リエゾン・ダンジェルーズ
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リエゾン・ダンジェルーズ (Liaisons Dangereuses, 独:Gefährliche Liebschaften)は、ドイツのバンド。1981年、ベアテ・バルテル("Mania D"メンバー)とクリス・ハース(1956年生まれ、2004年没)(元DAFメンバー)で結成される。現在のエレクトロニック・ミュージックのシーンに影響を与えたパイオニア的なプロジェクト。
メンバー :
- ベアテ・バルテル Beate Bartel ("Mania D"、マラリア! "Malaria!"、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)
- クリス・ハース Chris Haas (1956年生まれ、2004年没) (元DAFメンバー)
- Krishna Goineau
- Hideto Sasaki
- Anita Lane (Nick Cave & the Bad Seeds)
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[編集] 来歴
リエゾン・ダンジェルーズの正式立ち上げ前に、CHBB の名前での活動歴あり。10分程度の4作品を無題のまま、カセットテープでリリースしている。リリースパッケージがカバーで色分けされていたため、それぞれ、"Schwarz"(黒)、"Silber"(銀)、"Blau"(青)、"Rot"(赤)と呼ばれている。50本のみのリリースだったこれらのカセットは、リエゾン・ダンジェルーズの補足的な作品とみられている。
1981年、Krishna Goineau をリードシンガーに加え、リエゾン・ダンジェルーズとしてアルバムとシングル("Los Niños Del Parque")を発表。"Los Niños Del Parque"はドイツのアンダーグラウンド・シーンでヒット。Korg MS-20によるその際立ったベースラインは、後々まで数多くのミュージシャンにサンプリングされていくことになる。フランクフルトのDJ Torsten Fenslau は "Out of the Ordinary" の最たる例と述べている。この曲の最大の特色は、ポップ・ミュージックで多用される4/4拍子ではなく、ポリリズムの6/4拍子のベースラインを使用していることであった。
リエゾン・ダンジェルーズは非常に寡作に終わったが、その影響度は計り知れない。二人のドイツのエレクトロニック・ミュージック史上のパイオニアは、その短い活動期間でエレクトロニック・ボディー・ミュージック、テクノの基本スタイルを構築することになった。このグループの業績はクラフトワーク、DAFと並び賞されることも多い。2004年、ベアテ・バルテルは、マラリア!のBettina Köster と "KRACH" 名義での活動を開始。2005年12月、彼女はストックホルムのフェスティバル "moment:berlin" に "BPWW" のベーシストとして出演し、観客を沸かせた。このときの "BPWW" のメンバー構成は、ベアテ・バルテル(ベース)、Martin Peter(ギター)、Emilio Winschetti(ヴォーカル)、Thomas Wydler(ドラム)。
クリス・ハースは2004年10月、ベルリンにて他界している。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] CHBB
- "CHBB 1 - Schwarz", カセットテープ, 1981
- "CHBB 2 - Rot", カセットテープ, 1981
- "CHBB 3 - Blau", カセットテープ, 1981
- "CHBB 4 - Silber", カセットテープ, 1981
[編集] Liaisons Dangereuses
- "Liaisons Dangereuses", アルバム, 1981
- "Los niños del parque", シングル, 1982, ミュート・レコード(UK)
- "Los niños del parque", マキシシングル, 1982
- Los niños del parque
- Etre Assis Ou Danser
- Mystère Dans le Brouillard
- "Los niños del parque", リミックス, 1990, ミュート・レコード
- Renegade Soundwave Mix, Edit by ホルガー・ヒラー
- Original 7" ver.
- Official Live Mix - Vocal (Mixed by DelKom (ガビ・デルガド & サバ・コマッサ(Saba Komassa)))