モンブラン (万年筆メーカー)
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高級な万年筆を販売することで知られている。近年はバッグや時計、フレグランスなどの販売も手がける。
製品には、アルプス最高峰モンブラン山の頂きを覆う雪をイメージした、白い星型のマーク(「ホワイトスター」)が付くことで有名。 ペン先にはモンブラン山の標高である"4810"が刻まれている。
[編集] 歴史
1906年、ハンブルグの文房具店の主人と銀行家、ベルリンのエンジニアの3人によって万年筆の製造が開始されたことから始まる。創業当初の社名は「シンプロ・フィラーペン・カンパニー」。
1924年に、モンブランの代表傑作ともいえるマイスターシュテュックが発表される。
1934年、ブランドイメージとしてロゴにも使用していたモンブラン山の名前を取り入れる形で社名を変更。「モンブラン・シンプロ・GMBH」となる。
1980年代、ダンヒルに買収される。
現在は高級嗜好品企業グループリシュモンの傘下におかれる。
[編集] その他
高級な企業イメージを保つために、代理店は小売店に通信販売を行わないように指導している。ただし近年では、一部の小売業者を通じて通販での入手も可能になりつつある[1]。
2006年、創業100周年を記念して、ダイヤモンドのホワイトスターをあしらい、モンブラン山産花崗岩をキャップに使用したアニヴァーサリーエディションのマイスターシュテュックなどを発表した。
近年はアクセサリーに力点を置き、廉価な万年筆は製造を中止し、一部の高価な製品に絞り込んでいる。
リシュモン買収後、新たに就任した社長が、「わが社の商品は実用品ではなくアクセサリーだ」 と パーティーの冒頭で述べるなど 少々浮ついた空気が見えてきている。
実際売り上げにおける同社の万年筆のシェアは減少化の傾向にあり、単価当たりの利益率の高い高価な万年筆や他のアクセサリーが主力商品となっており 万年筆=モンブランのイメージは消えつつある。
- ^ ただし値段はネット上には記載されておらず、メールで問い合わせるように指示がある