体制が整わないことが大きな原因であると考えられる」とする意見もある(実際東京12チャンネルは当初教育局だった関係から、開局当時報道部門を持っておらず、朝日新聞社の協力体制のもと、ニュース番組は放送されていた。社内組織としての報道局が設置されたのは1971年2月のことである)。
[編集] 過去映像の処遇
- 他局のアニメ・時代劇の再放送やリメイクの多い放送局だが、自身の過去の番組は、少なくとも1980年代前半以前については回顧する番組が非常に少ない。上述のお色気番組があった時期もあったが、今日の放送倫理規定に反しない過去の人気番組も多かったはずである。理由としては著作権・肖像権の問題が尾を引いていると言う問題もあるが、他局に比べ、過去との断絶が格段に強い放送局である。
[編集] 地方局参加番組
また、24時間テレビ 「愛は地球を救う」(日本テレビ)やFNS27時間テレビ(フジテレビ)、あるいはズームイン!!SUPER(日本テレビ)などのような地方局が一丸となって制作に参加する番組が少ない。
- 尚、2005年より毎年お正月にTXN系列局6局の共同製作による「全日本パフォーマンス人文字大賞」を放送している。また「ワールドビジネスサテライト」では不定期の金曜日にTXN系のある地方から地域経済の実情を伝える中継がある。
もともと系列局のない独立した局であった影響か、全国ネット番組でも旅番組やグルメ番組以外は首都圏の話題が多い(特に「出没!アド街ック天国」など)。
[編集] ドラマ
- 昼の「時代劇アワー」で、他局で権利切れになった時代劇の放送権を購入、再放送を行なっている。また、海外ドラマ(主に米国)の放送がされることが多い。しかし、他の系列局に比べ自社制作のドラマは比較的少ない。
- かつては「大江戸捜査網」などの時代劇や、毎週月曜21時に「月曜女のサスペンス」と題した単発のミステリー作品集を放送したり、また日曜日21時、水曜20時、金曜21時から連続ドラマを放送したことがあったが、近年では2001年1月からスタートした2時間単発枠(2005年9月からは「水曜ミステリー9」)、2005年10月から開始した深夜枠の連続ドラマ「ドラマ24」(「嬢王」=2005年10月改編=等)の2枠のみである。特番としては正月の「新春ワイド時代劇」がある。
- なお2006年10月よりゴールデン枠としては「ハッピー2」以来6年ぶりとなる連続ドラマ(連続ものでは9年ぶりの時代劇)「逃亡者 おりん」が放送されている。
- 2007年2月11日、12日に放送の2夜連続スペシャルドラマ李香蘭は同局初のオール海外ロケを敢行した歴史的大作である。
[編集] 平和関係番組
このジャンルも弱点といえる。広島平和記念式典・長崎平和祈念式典 の中継は両県にTXN系列局がないことから実施されていない。 両原爆関係のドキュメンタリー放送(広島県に系列局のある民放ネットでは全て何らかの形で制作・全国向け放送)などもないようである。 ただし平和関係番組(日中戦争・太平洋戦争の戦禍を伝える番組)が皆無ではなく、3月10日のニュースでは東京大空襲を取り上げるなど、取材可能なエリア内では努力している。
また、1970年代に真珠湾攻撃を扱った番組を放送し、1990年代にはドキュメンタリー人間劇場で戦争体験を扱うなどの例もある。
他にも、独立した番組ではなく「救出劇」や「偉人伝」などの番組の一部として、思想にとらわれない表現で平和関係の番組を放送することもある。
なお2007年2月に放送された李香蘭においては、他局と同様の思想に近い戦争描写がなされた。
[編集] 主な送信所・中継局
[編集] デジタル放送(JOTX-DTV)
[編集] アナログ放送(JOTX-TV)
直接受信可能な地域
ケーブルテレビを通じて実質的に放送エリアとなっている地域
- 山梨県のほとんど
- 普及率90%以上 山間部の一部や峡南地方の一部を除く。
- 静岡県西部地方を除くほとんど
- 西部地方は同じ系列局であるテレビ愛知を再送信しているCATV局もある。
- 長野県南部地方を除くほとんど
- 静岡県同様、南部地方はテレビ愛知を再送信しているCATV局あり。
- 新潟県上越地方
