上飯田駅
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上飯田駅(かみいいだえき)は、愛知県名古屋市北区にある、名古屋鉄道・名古屋市営地下鉄の駅である。名古屋鉄道が管理しているが駅自体の所有権は第三セクターである上飯田連絡線株式会社である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
島式1面2線ホームを持つ地下駅。ホームドアを装備する。 小牧寄りに、引き上げ線があり、終電のみ当駅止まりである。 終電の当駅止まりの電車は、引き上げ線で、夜間留置したあと、 翌朝の、当駅始発平安通行きとなる。 それ以外の電車は、すべて直通運転をしている。
- ■上飯田線 平安通方面
- ■名鉄小牧線 小牧・犬山方面
[編集] 駅周辺
- 上飯田バスターミナル(旧市電車庫跡)
- 上飯田連絡線株式会社事務所
- パワーズ上飯田店(旧名鉄パレ)
- ダイエー上飯田店
- 医療法人愛生会 総合上飯田第一病院 - 名古屋大学医学部と関係が深く、全国屈指の最新鋭の診療機材を備えている。
- 北病院
- 三菱東京UFJ銀行上飯田支店(●旧UFJ店舗)
- 中京銀行上飯田支店
- 第三銀行上飯田支店
- 名古屋市立飯田小学校
- 名古屋市立宮前小学校
- 名古屋市立大曽根中学校
- 臼井写真店 - 高名な写真家の臼井薫氏の店。俳優故天知茂氏の兄としても有名である。
- タナカコーヒー店 - オリジナルデザートで全国的にも名を知られており、店内はいつも満員である。
- 御用水跡 - 矢田川から名古屋城まで水を通すために江戸時代に作られた人工河川「堀川」の給水口(始点)。桜並木でも有名である。
[編集] バス路線
- 名古屋市営バス「上飯田」バス停
- 幹名駅1 上飯田~名古屋駅
- 名駅13 上飯田~名古屋駅
- 曽根13
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- 上飯田~上飯田・大曽根
- 上飯田~如意車庫前・味鋺住宅・喜惣治一丁目
- 鶴舞11 上飯田~鶴舞公園前
- 北巡回 上飯田~如意車庫前
- 楠巡回 上飯田~大曽根(右回り・左回り)~如意車庫前
[編集] 利用状況
- 名古屋鉄道
- 2003年度の1日平均乗車人員は、2,346人である。小牧線の駅では、犬山駅・小牧駅の次に利用客が多い。
[編集] 歴史
- 1931年2月11日 名岐鉄道上飯田駅開業。
- 1944年7月11日 名古屋市電が駅前に乗り入れ。
- 1971年2月1日 市電廃止。
- 2003年3月27日 頭端式(島式)高架ホーム1面2線から地下ホームへ移転。トランパスに対応化。名鉄小牧線と地下鉄上飯田線の相互直通運転を開始。
1971年の市電廃止後、名古屋の都心部へ向かうにはここから市バスに乗り換えるか、1km南方にある平安通駅まで歩いて乗り換える必要があった。2003年の地下鉄上飯田線開業は、その不便を解消しようという目論みによるものだった。
上飯田駅前には、地下鉄開業前は放置自転車も多かった。これも、平安通駅までの通勤に使用するものの所有物であったといわれる。 特に上飯田と平安通間の約1Kmは、朝夕の通勤ラッシュ時には道にあふれんばかりの人でごった返し、この特異な光景はマスコミでも全国的に取り上げられる程であった。
1980年頃までの上飯田は交通の要所であった関係もあり、日本でも有数の商業街で、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、ミスタードーナッツなど現在でも有名なファーストフード店の日本における初期の出店場所としても有名であった。 また一時期には上飯田駅を取り囲むように周囲数メートル内に5軒ものパチンコ屋がひしめいていた時期もあり、隣合わせにライバル店があるという全国的にも例が無い程の集積規模であった。
また映画館、ボーリング場、ゴルフ練習場などの娯楽施設もあり、さらに日本で初期の高層マンション密集地帯でもあり、名古屋周辺地区では最も栄えた街であった。
現在では商業街としての側面は上飯田連絡線の開通などにより廃れてしまったが、マンション建設ラッシュもあり、人口密集度では今でも市内でトップレベルである。 そのためスーパーの出店競争も凄まじく、名鉄パレ(現在はパワーズ)、サンセブン、ダイエー、アオキ、ヤマナカ、ナフコ(2店舗)、ハットリ、アピタといった各店が周囲数百メートル内にひしめきあい(ハットリは現在では廃業)、スーパーマーケットの集積度でも全国に類を見ない程の規模を現在でも誇っている。
[編集] 隣の駅
- 名古屋市営地下鉄
- 上飯田線
- 平安通駅 K02 - 上飯田駅 K01
- 名古屋鉄道
- 小牧線
- 上飯田駅 - 味鋺駅