ルミネス
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『ルミネス』(LUMINES)とは、2004年にQ ENTERTAINMENTが開発し、バンダイから発売されたPSP用のコンピュータゲームソフト、及びその波及作品である。キャッチフレーズは、「音と光の電飾パズル」。
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[編集] 概要
■と□の2色からなる正方形のブロックが次々に画面上方から落下してくるが、同じ色のブロックで2×2ブロック以上のサイズの四角形(長方形または正方形)を作成することが目的。ただし、テトリスなどと違い、ブロックを作成しただけでは消えず、画面上を左から右へと一定時間ごとにスライドしていく「タイムライン」が通過して初めて消えるようになっている。四角形を作っても、タイムラインが通過するまでに一度に多数の四角形を作れば一度に多くのブロックが消えるため、その分高得点が得られるようになっている。ブロックを次々と消していけばプレイ時間を持続させることができるが、ブロックを消せずに画面上部までブロックが積みあがるとゲームオーバーとなる。
特徴として、BGMとブロックや背景のイラストをセットにした「スキン」と呼ばれる手法である。ゲームの進行に合わせてスキンが変化していく仕組みであり、プレイヤーは音と光がシンクロしていくさまを楽しむ事ができる。このゲームは水口哲也が提唱する「シネスタシア理論」に基づき制作されており、ユーザーはまるで曲を演奏しているかの錯覚を得る事が出来る。 同様の手法でつくられたソフトウェアに、グンペイ リバース、Every Extend Extra、Rezなどがある。
[編集] ルミネス
対応ハードプレイステーション・ポータブル本体と同時に発売(2004年12月12日)された第一作目。BGMには、大沢伸一ソロプロジェクトMONDO GROSSOと、信近エリの楽曲を採用している。 第一作では40種類のスキンを収録している。体験版では、4種のスキンで遊ぶことができる。
[編集] ルミネスII
『ルミネスII』とは、『ルミネス』の第二作目にあたるプレイステーション・ポータブル向けソフト。2006年11月にアメリカで先行発売された後、2007年2月15日に日本で発売。
前作との最大の違いは、背景にプロモーションビデオを採用した点である。またグウェン・ステファニー、ブラック・アイド・ピーズ等、多くのアーティストが楽曲を提供したのも大きな違いである。なお、日本版ではDef TechとRIZEが、海外版ではケミカル・ブラザーズ、ミッシー・エリオット、ベック、ニュー・オーダー、ファットボーイ・スリムがそれぞれ提供している。
この作品において、水口哲也は自らゲンキロケッツをプロデュース、「Heavenly Star」を提供している。この曲は2006年9月にアメリカで発表された後、多くの反響を呼んだ。
[編集] LUMINES LIVE!
『LUMINES LIVE!』とは、2007年3月7日にXbox 360向けに配信された、Xbox Live ARCADE専用タイトル。
[編集] トピックス
『ルミネス』は日本だけでなく、韓国や欧米でも発売されているが、2005年10月には全世界での累計出荷台数が50万本を突破した。また、同年12月には、アメリカの大手ネットワーク放送局Spike TVが主催している「Spike TV Video Game Awards 2005」において、"BEST HANDHELD GAME"(ベスト携帯ゲーム賞)を受賞した。
なお、2006年4月よりP&Gが同名の洗剤「ルミネス」を発売したが、当然ながらこのソフトとは関係がない。
[編集] 移植、関連作品
現在、プレイステーション2への移植として『ルミネス・プラス』が進行している。 また、携帯電話向けゲームとして、auのBREWアプリ、NTTドコモのiアプリ向けに開発された「ルミネスモバイル」が配信中。
[編集] 外部リンク
- LUMINES|ルミネス - 作品公式サイト
- Lumines 2 - ルミネスII 作品公式サイト