上記地域でケーブルテレビによる再送信をアナログ放送のみ実施。(上記地域の中でも山梨県の普及率はずば抜けている)
良好には受信できないが、受信可能な地域
廃止された中継局
[編集] 主なテレビ番組
テレビ東京番組一覧を参照
[編集] スタジオ
[編集] 虎ノ門本社
- 第1スタジオ(200坪) - 日本作詩大賞(毎年11月最後の日曜日)
- 第2スタジオ(140坪) - おはスタ、レディス4、ワールドビジネスサテライト土曜版
- 第3スタジオ(70坪) - 速ホゥ!、ワールドビジネスサテライト(土曜版を除く)、スポーツ魂、ニュースブレイク、TXNニュース、こちらけいざい編集長(BSジャパン)
- 第4スタジオ(35坪) - ニュースモーニングサテライト、Opening Bell、NEWS MARKET 11、Closing Bell
基本的に第1・第2スタジオが汎用スタジオとして使われ、第1はパッケージ中心、第2は平日の帯番組や小規模収録番組中心の運用となっている。また報道局に隣接する格好の第3・第4スタジオは報道番組中心の運用となっている。
なお以前の第3スタジオでは情報系番組の生放送や収録が行われていたこともった。そして第4スタジオは報道局側に壁のないオープンスタイルであったが、諸事情により現在は完全密閉型のスタジオへ改装された。
第4スタジオは当初サブを持たず、第3副調整室(3サブ)が第3スタジオと第4スタジオを駆動する形式だった。その後一旦第4副調整室(4サブ)が整備されるも、報道フロアが手狭になったことから4サブを廃止・撤収し、再び3サブで3スタと4スタを駆動する形に改められた。なお3サブ内にはCG制作室が併設され、4サブは報道VTR編集室に改装されている。
いずれのスタジオもハイビジョン対応で、SD(またはSDTV、Standard Definition Televisionで従来の標準画質)収録番組も混在している。地上デジタル放送開始前の2003年6月の時点でもすでに全番組の3割がハイビジョンで制作されている。
なお、虎ノ門本社全スタジオのハイビジョン対応化は2000年12月開局のBSジャパンでも地上波番組をハイビジョンで放送するために他の在京キー局に先駆けて整備したものであり、その後の地上デジタル放送にも対応している。下記の天王洲スタジオも同様。
[編集] 天王洲スタジオ
東京都品川区東品川一丁目3番3号
2つのスタジオがあり、1999年の運用開始当初からハイビジョンに対応している。バラエティでは「ハロモニ」などのゲストの多い公開番組の収録や生放送も行っているほか、他局への貸し出しも行っている。
同スタジオと同じ敷地内にマンション「てれとハイム」が併設されており、「職住接近」の環境が出来上がっている。しかし実際ここに居を構えるテレビ東京社員は数えるほどとも言われている。
なお建物自体は関連会社の「テレビ東京建物」が管理している。
- 天王洲1スタジオ(250坪) - ハロー!モーニング。、開運!なんでも鑑定団、徳光&コロッケの“名曲の時間です”など
- 天王洲2スタジオ(150坪) - 出没!アド街ック天国など
このほかにロケーション番組となっているいい旅・夢気分、元祖!でぶや、美の巨人たちも全編ハイビジョン制作となっている。
※かつての本社屋である「芝公園スタジオ」もテレビ東京が保有していたが、現在は日本電波塔(東京タワーの運営会社)が管理し、関連会社テクノマックスが運営している。運営は変わったが、テレビ東京の放送番組はいまも多く制作されている。
※送出マスターは虎ノ門本社にあって、地上デジタル・アナログ統合マスターがあるほか、BSデジタル局BSジャパンの送出マスター設備も同じ虎ノ門本社にある。
[編集] テレビの時刻出し
- 平日の朝の表示は放送開始時 - 9:26.00まで。
- かつては「Opening Bell」が終了する9:50.05まで表示していた他、夕方の「シブスタ」や「ぶちぬき」を放送していた17:25.00~18:00.00にも表示があった。
- 以下の4番組で天気ループを実施しているが表示区間は各番組で違っている。いずれもCM中は消去
- 「モーニングサテライト」※全国送出。BSジャパンでも表示
