ルーメン
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ルーメン
ルーメン(lumen、記号 lm)は、光束の単位である。国際単位系(SI)の単位の一つであるが、これとは別の定義によるANSIルーメン(アンシルーメン)もある。
[編集] 国際単位系のルーメン
ルーメン (lumen) | |
---|---|
記号 | lm |
系 | 国際単位系(組立単位) |
量 | 光束 |
定義 | 1カンデラの光源から1ステラジアン内に放射される光束 |
SI | {{{SI}}} |
SIのルーメンは、「全ての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアンの立体角内に放出する光束」と定義される。
lumenは、ラテン語で「昼光」を意味する語である。人名に由来する名称ではないので、単位記号は全て小文字である。ルーメンという単位は1925年に作られたが、当時の定義は古い光度の単位である燭に基づくものであった。1946年、国際度量衡委員会(CIPM)新しい光度の単位・カンデラ(当時の名称はブージ・ヌーベル(新燭))の導入を決議し、ルーメンもカンデラによる定義に改められた。当初は古い定義によるルーメンとの区別のために「新ルーメン(new lumen)」と呼ばれていた。
[編集] ANSIルーメン
ANSIルーメンは、ANSIが定めた条件に基づいて求めた、プロジェクタの光源の発する光束の単位である。投影面を縦3×横3の9分割にし、それぞれの面の平均照度(単位 ルクス(lx))に投影面の面積(単位 平方メートル(m2))をかけた値で表す。ルクスはルーメン/平方メートルであるので、ルクスに平方メートルをかけるとルーメンになる。
測光量 | SI単位 | 記号 | 備考 |
---|---|---|---|
光度エネルギー | ルーメン·秒 | lm·s | 放射量における放射エネルギー |
光束 | ルーメン (又はカンデラ·ステラジアン ) |
lm | 放射量における放射束 |
光度 | カンデラ | cd | 放射量における放射強度 |
輝度 | カンデラ毎平方メートル | cd/m2 | 放射量における放射輝度 |
照度/ 光束発散度 |
ルクス (又は ルーメン毎平方メートル) |
lx | 放射量における放射照度/放射発散度 |
視感度 | 分光視感効果度とも呼ぶ | ||
発光効率 | ルーメン毎ワット | lm/W | ランプ効率とも呼ぶ |
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