Rez
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ジャンル | ミッドナイトハイ・シューティング |
対応機種 | プレイステーション2 ドリームキャスト |
開発元 | ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ |
発売元 | セガ |
人数 | 1人 |
メディア | PS2:DVD-ROM DC:GD-ROM |
発売日 | 2001年11月22日 |
価格 | 6800円 |
対象年齢 | CERO:全年齢 |
その他 | トランスバイブレーター同時発売 |
Rez(レズ)は、2001年11月22日に発売されたセガのプレイステーション2、ドリームキャスト用ゲームソフト。セガのPS2参入第1弾タイトルでもある。開発は株式会社ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ。 CMでのキャッチコピーは「うって、ノッて、絶頂へ。」
ジャンルはミッドナイトハイ・シューティングと呼ばれ、シューティングゲームと音楽ゲームの要素を合わせたようなゲームである。
2002年、平成14年度(第6回)文化庁メディア芸術祭審査委員会特別賞を受賞。
目次 |
[編集] システム
画面はワイヤーフレームで構成された電脳空間となっており、敵となるウイルスをロックオンしレーザーを発射(コール)しターゲットを破壊(レスポンス)する。このコールとレスポンスの効果音がパーカッションの音になっており、連続でウイルスを撃破することにより効果音はリズムになる。ステージ(レイヤーと呼ぶ)が進行するにつれ効果音の数は増えてゆき、操作が上達してくるとプレーヤーの動き、映像、効果音がシンクロし独特のグルーヴ感が生まれ、効果音はテクノミュージックのようになり、Rezは「快楽発生装置」となる。レイヤーの最後にはボスとなるファイアーウォールがあり、ファイアーウォールを破壊すればクリアとなる。
また、このゲーム専用のPS2用周辺機器としてトランスバイブレーターが発売されている。
[編集] ストーリー
―舞台は近未来。
科学の進歩がもたらしたのは、増えすぎた人口、整理できないほど広がったネットワーク社会。そして増加していくネット犯罪に行き詰ったネットワークシステム。それを打開すべく作られた、新しいシステムの中枢「Project-K」と、その核となる人工知能「eden」。
「eden」の誕生によって、システムは完成に近づいていった。
しかし、システムのあまりの情報量に、「eden」は自分の存在や全ての行為への疑問・矛盾によってスリープしてしまう・・・
プレイヤーは、システムによってビジュアライズされた電脳空間で「eden」を探す旅に出る。
ハッキングによって電脳空間は様々な形状に変化していく。
ウィルスに犯されたファイアーウォールをハック(破壊)し、「eden」を目覚めさせることができるか。
それは、プレイヤーのハッキング能力にかかっている・・・・・・
[編集] モード
- 気楽にRez
常に無敵の状態でゲームをプレイできる。Area5はプレイできない。
- play
ステージを選んでクリアするモード。最初はArea1しか選べないが、クリアすると次のエリアが出現し、最終的にArea4まで選べるようになる。4つのエリアのanalyzation(解析率)を100%にするとArea5が出現する。このArea5をクリアするとbeyondモードが出現する。
- score attack
playモードでクリアしたエリアをスコアを競ってプレイできる。playモードでArea1をクリアすると出現する。敵の配置が気楽にRez、playモードと変わっており、難易度が上がっている。このモードでArea5をクリアしてもエンディングは見れない。
- option
キーの操作設定、音量、オブジェクトの表示などが変更できる。ランキングもこのモードから見る。
- how to play
ゲームの遊び方や操作方法を説明してくれるデモムービーが見れる。
- beyond
playモードでArea5をクリアするか、プレイ時間が5時間を越えると出現する。direct assault、lost area、trance mission、boss rushの4つの特殊なモードがプレイできる。beyond optionで自機のカスタマイズもできる。
- directassault
Area1~5までを連続でプレイするモード。敵の配置はscore attackと同じである。クリアすると「ambient」や「punk」など、背景の色が変化するモードが選べるようになる。「normal」をクリアすると「ambient」、「ambient」クリアで「punk」と順番にクリアしていくと増えていき、最終的に6種類まで選べるようになる。
- lostarea
忘れられたネットワークエリアでプレイできるモード。(後述参照)
- trancemission
条件を満たすと出現。目標などは特に無く、ただ出現する物体をとにかく破壊するモード。音楽と背景は時間ごとに変化。
- bossrush
条件を満たすと出現。Area1~5のボスのみを連続で相手するモード。Area5のボスを倒してもエンディングは見れない。
- beyond option
プレイヤーの開始時の形態、ビームタイプ、カメラビューなどをカスタマイズできる。条件を満たすと要素がどんどん追加されていき、カスタマイズできる範囲が広がっていく。
[編集] ステージ
Rezには5種類+αのステージが存在する。各エリアにはそれぞれのイメージカラー、背景、音楽がある。
- Area1 color_red&orange motif_egyptian civilization bgm_Buggie Running Beeps01 / Keiichi Sugiyama
playモードで最初にプレイできるエリアである。イメージカラーは赤とオレンジで、モチーフはエジプト文明。ボスはミラーボールのような「Earth」。
- Area2 color_blue&purple motif_indian civilization bgm_Protocol rain / mist
イメージカラーは青と紫。モチーフはインダス文明。耐久力の多い敵が多めに登場する。ボスは16本の触手で構成された「Mars」。
- Area3 color_green&cyan motif_mesopotamian civilization bgm_Creation The State Of Art(Part1-6) / Ken Ishii
イメージカラーは緑とシアン、モチーフはメソポタミア文明。赤紫色をした敵が多く登場する。ボスは要塞の形をした「Venus」。ボス戦突入前に大量のcubeが飛んでくるがこれに当ってもダメージは受けない。
- Area4 color_yellow&olive motif_yellow river civilization bgm_ROCK IS SPONGE / JOUJOUKA
イメージカラーは黄色とオリーブ。モチーフは黄河文明。背景には「電綱侵入競技」や、「音楽遊戯」などの中国語も見れる。ボスは大量のブロックを操る円盤の形をした「Uranus」。
- Area5 color_black&white motif_birth bgm_Fear/Adam Freeland
Area1~4の全ての解析率を100%にすると出現する。地球の歴史、生命の歴史がモチーフ。背景や敵は全て白、黒、赤色で構成されている。ここではネットワークオープニングを直接破壊せず、各レイヤーの奥にあるゲートを開かせる事で解析率を上げていくことになる(開けられなかった場合はダメージを受ける)。最深部にはArea1~4のボスを彷彿とさせるボス4体とedenが封印された部屋がある。edenを無事開放するとエンディングになる。このエンディングには何種類か存在し、満たした条件によって変化する。
- Lost Area bgm_F6-G5/ebz
beyondモードからプレイできる大昔のネットワークエリアが舞台。Area1~5の敵のいくつかが総登場する。このステージにボスは存在しない。