ラップ現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラップ現象とは、超常現象、心霊現象といわれるものの一つで、誰も関与しないまま、「誰もいない部屋や、何も存在しない(ように見える)空間からある種の音が発生し、鳴り響く」とされる、心霊現象と呼ばれるものの一つで、主に「死者の霊魂によって引き起こされるもの」であると、心霊現象研究家や、霊能者などの大部分は解釈している。また、音が発生すると同時に、ある種の振動などが伴う事もあることなどから、ポルターガイスト現象の一つとして扱う研究者もいるが、別個の心霊現象として扱う研究者もいる。また、音だけの現象のため、常に偽装説が唱えられる。本来のラップ音以外にも、原因不明の音声が鳴る現象を、広義でこう呼ぶ場合もある。
音自体は、指を鳴らすような音、関節を鳴らす音、棒切れを折るような音、ドアをノックする音、足音、木造家屋がきしむ音など、人によって表現も異なるが、各ケースによっても異なる。
また、この現象を認知するには、その音を録音するのと同時に、現在では映像も同時に残す方法がある。しかしながら、撮影後の音声のミックス(オーバーダビング)などの作為もありうることから、併せて、第三者複数による現場での客観的確認も必要である。
この現象が広く知れ渡ったのは、1848年にアメリカで起こった、フォックス姉妹にまつわるもので、これはハイズビル事件とも研究者に呼ばれている出来事である。(リンクされた項目参照。)その後、フォックス姉妹はインチキであると自白して決着したと、と学会の暴露本などでは説明付けられているが、同現象を肯定するような、後日談や検証などもあり[要出典]、決着はつかないままとなっている。
この現象に含まれる音も様々で、反響する性格がある反面、瞬時に消えて残存しないために、科学的見地からの、客観的・合理的検証が、されづらい種類の現象でもある。
例えば、「ある一枚のドア自体を構成する、中に空間のない均一の材質からの音の発生」や、逆に「何も存在しない空間から音が聞こえる」といった場合であっても、錯覚の結果である可能性は、常に考えられる。
また、ポルターガイスト現象同様、近年では、近くの工場などからの、肉体では感知不可能な低周波による振動や共鳴の結果であるケースもある。しかし、中には、「コンクリート製の壁や床など、季節や冷暖房による温度変化に起因する、建材の収縮や膨張とは無関係な環境下での、ラップ音の発生」などといった、従来の科学的解釈の不可能なケースもあり、また、先述したものと似たケースでは、「何もない空間から何度かラップ音が発生し、位置の異なる複数の者によって同時に、特定の一点の空間からの音の発生が認知された」というケースもある[要出典]。
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 超常現象 | 心霊主義 | 音