- 「おはスタ」※全国送出。2006年11月より第2部「スーパーライブ」で実施
- 「朝はビタミン!」※関東のみ。「レースガイド」放送中は消去
- 「Opening Bell」※全国送出。8:45のオープニング後~8:59の提供スポンサー前まで。BSジャパンでも表示
- 土・日曜日・祝日の朝の表示は9:00まで。
- かつて土曜日は9:25:05(2001年10月~2002年3月まで)、祝日(土曜・日曜を除く)は9:55:05まで表示していた。(注:放送開始時から表示があるのは平日と日曜と祝日(土曜を除く)で、土曜日の表示は7:00からである。(かつては土曜日でも放送開始時から表示があった。)
- カスタムフォント表示は平日放送開始時-8:42頃(CM中とレースガイドを除く。)
- かつては8:00-8:54、土曜6:30-8:57、日曜6:15-8:58のカスタム表示もあった。「朝はビタミン!」でもカスタムフォント表示を放送開始日から表示していたが、10月中に通常フォントに変更されたが、11月9日に再びカスタム表示になった。
- 平日夕方の表示は 16:54:00-17:20:00まで「速ホゥ!」(夕方のニュース枠)内
かつては、前日の定時放送終了後のフィラーからや土曜日11:30~12:24の時刻表示があった。
また、TXNニュースアイ放送期間中は17:00.00~17:00.25までの表示もあったほか、1997年10月~2001年3月末まで10:00~11:30.05、2001年4月~2001年9月まで10:00~11:00.05の時刻表示もあった。
[編集] オープニング・クロージング
- 楽しさ12ヶ月バージョン(東京12チャンネル、1979年4月 - 1981年9月)
- トゥエルブメイツという12人組の女性が、アイドルやカウボーイや侍などに変装した状態で12分割の画面に映り、その画面が東京12チャンネルのマークとともに見え隠れして、「楽しさ12ヶ月東京12チャンネルでーす。」と言って終わる。BGMは電子音。オープニングとクロージングでは別構成の別映像。
- パタパタアニメバージョン、ナレーション/宮崎絢子(ナレーションが入るのは1985年12月虎の門社屋移転時より。又ナレーションの他、アニメーションの最初と最後に虎ノ門社屋の全景写真もこの時から挿入される。オープニングは昼の、クロージングは夜の写真が使用されていた。(テレビ東京に社名変更、1981年10月1日 - 1998年9月30日)
- 新CIバージョン、ナレーション/茅原ますみ(1998年10月1日 - 2003年11月30日)
- 現行バージョン(2003年12月1日 -)
[編集] 情報カメラ設置ポイント
[編集] キャッチフレーズ
- 東京12チャンネル時代
- 楽しさ12か月(1979年4月 - 1981年9月)
- テレビ東京以降
- 緑さわやか(1981年10月)
- はたち個性派(1984年開局20周年用)
- ハートビンビン テレビ東京12(1987年4月 - 1987年9月)
- チュッ!テレビ東京(1993年10月 - 1998年9月)
- てれとしるぶぷれ!(1998年10月 - 2001年3月)
- てれとまにあ。(2001年4月 -)
- あれと、これと、てれと。(現行・2004年 -)
[編集] 社史・記念誌
テレビ東京では、(東京12チャンネル時代に発行した1冊も入れて)以下の5冊を発行している。
- 東京12チャンネル15年史(東京12チャンネル社史編纂委員会・編集) 1979年4月発行、104ページ。
- テレビ東京20年史(テレビ東京20年史編纂委員会・編) 1984年4月発行、129ページ。
- テレビ東京25年史(テレビ東京25年史編纂委員会・編纂) 1989年4月12日発行、141ページ。
- テレビ東京30年史(テレビ東京30年史編纂委員会・編纂) 1994年4月発行、188ページ
- テレビ東京史 20世紀の歩み(テレビ東京・編) 2000年4月発行、335ページ。
[編集] アナウンサー
- 遍歴
