ヴェーゼンドンク歌曲集
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『ヴェーゼンドンク歌曲集』(独語:Wesendonck Lieder)は、リヒャルト・ワーグナーが、楽劇『トリスタンとイゾルデ』と並行して作曲した連作歌曲のことをいう。
当時のパトロンの夫人、マティルデ・ヴェーゼンドンクの詩に曲付けされている。ワーグナーとマティルデは情事を重ねており、それが結果的に『トリスタン』の濃密なロマンティシズムに寄与した、と伝えられている。マティルデの詩は、ヴィルヘルム・ミュラー(シューベルトのお気に入りの詩人)に影響された、思い焦がれたような受苦的な文体にのっとっている。
次の5曲から構成されている。
- 天使 Der Engel
- とまれ Stehe still!
- 温室にて Im Treibhaus
- 悩み(心痛) Schmerzen
- 夢 Träume
最後に完成された2曲は、後に『トリスタン』に使われることになった楽想がいくつか登場する。「夢」は、『トリスタン』第2幕の二重唱に、「温室にて」は、『トリスタン』第3幕の前奏曲に含まれている。
ワーグナーは当初は、女声とピアノのために本作品を作曲したが、『夢』の管弦楽伴奏版を作成し、マティルデの誕生日である1857年12月23日に、室内オーケストラによって、窓越しに聞こえるように演奏された。
曲集全体の公開初演は、1862年7月30日にマインツ近郊にて、「女声のための5つの歌曲」と題されて行われた。
『夢』を除く4曲は、後に指揮者フェリックス・モットルにより管弦楽化された。1976年にヴェルナー・ヘンツェは、全曲を室内オーケストラ伴奏用に編曲した。
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