ワード
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ワードは、コンピュータで扱う情報量の単位。コンピュータやCPUによってワードの定義は異なるが、現在の多くのCPUでは2バイトや4バイトの事。バイトと同様に情報量の単位として、また1ワードの情報自体を表す言葉として使用される。
演算等の処理は8ビットCPUでは1バイト単位で行われる。16ビット、32ビットなどのCPUではそれに加えて2バイトや4バイトなどを単位としても処理を行える。そのような場合にその処理単位をワードと表現した。 その為、ワードの大きさはコンピュータが一括して取り扱える情報量を基準にしている場合がある。これはCPUのレジスタ長などによって決まるが、ワードの大きさに明確な基準があるわけではなく、CPU設計者の定義による。
一方、コンピュータによっては、ワードが演算等の最小単位になっているものもある。このようなコンピュータの場合、1ワードが12ビット、16ビット、36ビットなどで構成され、そのビット単位でレジスタ演算やメモリとのやり取りが行なえる。メモリアドレスもワード単位である。
現在ではCPUによってレジスタ長などのハードウェア構成とは直接関係なく2バイトを表す事が多い。それらのCPUはワードよりも大きい単位でも情報を扱う事ができる。
4バイトの場合はロングワード(ダブルワード)、8バイトの場合はロングロングワード(クワッドワード)、2バイトをショートワードと呼ぶ場合がある。C言語のshortやlong、long longといったキーワードはここからきていると思われる。