- 1989年、従来の「アナウンス部」が廃止され新たに「パーソナリティ室」が設置された。他局のように枠を分けての採用を行わず、局内外から多様な人材を募り入社させていった。そのため、この時期に入社したアナウンサーは一般職としての採用。
- パーソナリティ室は1995年に「アナウンス室」に改組。その後も他部署からルックスの良さやアナウンス力の達者な者などをアナウンサーとして登用していたが、1999年度から新卒アナの採用を再開。2004年には「編成局アナウンス部」へ改組された。
- テレ東アナは多種多様な人材の集合体であり、司会進行能力やアナウンス力は水準並、専門分野に関しては水準以上と評価されているが、フリーへの転出者は少ない。これは、民放他局がフリーアナウンサーに求める能力がルックスの良さや水準以上の司会進行能力(局アナでは言いにくいコメントを述べる)であり、特定の専門分野への知識は不要と考えているからではないか、と考えられる。
- ストライキ
- 春頃、突然担当のレギュラー生番組の出演を休むことがある。これは公にはなっていないが原因は労使交渉がまとまらずストライキを行使したためである(アナウンサー以外の報道局所属のキャスターも含む)。
- その際は他番組担当のフリーキャスター(外部からの起用)や管理職のアナウンサー(現状ではアナウンス部長のみ)が替わって担当するため、放送休止となる影響はまったくない(技術スタッフ陣も幹部社員や外部の人間が担当)。
- しかし各番組ではそのことはまず触れなかったり触れても「今日はお休みをいただいておりますので代わって●●がお伝えします」と具体的な説明をせずに断りを入れる場合もある(これは他の民放やNHKが労働組合のストライキ決行となる場合も同様であるが2007年現在、他の在京キー局がストライキを起こした様子は見られない)。そのため視聴者から問い合わせの電話・投書・メールが多く寄せられることがある。
- 最近では2007年3月23日の夜に時限ストライキを行使したためニュースブレイクは休止、ワールドビジネスサテライトも女性フリーキャスター3人(メインの小谷キャスターを含む、ただし担当アナウンサーが取材したVTRには登場している)で番組を進行、通常女性アナが進行するスポ魂(現・メガスポ)も久保田アナウンス部長がスタジオ進行、VTRナレーションは土日版の男性ナレーターが担当して、この日の放送を乗り切った。
アナウンサー記事に関する注意 :文中の所属先などの内容は永続的に保証されるものではありません。正確な情報は放送局の公式Webサイトなどでご確認ください。免責事項もあわせてご覧ください。
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(入社年度、履歴)
- 男性
- 女性
※アナウンス部のページなどによると2007年度は男性1名、女性3名が配属予定。2008年度は女性2名が入社が内定されている。
[編集] 元・アナウンサー
[編集] 他部署に移動したアナウンサー
●印:2006年7月現在、キャスター等としてレギュラー番組出演のある人物
- 男性
- 女性
[編集] 退社したアナウンサー
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[編集] アナウンサー以外で在籍
[編集] 現在
[編集] 過去
[編集] グループ会社
連結子会社が12社、持分法適用関連会社が3社ある。(2006年3月31日現在)
[編集] 連結子会社
- 株式会社テレビ東京ミュージック(音楽著作権の管理、イベント、音楽番組の制作等)
- 株式会社テレビ東京メディアネット(番組販売)
- 株式会社テレビ東京コマーシャル(CM放送の準備)
- 株式会社テレビ東京アート(美術装置・番組用照明の企画制作)
- 株式会社テレビ東京システム(システム開発)
- 株式会社テレビ東京制作(PROTX)(番組の企画・制作)
- 株式会社プロント(通信販売・広告販売)
- 株式会社テレビ東京ヒューマン(放送準備)
- 株式会社テクノマックス(技術制作)
- 株式会社テレビ東京建物(スタジオ管理)
- 株式会社エー・ティー・エックス (アニメシアターX)(アニメ番組提供)
