三人称
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三人称(さんにんしょう)とは、話に上がってくる人物、出来事など(名詞で表せる語句)のことを指す。他称。
一人称や二人称と同様、日本語では、使い分けがある。代名詞だけでよく用いられるものでも以下のようなものがある。
英語の代名詞の場合、単数形なら"it", "he", "she", "this", "that"、複数形なら"they"←同じ→ "these", "those"である。それぞれの単語は、ヒトかモノか、近称か遠称かなどの違いで使い分けられる。
[編集] 自分の名前、自分の愛称
しばしば幼少期の子供が自分のことを三人称(自分の名前)で呼ぶことがある。普通は成長するとともに、「私」「僕」などの一人称に変化していくが、成人しても使い続ける人(主に女性)もいる。特に沖縄県では、成人した女性が自分のことを自分の名前で呼ぶのはごく普通のことである。
また芸能人(若い女性アイドルである事が多い)などが、「自分の名前を覚えてもらう」という営業目的で用いる。演じている芸能人としてのキャラクターに対する必要性から、自分の愛称を一人称代名詞の代わりとする事がある(深田恭子、小倉優子、桃井はるこなど)。
[編集] 二人称的
また日本語をはじめ東・東南アジアの言語には、一般的な二人称代名詞というものがなく、三人称的な名詞で代用するものも多い。
ほかに英語なども含め、一・二人称の代わりに「一般の人間」という形で遠回しに使うことがある(日本語の「人の話を聞け」などの類)。