リタス
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リタス(Litas, リトアニア語での複数形は Litai)は、リトアニアの通貨単位である。略号は LTL または LT。1922年10月22日リトアニア国立銀行により初めて発行され、1941年、リトアニアがソビエト連邦に併合されるまで通貨として使われた。現在のリタスは1993年6月25日以来使われており、当時使われていた名前のない臨時通貨に換わって用いられている。補助単位はツェンタス (Centas)で、1リタスは100ツェンタスである。
[編集] 通貨価値
1993年6月25日から2002年1月31日までは、米ドルとの固定相場制を取り、1リタスに対し1米ドルの交換比率を取った。2002年2月1日よりユーロとの固定相場制へ移行し、3.4528リタスに対し1ユーロを設定している。リトアニアは欧州連合に加盟し、2007年ユーロへ移行することを決定しており、この交換比率はユーロ以降まで維持される。2004年6月28日よりリタスは第二ヨーロッパ交換比率機構 (European Exchange Rate Mechanism II)に決定されており、リトアニアは欧州連合の経済メカニズムに次第に組み込まれつつある。
[編集] 貨幣と紙幣
貨幣にには9種類あり、1ツェンタスから5リタスまでが発行されている。 紙幣には6種類あり、10リタスから500リタスまでが発行されている。