- TV TOKYO AMERICA, INC.(米国報道)
[編集] 持分法適用関連会社
- 株式会社日経映像(番組制作)
- テレビ東京ブロードバンド株式会社 (東京証券取引所マザーズ上場)(映像コンテンツの配信・提供)
- 株式会社インタラクティーヴィ(CS委託放送)
[編集] 大株主
2006年3月31日現在。括弧内は、株式の所有割合を示す。
- 株式会社日本経済新聞社 (33.60%)
- 日本生命保険相互会社 (5.06%)
- 株式会社三菱東京UFJ銀行 (4.81%)
- 株式会社みずほ銀行 (2.93%)
- 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(三井アセット信託銀行再信託分・株式会社三井住友銀行退職給付信託口) (2.88%)
- 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) (2.80%)
- 東レ株式会社 (2.53%)
- 株式会社毎日放送 (2.53%)
- 三菱商事株式会社 (2.53%)
- 三井物産株式会社 (2.53%)
なお、2006年12月14日に糸山英太郎が10.41%(215万株)を保有していることを公表している。
[編集] 関東広域圏以外でのケーブルテレビ再送信局
関東1都6県以外ではアナログ放送のみ再送信されており、現時点ではデジタル放送は再送信されていないが、山梨県内では再送信を開始する予定の局もある。
()内は主なサービス提供エリアであり、記載されれいるエリアでも一部地域は提供されていない場合があり、また記載されていないエリアでも周辺一部地域は提供されている場合がある。
- 山梨県
- 日本ネットワークサービス (甲府市、韮崎市、甲斐市、笛吹市、北杜市、中央市、昭和町、市川三郷町)
- 峡東CATV (甲府市、山梨市)
- 山梨CATV (山梨市)
- CATV富士五湖 (富士吉田市)
- 白根ケーブルネットワーク (南アルプス市)
- ケーブルテレビ河口湖 (富士河口湖町)
- 峡西CATV (南アルプス市)
- 笛吹市一宮農村多元情報システム施設 (笛吹市)
- ケーブルネットワーク大月 (大月市)
- 新潟県
- 上越ケーブルビジョン (上越市)
- 長野県
- LCV (岡谷市、諏訪市、塩尻市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村、辰野町)
- テレビ松本ケーブルビジョン (松本市、塩尻市、波田町、山形町)
- あづみ野テレビ (安曇野市)
- INC長野ケーブルテレビ (長野市)
- 伊那ケーブルテレビジョン (伊那市、箕輪町、南箕輪村)
- 上田ケーブルビジョン (上田市、東御市、青木村、坂城町)
- 信州ケーブルテレビジョン (千曲市)
- アルプスケーブルビジョン (大町市、白馬村)
- コミュニティテレビこもろ (小諸市)
- 須高ケーブルテレビ (須坂市、小布施町、高山村)
- テレビ北信ケーブルビジョン (中野市、山ノ内町)
- 中野市豊田情報センター (中野市)
- 黒耀の里ゆいねっと (長和町)
- ふれあいネットワーク長谷 (伊那市)
- 協和ビジョン (軽井沢町)
- 蓼科ケーブルビジョン (立科町)
- 丸子テレビ放送 (上田市)
- みまきケーブルテレビ (東御市)
- 静岡県
- 静岡ケーブルテレビ (静岡市葵区、静岡市駿河区、静岡市清水区)
- 伊豆急ケーブルネットワーク (熱海市、伊東市、下田市、東伊豆町、河津町)
- 御殿場ケーブルメディア (御殿場市)
- 下田有線テレビ放送 (下田市)
- 東伊豆有線テレビ放送 (東伊豆町)
- ビック東海 (岡部町、島田市、焼津市、藤枝市、沼津市、富士市、三島市、富士宮市、裾野市、御殿場市、伊豆の国市、富士川町、由比町、長泉町、清水町、函南町)
[編集] 関連項目
- テレビ東京制作スタッフ一覧
- テレビ東京杯青葉賞(中央競馬の重賞レース)
[編集] 外部リンク
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