ラインダンス
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ラインダンス(Line Dance)とは、ダンスフロアに整列し、全員が一斉に同じステップを踏むダンス。 主にカントリー・ミュージックやポップスなどの曲で踊られることが多いが、音楽ジャンルに特に限定は無い。
コレオグラファーや有名ダンスインストラクターなどが創作した振りをステップシートにおこし、それが各地のディスコやナイトクラブ、ホンキートンクなどでそれぞれ広められる。 カウントや曲ごとに振り付けが決まっていて全員がほぼ同じ振りをする。 いわば日本の“パラパラ”を腕ではなく足のステップを中心に行なうダンスと考えるとわかりやすい。
カウントやステップ、あて曲などに地域差があるが、エレクトリック スライド(Electric Slide)やトゥシュ プシュ(Tush Push)などは世界中どこででも通用する有名なステップである。 大抵の場合、DJが曲中のMCで「さぁ~っ ホットなカウガールたちの為に次はヒップホップでいくぜっ! 次は"Men In Black"だっ!」というような感じで、次の曲のステップを予告する場合が多い。
1990年代に、ドワイト・ヨーカムの"Crazy Little Thing Called Love(動画)" のミュージック・ビデオが影響してか、ラインダンスが一世をふうびし、カントリーに限らず ビートの効いたヒップホップやロックスタイルのステップも流行したが、現在はかなり下火になっていてる。 しかし最近では、hpがiPodのテレビCM(動画) にラインダンスを登場させたり、シャナイア・トゥエインの"I Ain't No Quitter(動画)" や、マドンナの"Don't Tell Me(動画)"、ジェシカ・シンプソンの"These Boots are Made for Walkin (動画 Lo/Hi)" などをはじめとする多くの最新カントリーやポップス・ダンス系のミュージック・ビデオの中でラインダンスを踊るシーンを盛んに盛り込むなど、「ラインダンス・ブームが再燃するのでは」とのうわさもある。