ロバート・ド・キャステラ
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ロバート・ド・キャステラ(Robert de Castella, 1957年2月27日 - )はオーストラリアの男子マラソン選手であり、全盛期の走りより『重戦車』の別名をもつ。オリンピックには4回出場し、うち10位以内に3度入るなど安定性は抜群だった。
[編集] 主な戦績
- 1980年モスクワオリンピック10位
- 1981年福岡国際マラソン優勝(大会新記録・2時間8分18秒~後に当時の世界最高記録と認定)
- 1983年ヘルシンキ世界陸上選手権優勝
- 1984年ロサンゼルスオリンピック5位
- 1987年ローマ世界陸上選手権途中棄権
- 1988年ソウルオリンピック8位
- 1992年バルセロナオリンピック出場
[編集] プロフィール
- 1981年福岡国際マラソンで優勝するまではほとんど無名であったが、この大会でデレク・クレイトンの持っていた世界最高記録を12年ぶりに更新する2:08:18で優勝したことで、世界のトップマラソン選手の仲間入りをした。ただし、優勝当時はアルベルト・サラザールが直前のニューヨークシティマラソンで出した記録(2:08:13)の方が世界最高記録とされ、キャステラの記録は2位となっていた。1984年になってサラザールの出たレースの距離不足が判明したが、そのときにはイギリスのスティーブ・ジョーンズがキャステラを上回る記録(2:08:05)を樹立しており、一度も世界記録保持者として扱われることのなかった不運な選手でもある。
- ロサンゼルスオリンピックでは瀬古利彦とともに金メダル候補の最右翼と言われたがともに実力を出し切れずメダルを獲得することができなかった。
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