メドレー
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メドレー(「メドレー形式」)とは、特に、ポピュラー系音楽で、2曲以上をつなげて演奏すること。その曲に歌唱が含まれるか否かは無関係。
特に、ライヴ演奏時に用いられ、以前から用いられた手法ではあるが、ビートルズの1967年リリースのアルバムレコード「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の、オープニングの2曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドとウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」、および、最後の2曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)とア・デイ・イン・ザ・ライフ」とで、それぞれそういった手法が用いられるようになってから、他のバンドやグループ、ミュージシャンのスタジオ録音作品でも頻繁に用いられるようになった。(これらは、2例とも、別々の録音のテープ編集。)
また、彼らのアルバムアビー・ロードの後半部では、それぞれ、5曲と3曲がメドレー形式で繋がってある。(かつ、組曲的要素もある。)
組曲との違いは、メドレーは、元々が異なった複数の曲をつなげて演奏することである。(「組曲」は、元々異なった複数のパーツや曲が、全体で1曲として、当初より作られている。)
ライヴ演奏、スタジオ録音ともに、元来は、「2曲以上をつなげて演奏すること」がメドレーではあるが、「ほとんど曲間を空けずに複数の曲を連続して演奏」したり、「最初の曲の最後の部分と、次の曲の冒頭部分をオーバーラップ(重複)させて編集した場合」や、「曲どうしを途中からつなげて編集したり、そう聞こえるようにアレンジして演奏する場合」などもそう呼ぶことが多い。
ライヴ録音で最もわかり易い例は、ビートルズの元メンバーポール・マッカートニーのバンドウイングスが、1976年に発表したアルバムウイングスU.S.A.ライブ!!の冒頭の3曲である。
1曲目の「ヴィーナス・アンド・マース」と2曲目の「ロック・ショウ」は、アルバム「ヴィーナス・アンド・マース」収録のスタジオテイクでは、テープ編集でのメドレーを、ステージではそのままの形で再現。ついで、「ロック・ショウ」終了後にドラムのビートだけを残して、3曲目の「ジェット」のイントロから演奏するという、この当時のライヴだけの特別アレンジを施している。
また、クイーンのセカンドアルバムから3作のスタジオアルバムでは、別々の録音でありながらも、アレンジとテープ編集でありながらも、実際にメドレーであるかのような錯覚を与える、絶妙なサンプルが収録されている。
レッド・ツェッペリンは、正式発表されているライヴは数少ないが、通常、冒頭の2~3曲は続けて演奏し、そのほとんどは、絶妙なアレンジでメドレー形式となっていて、節目ごとに、その曲目とアレンジを変えている。