三木睦子
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三木 睦子(みき むつこ、1917年7月31日 - )は、日本の三木武夫元内閣総理大臣の妻。娘の高橋紀世子、孫の三木立は元政治家。
森コンツェルンの創業者・森矗昶の二女。兄弟には政治家の森清や森曉、森美秀、安西正夫の連れ合いである安西満江がいる。
政治問題に対して積極的に発言している。スタンスはリベラル寄りで、日朝関係にも関心が強い。金日成と会った最後の日本人であるとされており、また、2002年に朝鮮民主主義人民共和国からは 平壌の万寿台議事堂で勲章(親善勲章第一級)を授与されている(日本人女性としては4人目)。南北統一を支援する「アジアの平和と女性の役割」シンポの呼びかけ人のほか、日朝国交促進国民協会副会長、「朝鮮の子どもにタマゴとバナナをおくる会」会長、日本軍性奴隷制の被害者(従軍慰安婦)たちへの国家賠償を求めるなど活動は多彩。日本国憲法の改定阻止を訴える九条の会、憲法行脚の会呼びかけ人の一人である。
[編集] 略歴
千葉県生まれ。東京府立第一高等女学校(現・東京都立白鴎高等学校)卒。1940年に三木武夫と結婚、50年にわたって政治活動を支える。
全国発明婦人協会、アジア婦人友好会、国連婦人会の各会長など役職多数。
[編集] 著書
- 信なくば立たず―夫・三木武夫との五十年(講談社 ISBN 4062043645)
- 三木と歩いた半世紀(東京新聞出版局 ISBN 480830452X)
- 八十歳の夢 孫には負けていられません(海竜社 ISBN 4759304908)
- 心に残る人びと(岩波書店 ISBN 4000029126)
- 土のぬくもり 三木睦子陶芸作品集(芸術新聞社 ISBN 4875862318)
- 毎日あきれることばかり(アートン ISBN 4901006223)