ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット
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ジャンル | シミュレーションゲーム |
対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | アルマニック |
発売元 | エニックス |
人数 | 1人 |
発売日 | 1996年11月22日 |
価格 | 9,800円(税別) |
その他 | コントローラーパック同梱。公式のジャンル表記は「コミュニケーションアドベンチャー」 |
『ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット』(ワンダープロジェクトジェイ2 コルロのもりのジョゼット)は、1996年11月22日、エニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売されたNINTENDO64用育成シミュレーションゲーム(しかし、スタッフは育成シミュレーションゲームではないと明言している)。
前作の『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』と併せてワンダープロジェクトJシリーズと呼ばれている。
目次 |
[編集] 概要
前作発売の2年後に、続編として発表された。しかし、CMの印象の悪さゆえに大量の売れ残りが発生し、安値で売り叩かれる羽目となる。しかし、その完成度の高いシステム、魅力的なキャラクター、感動的なストーリーの評価は高い。
開発会社が解散したため、続編が作られる可能性はほとんどないが、今でもリメイク、およびバーチャルコンソールのラインアップを求める声が絶えない。
[編集] システム
基本的には前作と同様に、プレイヤーは鳥型インターフェイスロボ・バードを操作し、世間知らずのギジン・ジョゼットに何かの道具を提示し、行動を見てその使い方が正しい・正しくないで指示することで育成していく。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
ジェペット博士によって作られた最新型のギジン、「ジョゼット」は、ある日突然生みの親であるジェペット博士に呼び出され、そこでジョゼットの教育係となる鳥型ギジン、「バード」と共にブルーランドへ行き、博士の古い知り合いである「プレイヤーさん」という方の世話になりなさい、と告げられる。間も無く息絶えた博士の遺言に従い、何もわからぬジョゼットはバードと共にブルーランドへと渡り、そこで暮らすことになる。
[編集] 登場人物
- ジョゼット(名前は変更可)(声:日高のり子)
- 純粋で明るくてちょっとわがままなギジンの女の子。正式名称はギジン5984号。14~15歳ぐらいの少女をイメージしてつくられた。いつも青いオカリナを持っている。食べられないものはない。前作のティンカー(ギジン4648号)の人工頭脳をベースに作られた。
- バード
- ジョゼットに直接命令する鳥型インターフェイスロボ。プレイヤーはこのバードを操作する。
- ジェペット
- ギジンを創りだした博士。前作にも出演。
- ポッコ
- コルロ島からやってきた少年。ジョゼットの友人となる。
- ドロ&ボー
- ジョゼットとポッコをブルーランドに送ってきた、コルロ島の2人組みの深海漁師。前作(15年前)ではヤマネコ団の一員として義賊をしていた。尚、元リーダーのヤマネコも本作での登場予定があったのだが、カットされてしまったのでヤマネコとしての登場は無くなった。
- アーノルド
- ブルーランドに住むハンサムな少年。ジョゼットの恋人となる。
- パール
- ブルーランド市長の娘。アーノルドに片思いしている。
- クララ
- 盲目の少女。ジョゼットの友人となる。
- ガロン
- シリコニアン帝国の圧制に反抗する革命団のリーダー。
- カレン
- 居酒屋を営む女性。ガロンの妻。
- サファイア
- ガロンとカレンの娘。
- シリコニアン13世
- シリコニアン帝国の皇帝。メッサラと組んでコルロ島を侵略する。
- メッサラ
- 前作でのピーノとの戦いで完全に破壊されたと思われたが、首だけで生き残ったギジン。シリコニアン13世をそそのかし、コルロ島侵略を決行する。
[編集] 作中用語
- 回路J
- 搭載したギジンの願いをかなえる力を持つ回路。
- ギジン
- 人型のロボット全般をさす。
[編集] ジョゼットのステータス
本作では、ゲーム中でジョゼットのステータス(内部パラメーター)は、ジョゼットに話し掛けることでおおまかに確認することはできるが、数値として確認することができない。
これは前作においてコミュニケーションアドベンチャーゲームという新たなジャンルを追求したが、ユーザからは育成シミュレーションゲームの一種として扱われてしまったことに対する調整の一つらしい。現実に人と接する場合には相手のステータスは見えないからという意味もあるという。
しかし、ユーザからは相変わらず育成シミュレーションゲームの一種として扱われている模様である。
[編集] テレビCM
本作のテレビCMの内容は、並木道の中でジョゼットが男に呼びかけ、その男が自宅でテレビ画面のジョゼットにキスしようとしているというものである。女性が主人公であることを売り物、つまりギャルゲーだと示している内容であるためか、ユーザからの評判が著しく悪い。
ただし、ジョゼットが回転ジャンプをする際に下着が見えたり、ジョゼットがプレイヤーに対してキスをするといった行動をわりと頻繁に行うことは事実である。
[編集] 関連作品
[編集] 外部リンク
- 平野文鳥堂 -製作者のサイト
- コルロの灯台 -ファンサイト
- Feena's Wonder project J2 page-海外のファンサイト