レフ・ヤシン
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レフ・イワノヴィッチ・ヤシン(Lev Ivanovich Yashin, Лев Иванович Яшин, 1929年10月22日 - 1990年3月20日)はソ連のサッカー選手。ポジションはGK。
史上最高とも称される名ゴールキーパーで非常に長い腕に黒いユニフォームと黒いグローブを付けていた事から『黒蜘蛛』と呼ばれた。W杯で最優秀ゴールキーパーに与えられる『ヤシン賞』の元となった。
ソ連代表として78試合に出場し70失点。1963年、バロンドールを受賞。現在に至るまでキーパーの受賞は史上唯一。
最初はアイスホッケーのGKだったが後にサッカーに転向。1950年ディナモ・モスクワに入団するが23歳になるまで控え選手だった。1953年に正GKに昇格するとすぐにレギュラーに定着。1954年9月8日には代表デビューを果たし、その後10年以上もソ連の守護神として立ちはだかった。
ディナモ・モスクワ20年間で、リーグ優勝5回、カップ優勝3回。代表では、1956年のメルボルンオリンピック優勝、ワールドカップ出場4回、欧州選手権出場2回(1回優勝)
西側からのオファーを最後まで固辞し続け、1970年に現役を引退した。1971年5月27日にルジニキ・スタジアムで引退試合が行われ会場には10万人のファンが集まり、ペレ、エウゼビオ、ベッケンバウアーといった西側のスーパースターも駆けつけた。
- 現役中、150本のPKを止めたという話もある。
- ディナモ・スタジアムの側にはレフ・ヤシンの像が建てられている。
[編集] 所属チーム
- 1950-70年 ディナモ・モスクワ
男子 サッカー | ||
金 | 1956 | サッカー |
先代: ヨゼフ・マソプスト |
欧州年間最優秀選手 1963 |
次代: デニス・ロー |